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木のこころ

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よくある質問

Q.木を切り出した後、山はどうなっているか。 植林はしているのか。曲がった部分や枝は どうしているのか。

A.  日本の森林のほとんどは、伐採した跡地はすぐに地拵(じごしらえ)をして植林が行われています。戦後の財政の乏しい時代は、伐採したらそのまま放置されてきましたが、大雨が降ると必ず鉄砲水やガケ崩れが発生して、人命を脅かすことが全国各地で起こりました。
 そこで森林の重要性、大切さが認識されました。現在では、森林を伐採した跡地に植林をする場合、その経費の75%が国から補助されることになっています。
 ところが、山林所有者が伐採しようと思っても、木の値段が安過ぎて経費ばかりかさみ、森林からの収入が得られないという、逆ザヤ現象があって木材生産が満足に行われていません。
 それには十分な収入の得られる木材相場の回復が望まれます。山村経済の安定化の鍵を握 るのは、木材相場です。超長期産業といわれる林業は、50年、100年という気の遠くなるよ うなスタンスで考えていかなければなりません。世知辛いご時世になり投資効果をソロバンで弾くと、森林への投資は馬鹿らしくてできないのが現状です。
 さて、木はすべてがまっすぐでありません。植えた地形で天に向かって伸びますから曲がった木材も当然のごとく生じます。
 まっすぐであれば、当然柱などの建築構造材に最適ですが、曲がった材はやはり"曲者" (くせ者)であって使い道が限定されます。
 昔からマツの曲がりは梁などに使われるほか、ヒノキの曲がりは破風板などに利用されてきました。
 根曲がりの部分は、細かな物に利用されています。枝については、択伐(たくばつ=抜き切り)の伐採現場で自然肥料として森林内に残されることもありまし、焼却処分されるものもありまし、太いものでは木工や民芸品、パルプ用のチップにされるものもあります。。 木曽ヒノキの大きな節や枝になるとそれなりの使い道があります。

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