新大阪から門司港駅までは、JR新幹線のぞみを利用し、小倉でJR鹿児島本線快速に乗り換え、3時間6分、片道運賃14250円の道程です。博多からだと約30分、3910円の道程です。
鹿児島本線の起点となっている門司港駅は、1914年(大正3年)1月に建築された木造駅舎でネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる左右対称の外観デザインが特徴で、ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルの監修の下に建てられました。駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定されました。。
現在、駅周辺は明治・大正時代に国際貿易港して栄えた時代から残る街並みと、新しい都市機能が調和された都市型観光地として「門司港レトロ」とて街づくりが進められています。国土交通省の都市景観100選に選ばれています。そのため、さまざまなところで大正・昭和のレトロな雰囲気が楽しめます。駅員さんの制服も、他のJR九州の駅の制服とは異なり、明治5年鉄道発祥時と同じ黒の詰襟スタイルです。戦前から使われている大理石とタイルばりの洗面所、青銅製の手水鉢、御影石の男性用小便器など様々な歴史的資産が存在します。駅2階の貴賓室は、現在は門司港駅と周辺の歴史を紹介する資料室として公開されており、一・二等客待合室、チッキ(手荷物)取扱所、関門連絡船通路跡等も別の用途で使用さ
れ残っています。
駅舎が貴重な歴史的建築物ということや、駅として活躍していることが評価され、1988年かつて、関門トンネルが開通するまで九州の玄関口として機能していた駅の趣と風格は今でも残っています。