写真提供は矢部三雄氏(下記参照)
新大阪駅から大隅横川駅まではJR新幹線みずほを利用し、鹿児島中央で乗り換え、JR特急はやとを利用し約6時間40分、片道運賃23230円、また鹿児島中央駅からだと 1時間51分、片道運賃2080円の道程です。
大隅横川駅は、肥薩線、熊本県八代市の八代(やつしろ)駅から鹿児島県霧島市の隼人(はやと)駅を結ぶ全長約124kmの全区間非電化のローカル線の駅です。旧・横川町の中心駅ですが、現在は完全な無人駅です。この駅は、明治36年に開業し、肥薩線にある嘉例川(かれいがわ)駅と並び最古の駅舎です。 建築後100年を超える駅舎は桟瓦葺き(さんがわらぶき)の切妻屋根、待合室の天井は竿縁天井(さおぶちてんじょう)、待合室とホームには下屋が取り付けられており、島式ホームにはタブレット受けが残されています。明治期の建築様式を伝える貴重な建造物として平成18年10月に国の登録有形文化財となりました。明治から平成へと生き抜いた駅舎には、歴史が刻みこまれています。ホームの柱には、第二次大戦中の米軍戦闘機からの機銃掃射で撃ち抜かれた跡が残っています。無人駅であるが駅舎はきれいに保たれており出札口なども完全にその姿を残している。いつもは静かでおだやかな駅も、特急「はやとの風」の停車駅となっており、停車とともに人で賑やかになりす。
駅舎は2006年10月、100年以上前の姿を残し当時の建築構造を伝える重要な建造物として国の登録有形文化財に登録された。
年末は夜間、駅舎にイルミネーションが飾り付けられる。
提供者情報
矢部三雄氏(アジア航測株式会社 執行役員、石巻専修大学人間学部 客員教授、元林野庁、経済企画庁)
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