新大阪から直方駅までは、JR新幹線のぞみを利用し、小倉でJR鹿児島本線快速に乗り換え、さらに折尾てせJR福北ゆたか線快速を利用し、3時間46分、片道運賃14830円の道程です。博多からだと1時間9分、910円の道程です。
1891年(明治24年)に筑豊興業鉄道が若松~直方(現在の筑豊本線)に鉄道を新設したときに開業した駅で、 筑豊地方はかつて日本最大の採炭地域で石炭輸送の拠点となるために拡張工事が繰り返されてきました。白い壁に 半切妻屋根をのせた木造平屋建ての横に長い形状で、柱を多用した美しい駅舎です。ネオ・バロック様式の駅舎としては九州最古となっており、正面の駅時計をつけた道堂とした車寄せにはエンタシス形状の柱が3本づつ立ち、歴史を感じさせます。改札口付近には、直方の風景を模した枯山水の庭園があります。駅舎は1910年(明治43年)に建築されたもので、初代博多駅の駅本屋を移築したものとされています。1987年(昭和62年)に全面改修され、駅舎内の待合室は広くてきれいになりました。石炭輸送の拠点駅としての役目を終えた直方駅は、直方市の代表駅で現在でも多くの列車が止まり、隣接する平成筑豊鉄道への乗り継ぎ客でもにぎわっています。近年では老朽化のため、100年以上の歴史を持つこの駅舎の建て替えの議論が起こっており、直方市は2009年に策定した「中心市街地活性化基本計画」に基づいて駅周辺の整備を行ない、駅舎の改築はJR九州が実施する予定です。