2025年が今から待ち遠しい理由のひとつは、大阪での万国博覧会が開催されるからです。
1970年、日本で最初の万国博覧会が大阪・千里で開催され、大成功を収めたことはよく知られています。
私もその博覧会では協会職員として「お祭り広場」の運営に携わり、毎日が刺激に満ちていたのを、まるで昨日のことのように思い出します。芸能人や海外からのパフォーマーが連日入れ替わり、活気にあふれた日々でした。
ただ、当時を振り返ると、海外のパビリオンは木材を多く使用していたのに対し、日本のパビリオンではほとんど木材が使われておらず、その点がとても残念に感じた記憶があります。
しかし、2025年の万博会場のデザインが公開され、その印象が大きく変わりました。
目を引くのは巨大な木製リング。これは大屋根としての機能も備え、会場全体を取り囲むように設計されています。
1970年の万博会場では、日陰が少なく来場者が暑さに苦しんだことを思うと、この設計は非常に効果的です。訪れる人々や働くスタッフにとっても快適な空間となるでしょう。
また、今回の会場は1970年の千里会場の半分の広さで、その周囲を木製リングが囲む構造になっています。リングの一部は海に突き出しており、そのエリアではきっと素晴らしいショーが開催されることでしょう。
さらに、パビリオンも時代背景を反映し、木材を多用するデザインが多く見られると期待しています。特に日本関連のパビリオンでは、日本産の木材がふんだんに使用されることが予想されます。
木の香りが漂う会場となり、55年前の万博で感じられなかった心地よい自然の香りが、訪れる人々に新たな感動を与えるでしょう。
木製のボードウォークを歩きながら、木の温もりや香りを楽しむことができる会場は、今から楽しみでなりません。
2025年4月13日、ついに関西万博が開幕し、各国のパビリオンが訪問者に公開されました。
1970年の万博と比べると、木材や木製品が使用されたパビリオンが格段に増え、その変化は自然回帰や環境問題への意識の高まり、コスト効率の重視、感性の進化を感じさせます。
今後、このページでは訪問時の写真やレポートを中心に、木材や樹木が使われているパビリオンをご紹介していく予定です。ぜひ定期的にご覧ください。
特に木材をメインに利用しているパビリオンとしては、上記メニューの国々が挙げられます。