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木のこころ

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よくある質問

 

Q木材を生産するということは、環境破壊問題に結びつくと思います。その中でどういう 折合いがされているのですか。

A. 木材生産ということは、立っている木を切るわけですから端的に言えば環境を破壊すること につながります。 しかし、森林は大きく分けて風致保安林と経済林に二分されます。だいぶ以前に"割り箸論議" が問題になりましたが、樹種が沢山あってそれぞれ使い道というものがあります。 それを鵜呑みにして、使い捨ての割り箸に罪悪論を押しつけるのは酷です。柱には柱用の、鴨居には造作用の適性を持った樹種があり、割り箸にはそれに最適の用材が利用されています。 木を切るとまるで環境破壊の罪人扱いに見られますが、正しい認識を皆さんに持って頂きたいと思います。特に生長の早いマツ、スギはじめヒノキは50年から80年で切ることが最も有効利用になるわけです。 もちろん、良質な木を後世に残すためには森を残さなければなりませんが、正しい知識、認識で生産を行うことが大切です。何がなんでも人手を入れず森をそのまま残すことが、森林を生かすことかどうかは疑問で す。 天然林もわれわれ人間の手により適切な手入れをしないと、森は破壊につながることも知って頂きたいのです。 わが国は世界最多の木材輸入国となっています。これは第二次世界大戦が終わり、木材の乱獲による森林の荒廃を招き、森林資源保有国から輸入を促し、日本の山はその間、せっせと植林をしてきました。 昭和50年代半ばあたりから、日本の森林資源も生長量が生産を上回る時代になりました。ところが、安価で使い慣れした外材が木造住宅や家具の需要にすっかり定着して、国産材は資源があっても使えない、贅沢な時代になってしまいました。 われわれはいま一度、木材の使われ方見直して、国産材の有効活用を真剣に考えていくことが必要です。確かに、木材生産の現場では人件費や運搬費がかさみ、コスト高が避けられない側面を見せています。 だが、次の世代を考える時、森林との関わりで"いまどう行動するか"はわれわれが道を切り開 くしかありません。

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