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マイナスイオンの秘密 

マイナスイオンは細胞活性化の鍵

菅原 明子


マイナスイオンは細胞活性化の鍵
●生活全般をチェックして健康づくり 自然界のエネルギー〝マイナスイオン〟。
単純で奥深いこのエネルギーの活用こそ健康維持の最大の要になることは疑いありません。
現代文明における病原菌の跳梁は、私たちの生体の衰えと細胞組織の早すぎる老化にあることは間違いありません。
自然治癒力が強くなれば、本来の免疫力は自然に甦ってきます。
しかも細胞の活性化の鍵を握っているのがマイナスイオンそのものだと断言できます。
〝マイナスイオン〟というのは空気中での呼び方ですが、マイナスイオンが一度空気と一緒に肺のなかの血液に溶け込めば、それは血液中に存在する電子不足の状態を引き起こしている細胞膜や、後で説明する還元剤としてのビタミン類やある種のミネラル類にすぐ電子を与えることができて、体を酸化、老化から大幅に立ち直らせることができると考えられます。

さらに、体のなかに大量発生している活性酸素に電子を与えることで、活性酸素はただの酸素になったり、ただの水になったりして、速効で活性酸素を消すことができ、恐ろしい体の内部の酸化や炎症を取り除くことになります。
電気製品、OA機器に囲まれた生活や、排気ガスと電気の作り出すプラスイオンがマイナスイオンの数倍から数百倍に上っている現実にも、まったく気がつかずに暮らしていたら、血液中に入ったプラスイオンは細胞膜や遣伝子から電子を奪っていく活性酸索に素早く変わり、食べ物からせっかく還元剤として摂ったビタミン類も、全部電子を奪われて酸化型ビタミンになり、その結果、炎症やアトピー、風邪、がんなどに冒されやすい体質になってしまうのです。
いまこそ、プラスイオンとマイナスイオンのバランスを、本来の1対1.2の状態に戻すために、私たちが生活全般をチェックすべき時期がきたというべきでしょう。
細胞の活性化は生命力の活性化につながり、しかもそれはマイナスイオンとプラスイオンの科学を生活のなかに積極的に活かすことによって初めてできるのです。
昔といっても戦前から昭和25年頃までのことですが、私たちは「木の家」に住んでいました。
障子や襖があって天井、床、柱、梁、材質はすべて木、しかも畳の上での生活でした。
自然の材料で建てられた家。
日常、適当にすきま風が通ったりして、クーラーのない時代、真夏などは、かえってそれが快適さを誘いました。
昔は土地に余裕がありましたから家のまわりには緑が多く、四季それぞれの草花が咲さ乱れる風景もごく一般的に見られたものでした。
風通しのよい木造家屋はそれ自体が人にやさしいマイナスイオンをたくさん発生させます。
空気の移動による風は、それ自身、マイナスイオンを大量に運んでくるのです。
また、庭に植えられた花や樹木にはプラスイオンを抑え、マイナスイオンを増やす浄化作用があるのです。
このような環境での生活が昔は日常的にあったわけです。
ところが現代の住宅事情はというと、経済的な制約から、家を建てても間取りの少ない狭い小さな家しか望めません。
それにいまはマンションに象徴される鉄筋コンクリート建ての高層住宅が多く、材質も少量の木材のほかは、鉄、軽含金、アルミニウムなどの金属、プラスチックや塗料、接着剤などの化学物質資材を多用した洋風建築が一般化してしまいました。
つまり、建築様式が昔とは180度変わってしまったのです。
窓はアルミサッシでわずかな空気さえ通らない完全密閉、床板に使用される合板(ベニヤ板)の接着剤には、ノドなどへの刺激や発がんの可能性もあるといわれる化学物質ホルムアルデヒドが依然として使われています。
最近は化学物質過敏症などの新しいアレルギーも取り沙汰されています。
壁に貼られるビニールクロスや窓枠のアルミサッシ、天井や床の新建材の化学物質資材は、それ自体が大変な毒性を持つ発がん物質であると同時に、これらはすべてプラスイオンの発生源になっています。
●都市生活者の上手なマイナスイオンの取り方 都市生活者は、いまそんな環境のなかでの暮らしを余儀なくされているのです。
一戸建て住宅もマンションも冷暖房装置付きが当たり前の時代、終日エアコンを回しているから特に換気は必要はないと思っているでしょうが、じつはそれが怖いことなのです。
なぜならエアコンやクーラーにはダニの死散や小さなゴミがたくさん溜まっています。
そんなエアコンやクーラーを1日中かけっぱなしにしておけば、それこそダニとゴミのなかで暮らしているようなものです。
しかもそれらはプラスイオンに帯電しています。
湿度が下がるとますますプラスイオンに帯電します。
そしてそれらのゴミは、プラスイオン同士反発しあいながら均質に空気中に浮いているのです。
マイナスイオンは水に電子がくっついたものですが、室内の水分が減れば、電子は部屋の壁に静電気として帯電し、これはもうマイナスイオンではなくなります。
一方、マイナスイオンは、マイナスイオンが多く発生する時間帯に、窓を開け外気を直接取り入れれば確保できるのです。
部屋のなかは電気製品を使っていてプラスイオン状態であっても、家の外に緑の草や木が生えており、そして風が吹いているときならなおさら、マイナスイオンは豊富に大気中に発生しています。
だから、外の空気と室内の空気を入れ替えるだけで、室内の空気のマイナスイオンとプラスイオンのバランスを改善することができるのです。
1日に何回か窓を開けて換気をするだけで、あなたと家族の健康は天国と地獄ほど違ってくるのです。
特に朝の6時から10時ごろまではマイナスイオンが最も多くなっている時問帯なので、必ずどの部屋も窓を開けるようにしましょう。
高層住宅はセキュリティも万全、ブライバシーの確保もいうことなし、空調設備もあるから冬は暖かく夏は涼しい、などたしかに快通に暮らせるようにできたシステムです。
しかし、マイナスイオンをたくさん体に入れるためには、朝早く起きて窓を開け放し、外気をさっと取り入れる、そんな動作を一つの生活慣習にしたいものです。
そしてできることなら、朝の6時から10時ごろのマイナスイオンの多い時間帯に散歩をするのもよいでしょう。
そんな早朝散歩など面倒で大嫌いだと思う人と思わない人とでは長い間に大変な差が生じてきます。
プロフィール
菅原明子(すがはら あきこ)
1976年、東京大学医学部疫学教室にて博士課程修了。
保健学博士。
マハリシ国際大学社会心理学科客員教授。
1983年、エッソ女性科学者奨励賞受賞。
1984年、「菅原食生態学研究所」を設立。
人間のための食環境づくりを西洋医学、東洋医学の両面から調査研究している。
日本健康医学会評議委員、日本アールヴューダー医学会顧問、(財)日本ファミリー協会理事、農林水産省「消費者の部屋運営懇談会」委員、環境保全型農業推進委員会委員、女性科学者健康会議代表。
食育、健康教育の分野の第一人者。
主な著書に「マイナスイオンの秘密」(PHP研究所)、「三大成人病を食べて治す」(日東書院)、「世界の食卓」(法研)、「油のとり方であなたの人生・寿命が決まる」「波動の食品学」(以上、高輪出版社)など多数。

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