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中川木材産業は大阪・関西万博の会場整備参加サプライヤーです
 cExpo 2025

トイレ3 


東ゲートから大屋根リング左へ、柱番号76・ポルトガル館を右へ

トイレ3(共用施設)

施設概要

設計者:小俣 裕亮(小俣裕亮建築設計事務所/new building office)
主用途:トイレ
階数:地上1階(平屋建)
延床面積:249.97㎡
敷地面積:454.69㎡
構造:木造+一部空気膜構造
最高高さ:5,810mm
軒高:4,753mm
外装仕上げ:15mm厚の既成合板に塗装したものを使用

設計コンセプト

トイレ6は「風船のようにふくらむ膜屋根」を特徴とする建築です。 1970年大阪万博で実験的に導入された空気膜構造を現代的にアップデートし、環境に応答する建築を目指しています。屋根は透光性をもち、柔らかい日差しを内部に取り込みながら、以下のような機能を備えています。

風応答性:風速に応じて膨張や収縮を行い、強風時には強度を確保、弱風時には送風量を抑制してエネルギー消費を低減。

温度調節:気温上昇時には膜屋根上部に水をためて冷却し、内部空間の暑さを緩和する。溜めた水は後に押し流して循環。

これにより、自然エネルギーを活用しながら維持コストを抑える「レスポンシブ・ストラクチャー」となっています。

空間構成

中央に吹き抜けのホールを設け、その周囲に男女トイレ、バリアフリートイレ、ジェンダーレストイレを配置。

待合スペースや手洗い場からは膜屋根越しに空や光を感じることができ、来場者がひと息つける落ち着いた場所となっています。

内部の仕上げはブルーブラック系の落ち着いた色彩で統一され、混雑した会場内で静かな時間を提供。

技術的特徴
膜屋根設計・施工:太陽工業
構造設計:EQSD
設備設計:環境エンジニアリング
施工:日本土木建設
外装材:15mm厚の既成合板に塗装仕上げ

使用製品と環境配慮

小松ウオール工業によるOSBトイレブース「mokumo」や各種建具が導入されており、持続可能な木材利用を通して快適性と環境配慮を両立。

まとめ

トイレ6は、1970年大阪万博から受け継がれた空気膜構造を現代技術で再解釈し、自然の力を利用して環境に応答する新しい共用施設です。15mm厚の既成合板に塗装を施した外装によって、木造基壇との調和と実用性を両立しながら、来場者にやすらぎの空間を提供しています。

関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
関西万博トレイ3
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 創業1911年 
 堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501
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