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チリ
Republic of Chile
チリ館公式スタンプ
西ゲートから大屋根リングを通り越すとベルギー館があり、通りすぎると6か国の共同館があり、一番奥がチリ館。
コンセプトとテーマ
チリ館のテーマは「マクン:人々を包むチリの織物、私たちが守る未来の社会」。
“マクン(Makün)”とはチリの先住民族マプチェ族の言葉で「マント」を意味します。200人のマプチェ族女性たちが3か月かけて手織りした織物で構成され、人々を温かく包み込むような空間を象徴しています。展示全体を覆うこの織物は延べ242㎡、重さ500〜700kgに達し、**自然由来の染料(ベリー・ハーブ・鉱石など)**で赤・緑・紺・白に染められています。
模様には「波=海」「蜘蛛=守り神」「星=宇宙」などの意味が込められ、チリの宇宙観や自然との共生を表現しています。
建築と構造 ― 持続可能な木造パビリオン
建物名も「マクン(Makün)」と呼ばれ、構造にはサステナブルな集成材が採用されています。
設計はチリの建築スタジオ Constructo によるもので、木質構造の中でもCLT(クロス・ラミネイテッド・ティンバー)製モジュラーユニット構造が用いられています。
再組み立て・再利用が可能な設計で、「チリの自然資源を活かした革新的な持続可能建築」を象徴しています。
床材や柱には、
チリ産の松材(radiata pine wood/Pinus radiata)
が使われており、これはチリ国内で広く植林されている「ラジアータマツ」で、いわゆる“チリ松”と呼ばれるもう一方の「Araucaria araucana(チリマツ・モンキーパズルツリー)」ではありません。
建築実務面・輸送・加工性の観点からも、CLTや集成材に使われているのはPinus radiataと考えられます。
空間演出と体験
パビリオン内部は4面の壁のうち3面をオーディオビジュアル映像が覆う全長約40mの没入型空間。
映像・光・織物が融合し、チリの地理・文化・先住民族の暮らし・エネルギー転換や天文学などを体感できます。
訪問者はまるで「マクン(マント)」に包まれるような感覚を得ながら、チリの“過去と未来”を同時に感じられるよう設計されています。
文化展示と体験プログラム
中央に吊り下げられた巨大なマクン織物の展示
出口ではアルパカの毛を紡ぐ映像紹介
織物素材はアルパカ100%手紡ぎ糸
5月からはチリワインやピスコ、ジン、ビールなどの試飲体験を常設ショーケースで提供
チリ館公式Instagram「expo2025chile」で試飲会予約情報を発信
建築施工と制作体制
日本側の施工はスタジオテンポスが担当。
設計段階からチリ側と連携し、「伝統と未来が交差する空間」を約3か月で構築。
CLT構造体の組み立てや、巨大織物の吊り込みなど、万博特有の短工期・複雑形状への挑戦があったと述べられています。
まとめ
項目
内容
パビリオン名
チリ館「Makün(マクン)」
テーマ
人々を包む織物、持続可能な未来社会
構造
鉄骨+CLT木造モジュラー構造(再組立て可能)
使用木材
チリ産ラジアータマツ(Pinus radiata)
象徴素材
マプチェ族の伝統織物「マクン」(アルパカ毛100%)
建築設計
Constructo(チリ)
施工(日本)
スタジオテンポス
特徴
サステナブル建築 × 先住民族文化 × 没入型映像体験
創業1911年
堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501
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