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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JRW_Nagatani_sta2_20191016.jpg
新大阪から長谷駅までは、JR新幹線のぞみを利用し、広島でJR芸備線に乗り換え、さらに三次でJR三江線を利用し5時間24分、片道運賃11720円の道程です。広島からJR三江線などを利用し3時間39分、1450円です。広島県三次(みよし)市から江の川(ごうのかわ)沿いに島根県江津(ごうつ)市に向かって走っているのが三江線です。日本有数の秘境駅として知られる長谷駅は、その江の川に沿った山間に位置しています。無人駅で一部の列車は停車しない。国道375号線から階段で17段ほど上るとほんとうに小さな駅舎があります。駅舎というより待合室と言った方がいいかも知れません。木造に引き戸と四角いガラスが 郷愁を覚えます。周辺には民家が数軒ありますが、乗り降りする人はあまりありません。開業当時は、仮の乗降場であったために時刻表への掲載はなく、昭和62年の国鉄分割民営化を機に正規の駅として認められました。現在、長谷駅への停車列車は、下り2本、上り3本となっています。しかも、下りの最終列車は午前9時台、上りの始発列車は午後2 時台と、ダイヤは極端に偏った設定となっています。これは、付近集落の子供が通っていた学校が、過疎化によって閉鎖され、歩いて学校へ通えなくなった事に伴い同駅が設置されたためで、三次方面への通学を考慮したダイヤ設定となっています。駅舎は簡素な造りですが、木枠の四角い窓ガラスに囲まれた駅舎は、懐かしさを覚えると共に心が安らぐ空間でもあります。木造の待合室は、当時の教育委員会が建設・設置したものである。
追記 2018年(平成30年)4月1日に廃駅となりました。