札幌から 塩狩駅までは、JR特急スーパーカムイを利用し 旭川で、JR宗谷本線に乗り換えて、3時間14分、片道運賃5210円の道程です。この塩狩駅は、旭川駅から稚内駅までを結ぶ宗谷本線の駅の一つ。
2面2線のホームと小さな駅舎があります。塩狩峠にあり、当初は信号所でしたが、大正13年に駅として開業しました。
昭和14年に建て替えられた切妻屋根で平屋建ての木造駅舎が、峠の森の中に静かに佇んでいます。
風雨や寒さが厳しいため、塩狩駅の外壁は何度も修復されています。
駅の東側には、当地の鉄道開通 80 周年を記念して建てられた碑「塩狩峠一目千本櫻」があります。
しかし、周辺に植えられた桜はまだまだ若く、春に花を付けるとは思えない樹ばかりです。
塩狩駅は、三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台ともなりました。
明治42年、峠を登って来た列車の連結器が外れて客車が暴走しかけたところを、鉄道職員が自分の身を挺して止め、乗客の命を救った、という事実に基づくものです。
駅のすぐ近くには殉職した職員、長野政雄をの慰霊碑があります。
また、三浦綾子の旧宅が移築された「塩狩峠記念館」が駅を見守るように建っています。
しかし、「三浦綾子旧家」との売り文句ですが、実際にここに住んでいたわけではなく、建物は旭川市から復元・移築されたものです。駅から続く道を300mほど歩くと程なく 国道R40 に出る。