「ファインの滝F-1」21世紀は目に見えないものの時代
空気と水の創造センター 株式会社ファイン
●ヘルシーエアーをつくる装置と企業森林入ると空気が美味しくて気持ちがさわやかになり、心拍数が落ち着いてリラックスできる。滝のそばでは気分が爽快になって心地良い。これは、マイナスイオンが多いからであって、「何を今さら」と思われるかもしれない。 本誌では、随所でマイナスイオンについて書いてきたし、創刊号以来、連載もしているので、ある程度の知識と理解は持ってもらえていると思っている。しかし、問題になるのは「理屈じゃない、実際だ」というところにあるのではないだろうか。
マイナスイオンをつくる単純な実践方法としては、内装を主にした木の住まいにすることや、備長炭・竹炭を埋設したり、床下に入れたり、腰壁の中に入れたりすることなどを推奨してきた。磁場の力を高めるイヤシロチ化すれば、そこにはマイナスイオンが豊富に発生することになるので、イヤシロチづくりも推奨してきた。これらの方法は、間違いなくマイナスイオンを増やし、活力を増進させてくれるもので、アレルギーが治ったとか、快眠できるようになったとか、風邪をひかなくなったなどという報告がある。その一方で、ピンとこないとか、実践に懐疑的な声も聞こえてくる。目に見えない超微粒子や原子・分子レベルの微粒子のことには目を向けないのかもしれないし、新しい事象(これまで知らなかったことも含め)を受け入れられないのかもしれない。面倒くさいことをしたくないということかもしれない。そんな人はまだかなり多い。そんななかで、「これはどうか」とばかりに、住空間をマイナスイオンでいっぱいにし、画期的な成果をあげ、病院もびっくり、ワインもびっくり、人間もびっくりで人気急上昇中のマイナスイオン発生装置をつくった企業がある。
●編集室にもレナード効果「ヘルシーエアーをつくる」を実証する「ファインの滝F-1」がその装置であり、㈱ファインがその企業である。
実は、11月中頃から、その「ファインの滝F-1」が、この編集室で活躍しており、目下、実証中である。
㈱ファインの甲田裕茂社長が、直接この編集室に持ち込んできてくれたものである白いボックスの中で回るモーターから、やや湿気を感ずるさわやかな風が吹き出している。この風の中に1立方cmあたり10万個以上のマイナスイオンが吹き出している。1秒間で吐き出されるマイナスイオンが76億個という測定値だというから大変な量である。仕様の基本は、リング網が円筒の内を高速回転して風を起こし、その風が水槽の水を超微細ミストにして吐き出すもので、台風一過のさわやかさや滝の近くのさわやかさを創り出している。自然の空気は、何かの衝撃で水が砕けるとき、目に見える水滴とは別に、目に見えない、「超微細ミスト」とマイナスイオンを含んだ空気環境をつくる。
この空気が、周辺に浮遊するチリ・ホコリや細菌などを一掃し、空気を浄化する。水がきれいな空気をつくるのである。
これは、20世紀初頭に、ノーベル賞物理学者のレナード博士が、水滴を金属板に当てて分裂させると、水滴が帯電し、それと同時にイオンが発生することを発見した水滴の表面には負(-)の、内側には正(+)の電気を帯び、より激しくぶつかり合うときは、表面が飛び散るので、微細な水粒に負(-)の電子が付き、多量のマイナスイオンとなることを明らかにした。これが博士の名を取ってレナード効果と言われるもので、「ファインの滝F-1」はこの原理を再現し、水を利用して、自然がつくるのと同じ、安全できれいな空気を室内に満たしている。
●マイナスイオンに賭けた人生甲田さんが、マイナスイオンの発生装置を手がけ、小型の実用機「ファインの滝F-1」を完成させるまでに数年を必要とした。出来上がってみれば"コロンブスの卵"かもしれないが、実用化し、特許を取得する過程は決して生やさしいものではなかった。しかし、それ以上に、天国と地獄を往復する波瀾万丈のエレベーター人生だったと豪快に笑っているが、そのお陰で少しは謙虚な心根は養うことが出来たというものの前向きな闘争本能は変わらないようだ。発起してつくったのが㈱ファインで16年前の50歳の時。
水の浄化に取り組むうちに、マイナスイオンと出会うことになる。水で空気を洗う泉式無菌空調システムをつくった泉研究所の泉正彦さんを訪ねた時から人生が変わりマイナスイオンとともに歩むことになった。最初は、この設備の拡販に関わっていたが、泉研究所が業務を停止することになったために、意を決意し、泉式無菌空調システムを取り入れた小型の実用機の開発に取り組んだ。平成5年のことだった。
