北欧館「ノルディック・サークル」は、アイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの5カ国が協力して出展する木造パビリオンです。 延床面積1,200㎡、高さ17mのスケールで、北欧のデザイン精神とサステナビリティを建築で表現しています。
設計はイタリアの建築家ミケーレ・デ・ルッキ氏。北欧の伝統的な納屋をイメージし、風通しのよい構造や環境配慮素材が特徴です。 展示エリア、ショップ、カフェ、会議室、イベントスペースを備え、日本との交流を促進する場となっています。
最初CLT利用のイタリア館のような完全な木造と思ったのですが、鉄骨構造です。屋根の構造などを木材でラッピングしているため、外からも館内からも鉄骨部分を見えません。 また黒い塗装のようなものは墨と柿渋を混合したものを塗布していると資料にありました。室内では国産のスギが多用されていました。海側ですので、階段などで3階への階段などは風が入ってきて涼しいです。
1970年の万博時にスカンジナビア館(と呼ばれていました)のスウェーデン人ホステス、ディスペックさんと親しくなりました。完璧な日本語を話しますが、ストックホルム大で勉強したのだそうです。お祭り広場の楽屋で、ディスペックさんインドネシア人の協会職員のジョージと3人で長い間話しあいました。話すのは日本語でです。国際交流とはこのようなものかととても興奮しました、また奇妙な気持ちになりました。 スカンジナビア館に付属レストランがあり、初めてサーモンのオープンサンドを食べ、あまりの美味しさに驚いたことがあります。このレストランにはデンマーク人の女性スタッフがいて、友達となりました。 スカンジナビア館は当時の万博出展館の中で唯一環境の問題を取り上げていたところです。公害という単語が何度も出てました。でも一般の人の評価はつまらないというものでした。私もどうしてこのようなテーマなのかと不思議に思って、かえって興味を持ちました。北欧の人達は、他の民族よりも早く環境ということを考えていたのですね、その気質が今回の展示にもでているように思います。 社員旅行でフィンランドに行ったことがあります。Marimekko(マリメッコ)の工場兼ショップも訪ねました。スタッフの帽子にマリメッコ製があるのを見てなつかしく思いました。