


サントメ・プリンシペ民主共和国館は、西アフリカの島国である同国の自然環境と文化、持続可能な社会への取り組みを紹介する展示が中心のパビリオンです。カカオの生産地として知られる国であり、館内では農業や森林、海洋資源とともに、人々の暮らしや伝統文化、手工芸などが写真や映像、パネル展示を通して紹介されていました。
建築的には独立したパビリオンではなく、複数国が並ぶ展示エリア(コモンズ)の中での出展で、木材の使用は展示什器や内装の一部に見られる程度でしたが、自然と共生する国の姿勢が内容面から伝わってきます。個人的には正面奥の木造建物の装飾がとても素敵でした。
島国らしい温暖な自然、豊かな森林と海に支えられた生活、そして小国ながら国際社会とつながる姿を静かに伝える構成で、来場者にとってはあまり知られていない国を知る機会となる落ち着いた展示が特徴でした。