新大阪から夜明駅まではJR新幹線さくらを利用し、久留米でJR久大本線に乗り換え、約5時間、片道運賃16090円の道程です。夜明駅は縁起のよい駅名として知られています。久留米と大分を結ぶ久大本線と日田彦山線が交わるところです。
昭和7年の開業の木造駅舎は山の中の一軒家のような雰囲気です。
昭和40年代後半、「夜明」という駅名が人気を集め、その名前にひかれて降り立つ鉄道ファンが急増。記念に入場券を買っていく
人も多かったといいます。反面、本来の利用客は減り続けました。
さらに、すべての日田彦山線の列車が主要な駅である日田駅までいくようになると、ここで、乗り換える人はほとんど見られなくな
りました。2009年(平成21年)6月30日までは、駅前の商店で乗車券を発売する簡易委託駅でしたが、現在夜明駅は無人駅とな っています。
人の姿は減り、今は静かにたたずむ日野駅ですが、待合室には11年前から駅ノートが置かれ続けています。 杉と白ペンキのツートンカラーの古い木造駅舎は2010年(平成22年)2月に解体工事され、あらたな木造新駅舎となつています。 駅名は当駅開設当時に存在した日田郡夜明村(昭和30年に日田市に編入)にちなむ。「夜明」の地名は、焼畑開墾地で あることから最初は夜焼(よやけ)と付けられていましたが、「焼」の発音を嫌って夜開(よあけ)、夜明(よあけ)の順で変わって、現在の夜明駅となりました 。
旧駅舎の写真をお持ちの方はぜひご提供ください。
提供者情報
飯島泰男氏 (秋田県立大学名誉教授 秋田県木材加工推進機構顧問 住木センター客員研究員 農学博士・技術士(森林/林産) )