
モザンビーク館公式スタンプ

東ゲートから大屋根リングを通り正面に見えるフィルピン館を越すと共同館があり、最初がこの国。
モザンビークパビリオンでは、「どこまでも広がる水平線をその目で」をテーマに、教育とビジネスを軸とした“生活のエンパワーメント”と内発的発展への取り組みを紹介しています。地域資源を大切にしながら持続可能な社会を築くという考え方は、大阪・関西万博の理念とも深く響き合うものです。
アフリカ南東部、インド洋に面し約2,500kmに及ぶ海岸線を持つモザンビーク。パビリオン外観には美しい海岸のパノラマ写真が用いられ、館内ではイルカが泳ぐ海の映像が来館者を迎え、熱帯の楽園を思わせる開放感を演出しています。
館内は2階建てで、1階がメイン展示、2階がシアターです。2階では約5分間の紹介映像を椅子に座って鑑賞でき、国の自然や産業、未来への取り組みをコンパクトに知ることができます。
1階の展示では、AIやロボティクスを活用した教育・仕事の可能性、海洋研究などSDGsに関わる取り組みを、タッチパネルなどの体験型展示でわかりやすく紹介。視覚障がい者向けの歩行補助デバイスなど、実社会に根ざした先端技術も印象的です。
壁面を彩る極彩色のペーズリー柄や花柄は、来館者を展示空間へと自然に導きます。中央には帆船を模したベンチが置かれ、周囲には民俗衣装「カプラナ」や工芸品、木製品の展示・販売もあり、モザンビークの文化を身近に感じることができます。木琴のような楽器に触れて音を鳴らせる展示や、はちみつ、カシューナッツ、マンゴーチリなどの食品展示もあり、小規模ながら内容の濃いパビリオンです。
屋外にはキッチンカーが設けられ、カリル・デ・カマラオやガリーニャ・ピリピリなど、モザンビーク料理を味わうこともできます。料理名は馴染みがなくても、写真付きメニューで選びやすく工夫されています。
パビリオンはヨルダン館やペルー館、空飛ぶクルマステーションの近くに位置する小規模な建物ですが、文化・産業・未来への挑戦をシンプルに、かつ印象的に伝えています。
私や当社はモザンビークパビリオンの運営とは直接の関係はありませんが、9月24日モザンビークから万博の一連行事として使節団が日本の木材産業を視察したいとの希望で来社されました。近年ではシンガポール、ウズペキスタンなどの見学は受け入れましたがIT関連で、木材関係としては50年前のカナダ、米国以来久しぶりです。
当日はすでに2~3社を見学された後で、滞在時間は約1時間と限られていましたが、ショールームや木場をご案内し、日本の木材利用や当社の仕事内容について説明しました。
一行は、フランシスカ・ドミンゴス・トマス州知事を団長とする13名で、産業商業局、財務計画局、輸出振興庁などの局長クラスが名を連ねていました。万博をきっかけに生まれたこのような交流は、国境を越えて「ものづくり」や「資源活用」を考える貴重な機会であり、モザンビークという国をより身近に感じる出来事でもありました。