サモア独立国 State of Samoa

サモア独立国館公式スタンプ
南太平洋に位置するサモアは、ポリネシア文化を色濃く残す島国で、ウポル島とサバイイ島を中心とする島々から成ります。大阪・関西万博の展示では、サモアの文化や人々の暮らし、観光資源、投資やビジネスの可能性などが紹介され、豊かな自然環境と伝統文化の魅力が映像やパネルを通して伝えられています。持続可能なエネルギー開発や環境保護、エコツーリズムへの取り組みも重要なテーマとして取り上げられ、南太平洋の島国としての将来像が示されています。
木に関わる展示として印象的なのが、サモアの伝統的な太鼓「パテ(Pate)」です。丸太をくり抜いて作られたスリットドラム型の木製楽器で、上部に細長い切れ目があり内部は空洞になっています。中央を叩くと低く深い音、端を叩くと高い音が鳴り、村落の会議「フォノ」や座って踊る舞踊「ササ」などで用いられてきました。パテは主に熱帯に生える堅木から作られ、地域ではイフィレレ(Intsia bijuga)などの重硬な広葉樹や、パンノキ(ブレッドフルーツ)などが用いられることもあります。木そのものをくり抜いて音を響かせる楽器であり、木材の密度や乾燥状態が音色に大きく影響する点も興味深い特徴です。展示では実際に叩くことができ、木の響きを体感できる貴重な機会となっていました。
サモアは美しい熱帯雨林や透き通る海に囲まれた国で、近年はディズニー映画『モアナと伝説の海』を通して関心を持つ人も増えています。自然と共に暮らし、木を道具や楽器として生かしてきた島の文化は、万博の「いのち」というテーマにも重なります。素朴ながら力強い木の響きを通じて、南太平洋の島々に息づく人々の生活と文化を感じることができる展示となっていました。
サモア独立国の切手

チェンソーでの伐採

丸太の製材

トラクターでの整地

丸太の輸出船積み