木造の鉄道駅

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木造駅舎内容

田野駅は田野地区の中心にあり、遠くから見るとオランダの建物のようなあざやかな赤い屋根が目を引きます。大正5年の開業以来の建物で、昭和から平成の時代が変わるのに合わせるかのように、赤い瓦屋根に改修されました。
田野駅は、小倉から九州の東海岸沿いを走り鹿児島へ至る日豊本線にあります。昭和40年代のSLブームの頃、3キロほど西にある青井岳を背景にして走るSLが多くの鉄道ファンの人気を集めたのです。
現在は無人駅となり、かつては東京（西鹿児島）からの急行「高千穂」も停車していましたが、特急は全列車通過します。
乗降客の多くは通学に利用する高校生たちで、駅舎は地元の人たちがボランティアで守っています。また、かつて駅員の宿直室だったところに一軒のお菓子屋さんが入り、小さな待合室にはゆったりとした時間が流れています。こういった地元の人々の愛着が漂う田野駅は、昔も今も変わらず、ぬくもりにあふれたふるさとの駅です。