
東ゲートから大屋根リング左へ、柱番号76・ポルトガル館を右へ
「トイレ2」は、約400年前に大坂城再建のために切り出されながら使われなかった 残念石(花崗岩)を建築に活用した、象徴的な施設です。巨石を大阪に再び運び、建築として再生することで、石と人間、自然とテクノロジーの関係性を問い直しています。
石は切り出された当時の刻印や加工痕が残り、そのままの姿で建築に取り込まれています。形状に合わせるため、石は削らず、3Dスキャンデータをもとに加工した木材部材で接合し、その上に屋根を載せています。
屋根材の木材には鹿児島県産スギのCLT(山佐木材製)が使用されており、巨大な石と木材が組み合わさることで、原始性と現代技術が交差する独自の空間が生まれています。