2025年大阪・関西万博における日本館は、「いのちと、いのちの、あいだに ― Between Lives」をテーマに掲げ、すべての存在がつながり循環していく姿を体感的に表現したパビリオンです。
日本館では、国産スギ100%の間伐材によるCLT(直交集成板)パネルを560枚、約1,600m³使用。>CLT2枚で鉄骨を挟み1ユニットとし、円形配置し、循環の象徴である円形建築を表現しています。CLTは会期後に再利用される予定です。
生ごみから発電・水を生み出すバイオガスプラントの仕組みを実体験できます。微生物の動きは幻想的な光のインスタレーションで可視化され、水素酸化細菌や「ベアブリック」展示もあります。
生ごみを破砕・発酵し、生成したバイオガスで発電。その過程で生じた排水は浄化・ろ過され、中央の円形水盤に注がれます。この水盤は「ごみから水へ」という循環の象徴的存在です。
地球環境に不可欠な藻類をテーマに、32種類の藻類コスチュームをまとった「ハローキティ」が登場。さらに藻類の成長を観察できる光合成装置「フォトバイオリアクター」や、実物の「火星の石」も展示され、未来の資源としての藻類と宇宙のつながりを体験できます。
日本の「ものづくり精神」を学べるエリア。壊れたものを直して使う「もったいない文化」や再利用の価値を、「ドラえもん」が楽しく案内します。ロボットアームの展示もあります。
建築全体が「循環」をテーマに設計され、円形の構造や再利用可能な素材、実稼働するエネルギー・水循環システムなど、サステナブルな未来社会のモデルを体現しています。
中央に設置された水盤は、CLTの回廊に囲まれた静かな空間で、万博会場全体の「木の万博」的象徴とも言える存在です。
日本館は、木・水・技術・文化が融合し、「いのち」のつながりと循環の未来を示す、まさに2025年万博の象徴的パビリオンです。