平成6年小型機レナードNー1を完成、平成7年1月よりレナードNー1を総発売元㈱大和ヘルス社、製造元㈱ロヴィックの協力を得て活動を開始するも、平成8年2月、㈱ロヴィックの倒産により活動中止。しかし、さらなる改良を加えて平成10年ファインの滝Fー1を完成。平成11年3月より発売開始となる。(平成10年3月に念願の特許を取得し、同年10月に確立)空気のビタミンとも言われ、元気イオンとも言われるマイナスイオンとともに、甲田さんと㈱ファインのめざましい活躍が全国各地で話題を呼んでいる。
●イオン発生器もいろいろあるマイナスイオンについては、本誌の創刊当時はあまり関心を持たれてはいなかったが、今では、電気製品などでコマーシャルでも流れるようになり、かなり認知されるようになってきた。だから、マイナスイオン発生器と聞くと、それだけで良いもののように思う傾向も生んでしまった。マイナスイオンに問題はないのだが、その装置が持つ危険性や有害性が知られていないからである。マイナスイオンの発生には4つの方法がある。その①が水噴射方式で、特殊回転体で水を吸い上げ、衝突・分裂させることで雨台風を起こし、大量のマイナスイオンを発生させるもの。人工的にレナード効果をつくりだした最新技術で、自然現象の応用で、害のない方法であり、「ファインの滝F-1」はこれに当たる。その②が家電製品などで良く使われる高圧コロナ放電方式。(+)と(-)の電極間に高電圧をかけ、コロナ放電でマイナスイオンを発生させるものであるが、空中でのマイナスイオンの消滅が早い上に、人体に有害なオゾンと空気汚染の元凶である窒素酸化物を同時に出してしまう。その③が紫外線照射方式。紫外線を照射して人工的にマイナスイオンをつくり出す方法だが、これも人体に有害なオゾンを同時に発生させる。その④が放射線照射方式だが、放射能漏れの危険があって、あまり利用されていない。
一般に、オゾンは成層圏で紫外線を防止するので良いものとの誤解があるが、引火性・爆発性を持ち、強力な酸化剤で、火災の危険性が大きい上に、人体には、皮膚に液体オゾンが付着すると薬傷をきたし、吸入すると肺活量が減少し、頭痛、気管支炎などを起こす有害性がある。高圧コロナ放電式や紫外線照射式では、これらの有害性が語られていないので注意が必要である。また、マイナスイオンの発生数だけでなく、その持久性も問われなければならない電気的に発生させたマイナスイオンは、室内環境の下では消滅が早いこともあまり知られていない。その意味でも、細かく砕いた水しぶきによるものがもっとも有効とされている。
● 理論的納得と体験的納得を!!泉式のマイナスイオン発生装置は、真気発生機と呼ばれ、食品会社や病院で無類の働きをしていた。甲田さんが見せてくれた1990年の週間医療界レポートでは、これを気管支喘息治療の臨床応用した長野県上山田町の国立長野病院の驚異的な治療結果がレポートされている。同病院の水口院長が89年の地区学会で発表した「無菌・無塵室による気管支喘息の治療効果」と題する発表をもとにしたものである。それによると真気発生機を使用した無菌・無塵室に40人の患者を4時間入れての臨床結果で、著効を含めた有効が23人、やや有効が2人。慢性気管支炎患者では有効10人で、このほか上気道感染花粉アレルギー、疼病患者の半数にも効果があり、「超微細水滴は肺胞まで達し、その肺胞、気道の洗浄作用により呼吸器患者に効果をもたらすのでは」と考察したという。甲田さんによれば、東京・恵比寿ガーデンプレイスの一角にある3ツ星レストランのワインセラーには、大型の泉式空気清浄機を2基使っており、大量のマイナスイオンと超微細なミストが満ちていて、ミストがコルクの乾燥を防いでくれるから、ボトルを横にしなくてもいいという。年間を通じて常温は16℃に保たれ、湿度77%だが湿っぽくなく、さわやかでカビもホコリもないという。「ここは絶対1度来てほしい」と要請された所で、マイナスイオンを体験したい人にはおすすめのところである。マイナスイオンについて書くべきことはいろいろあるが、それはまたの機会とし、マイナスイオンによる健康効果を紹介すると主なものでも表3の通りである。誰もが想像しているよりもはるかに素晴らしい蘇生化の働きを持って、精神の安定ストレスの解消、自律神経を正常に活性化して免疫力・自己治癒力の向上、大地の力の向上などの力をもっている。
現代医学が奇跡としか考えられない病気の治癒や心身の健康増進をはかってくれるものこそがマイナスイオンである。21世紀に光をもたらすものは、目に見えない力であり、マイナスイオンはその中の代表格と言えよう。かなり認知されてきたマイナスイオンではあるが、まだ、その全容が理解されてはいないのが現実である。理論的納得と同時に体験的納得が何より必要なようで、「ファインの滝F-1」が納得を運んでくれるようである。