市振駅は大阪駅からはJR特急サンダーバードを利用し、富山で乗り換え、JR北陸本線を利用し5時間半 片道運賃9330円、富山からだと1時間42分、950円 の道程で、滋賀県の米原駅から新潟県の直江津駅までを結ぶ北陸本線の駅の一つです。市振駅は新潟県では最西端の駅であり、富山県との県境にあり、西1キロで富山県です。駅の開業は大正元年ですが、今の木造駅舎が竣工したのは明治41年です。明治時代の標準的な設計で、瓦ぶき切り妻の屋根、白の横板張りの壁、正面入り口の大きなひさしと軒裏の小屋組など、小さいながらも趣のある駅舎です。修理、改修を重ねながら、ほぼ竣工当時のままの姿です。ホームを超えると20メートルほどで日本海が広がっています。東6キロほどで天下の険として知られる親不知・子不知海岸があります。駅の東500メートルの長円寺には、芭蕉の句を記念する句碑が建立されています。