札幌から銭函駅までは、JR函館本線を利用し37分、片道350円の道程です。この銭函駅は明治13年、北海道で最初の鉄道として手宮駅~札幌駅間が開通した際に、これに合わせて開業した北海道で最初の駅(7駅)の1つです。
現在は函館本線の駅で、同路線の札幌近郊区間、小樽駅と札幌駅のほぼ中間に位置しています。快速の種類によって停車するしないがあるようだ。
駅舎は、昭和6年に建てられた木造モルタル塗りの2階建てです。
棟際の勾(こう)配は緩く、軒先手前で強くなる腰折れ屋根に、白い横下見板張りの外壁、明治政府が北海道に招いた鉄道技術者がアメリカ人だった事から、正面入り口の造形のほか、随所にアメリカンスタイルが取り入れられています。
駅には、2番ホームがありません。
中央の2番線は「ほしみ駅」発の列車が札幌方向へ折り返すために使用されています。
かつてはニシン漁で栄えた土地であり、ホームには駅名に恥じず銭函が飾られています。
駅名の由来は、昔、ニシン漁で儲け、栄
えた時はどの漁師の家にも銭箱が積まれていたから、と言われています。当駅は北海道で最初の立ち売りがされた場所ともされていいる。開業した時から、西辻甚太郎という人が「酒まんぢう」を売っていて、現在でもキヨスクで販売されている。
駅名の銭函から、昭和40年代後半、帯広市にあった幸福駅(現在は廃駅)とともに大ブームが起こり、10月17日の「貯蓄の日」には記念入場券が販売されていた。地元では「ゼニ
エキ」と呼ぶ人も多い。