新大阪駅から大畑駅まではJR新幹線さくらを利用し、新八代で乗り換え、JR特急九州横断特急を利用し、
さらに人吉でJR肥薩線に乗り換え、7時間、片道運賃20290円の道程です。熊本からは3時間18分、3470円の運賃です。人吉市の中心から南へ5キロほどのところに大畑駅(おこばえき)はあります。肥薩線の山線と呼ばれる険しい区間にある駅。開業は明治42年。明治時代の木造駅舎建築のお手本のような駅舎が、開業当時から使われています。周りの 駅とよく似ていますが、当駅のみ観光列車「いさぶろう」・「しんぺい」のリニューアルにあわせて窓枠を木造に戻すなど、開業当初の雰囲気を再現する改装が行われました。「こば」とは焼畑を意味した言葉で、その昔大きな焼畑があったことからこの地名が付けられたという説があります。
昔から駅周辺には人家は無く、SLが水を補給するために作られた無人駅です。しかしここには鉄道ファンが愛してやまない肥薩線最大の見所があります。明治42年、当時の日本の鉄道建設技術のすべてをつぎ込んだ山岳鉄道工事の結晶です。
大畑駅は、日本で唯一、ループ線の中に3段スイッチバックを併せ持つ駅として知られています。急な上り坂を緩やかにするための線路が直径600メートルのループを描いています。日本ではここにしかない構造の線路です。 通過
不可能なスイッチバック構造で、かつて運転されていた優等列車も必ず停車しなければならなかった。駅は島式ホーム1面2線を持ち、ホームから構内踏切を渡って駅舎に行くことができる。
鉄道ファンでこの駅を訪れる人は後を絶ちません。平成4年1月に訪れた鉄道ファンが貼って以来、駅舎の壁には多くの名刺やメモ用紙が貼られています。休日などはホームで元の人が名産や地元の食品などを販売しています。
木造駅舎て有名な矢岳駅は距離的には6キロと近いのですが、険しい山間部のため、車での通行には迂回をしなければならず、45分ほどの時間がかかります。地元の方が利用する道はあるのですが、ナビにもグーグルマツプにも掲載されていないので、通行は困難と思われます。