木造駅舎内容
名古屋駅から小和田駅まではJR新幹線ひかりを利用し、豊橋で乗り換え、JR飯田線を利用し3時間22分、片道運賃5130円、また東京からですとJR新幹線ひかりを利用し、豊橋で乗り換え、JR飯田線を利用し4時間43分、片道運賃10060円の道程です。小和田駅は昭和8年に建てられた木造平屋の趣のある駅です。
小和田駅は飯田線では静岡県の最北端に位置する駅です。 また、愛知・静岡・長野の3県の境界線が駅のすぐそばにあります。駅へ向かう車道はありません。駅の近くには集落や施設などが無く、数キロ離れた場所に人家があります。駅までは車が通行できる道が無いことから飯田線が唯一のライフラインとなっており、郵便配達にも飯田線が利用されています。
開設当時は駅前に集落もあり、天竜川に沿って南北に通じる道路もありました。しかし1956年の佐久間ダム建設により、駅前一帯は集落や道路のほとんどが水没し、駅周辺だけが残ったのです。
駅構内の水道は凍結防止のため常に出しっぱなしになっており、水を止めないようにとの注意書きあります。乗降客数は日に十名以下と少ないですが、一部の鉄道ファン、特に「駅ファン」に秘境駅と呼ばれています人気のある木造平屋の駅です。牛山隆信著『
秘境駅へ行こう』や横見浩彦・牛山隆信共著『すごい駅』、菊池直恵の漫画・アニメ『鉄子の旅』などで秘境駅として取り上げられています。また、牛山さんが作成した「秘境駅ランキング」では全国2位にランキングされ、『ザ・ベストハウス123』(2007年8月号)掲載の「一度は降りてみたい景色の美しい無人駅」では同1位にランキングされています。もともと、長野側から南下する私鉄と愛知・静岡側から北上する私鉄を天竜川沿いで結ぼうとして作られた三信鉄道の駅でした。小和田駅の開業は、南北がつながる1年前の事です。