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よくある質問

Q木材の特性、木表と木裏、そりの見分け方を 教えて下さい。

A. 木材は丸太から製材品にする場合、価値歩留まりが大きく左右します。従って、一定の丸太から、いかにして欠点を避けて品質の高い製材品を得るかが採算を左右するわけで、 工業製品のように一定製品を生産する方法とは違います。 製材する丸太の断面から判断して、選材や採材の位置、製材の手順を決めて行き、きわめて熟練を要する作業の一つであります。 そして「製材木取り」と「加工木取り」に大別され、前者の製材木取りは原木を大割したり、あるいは挽角(ひきかく)、挽割り(ひきわり)、板類を製材するための木取り作業を言い、後者の加工木取りは、半製品などから加工用の各種部材を製材するための木取り作業を言います。 ちなみに、大割方法はスギやヒノキの小丸太の通直な材から芯を中心にした正角を取り、 中、小丸太の比較的曲がりの大きな材から小幅板を取る。さらに中丸太以上の形質の良いものからは造作用の挽割り材を取ることが一般的です。 また、「柾目木取り」という方法は、丸太の半径方向、つまり、年輪に対して直角に近い角度で挽き割るため通直な縦じま模様が表れ、これを柾目または本柾と言います。 また、鈍角に挽けば縦じまがやや流れた模様となり、これを追い柾と言い、本柾とは価格的に落ちることになります。 柾目取りと対照的な木取りに「板目取り」があります。これは丸太を年輪の接線方向、つまり年輪にやや斜め方向に挽き割ることで山形や不規則な波形が表れるのが板目といいます。板目取りは柾目取りに比べ、はるかに経済的な採材ができる方法です。 木材の挽き割りに関して板目取りには「木表」(きおもて)と「木裏」があります。 「木表」は、板目材の樹皮に近い側の材面を言います。木表は木裏より収縮が激しく、乾燥するに従い木表側に反曲する性質があります。しかし、木表は木裏に比較すると木 理が美しく、内装材、板材などは木表を表面にして利用するのが普通です。
 「木裏」は、板目材の樹心に近い側の材面を言います。木裏は節目が多く逆目(さかめ)の立ち易い欠点があるため、通常は見えない部位などに利用されます。 以上のように板目材は、木表と木裏があり、乾燥時には木表に引っ張られて「反り」が出ます。従って、天然乾燥や長い期間にわたり貯材する時は木裏を上にして狂いを少なく する方法が一般的な方法といえます。

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