新大阪から櫟本駅までは、JR関西本線大和路快速を利用し、奈良でJR桜井線に乗り換え、1時間26分950円の道程です。櫟本駅は、奈良県天理市にあるJR西日本桜井線の駅の一つですが、この線は沿線に万葉集に詠まれた名所旧跡が多く、2010年3月13日からは「万葉まほろば線」という愛称が付けられています。 日本最古といわれる古道、山野辺の道がある天理市は、日本有数の巨大古墳地帯としても有名です。相対式2面2線のホームを持ち、交換設備を有する地上駅となっています。駅本屋側が下り(高田方面)本線、跨線橋を渡って反対側が上り(奈良方面)本線で、王寺鉄道部が管理しています。ただ、2線の間隔が広い事から、かつては中線があったものと思われます。停車有効数は天理教団体参拝列車が停車又は行き違いするため、機関車牽引8両に対応しています。本の駅名は、かつてこの地に天狗の住む櫟(イチイ、オンコ)の巨木があった事に由来すると言われています。櫟本駅舎は、明治31年に奈良鉄道が京終(きょうばて)から桜井間で開業した際に造られました。 ?石垣の上に立てられ駅舎は木造平屋、瓦ぶきの駅舎です。また 堂々たる跨線橋はいつ建てられたのか不明ですが、 圧倒的な雰囲気もった 古レール 利用の鉄骨構造体の木造です。現在は無人駅ですが、朝夕は通学する高校生たちで賑わいます。櫟本駅は、桜井線の長い歴史と共に歩んできた木造駅舎なのです。