v11.0
ゆ から始まる言葉
- 有縁紋孔 (ゆうえんもんこう)
- bordered pit 木材組織の仮道管や道管の膜壁に見られる輪帯のある紋孔で、「重紋孔」「重縁紋孔」ともいう。
- 有機質 (ゆうきしつ)
- organic 生活機能をもった動植物を構成、組織する物質。
- 有機染料 (ゆうきせんりょう)
- organic dye ニグロシン、マラカイトグリーンなどの主に酒精 アルコール系染料のこと。、木材への浸透性も大きいく、鮮明な着色が得られるが耐光性に劣る。
- 有機溶剤 (ゆうきようざい)
- organic solvent 塗料の溶剤で、主成分はアルコール、エステル、エーテル、ケトンなどである。代表的なものは、ラッカーやシンナーである。
- 有効切込み量 (ゆうこうきりこみりょう)
- effective depth of cut 切削、研削で実際に得た深さの事。
- 有孔合板 (ゆうこうごうはん)
- perforated plywood 吸音性と装飾性の効果をはかった二次加工合板である。ドリルなどで一定の径の孔を厚さ6mm以下の合板に等間隔にあけたもの。
- 有孔材 (ゆうこうざい)
- porous wood 広葉樹のこと。広葉樹は、道管といわれる細胞が、木口断面で孔(あな)に見えるのでこう呼ばれる。
- 有翅虫 (ゆうしちゅう)
- winged imago、alate 社会性昆虫であるシロアリやアリのコロニーにおける次世代の生殖段階で、ニンフの翅芽が伸びて長い翅をもった個体になる。シロアリはアリと異なり、前後翅がほぼ同型同大である。群飛の後、棄翅した一対の有翅虫が女王と王となり、巣が創設される。ヤマトシロアリの有翅虫は黒色、イエシロアリのそれは褐色である。
- 有色心材 (ゆうしょくしんざい)
- 樹は成長にしたがって肥大していくが、水分の移動や養分の貯蔵を行うのは樹皮に近い辺材の部分で、中心部は徐々に活動を停止する。この部分が辺材で、一部ほとんど着色しない淡色心材の樹でもあるが、一般に有色であり、樹種によって特有の色を呈する。
- 優勢木 (ゆうせいぼく)
- dominant tree 林木のなかで成長が良く、林冠の上層をつくるもの。樹形級の第1級木、第2級木に属するものをいう。第1級木は樹冠がいずれにも片寄らず樹幹を中心として四方にひろがって樹幹形に欠点がないもの。第2級木は樹冠の発達が隣接木に妨げられて成長がかたより形の悪い林木をいう。
- ユーティリティ
- 多目的に使うことができる家事スペースのこと。。洗濯機やアイロン、食器棚、食料品貯蔵庫などが置かれ、キッチンや浴室に接続して設けられることが多い。
- ユーティリテイー・ルーム
- utilityroom 病院などでサービス関係の設備を有する室。住宅では洗濯、乾燥、アイロン、収納などの設備が備えられている部屋をいう。
- UV硬化形塗料 (ユーブイこうかけいとりょう)
- 紫外線を照射することで、数秒から10数秒で硬化する速乾塗料。家具、建材などの工場内塗装に最適。木目を生かしたオープンポアー仕上げの他、鏡面仕上げも可能で、主に透明仕上げに用いられている。
- UV塗装 (ゆーぶいとそう)
- 塗膜に紫外線を照射させて硬化させた特殊な塗装。普通の塗装より硬いのでキズが付きにくい。
- 有用樹種 (ゆうようじゅしゅ)
- useful kind of tree 樹木の中で建築材、家具材、建具材その他の木工製品などに利用することができる樹種。国産材で、広葉樹は40~50種、針葉樹は15~20種といわれる。有用材ともいう。
- 遊離ホルムアルデヒド (ゆうりホルムアルデヒド)
- free formaldehyde 接着剤中の結合していないホルムアルデヒド。これが多い場合には、接着製品からのホルムアルデヒド放散量が多くなる。
- 油煙 (ゆえん)
- lamp black いわゆるすすの事で、松材、松脂、まつやになどを不完全燃焼させて得る事ができる。黒色顔料となる。
- 床 (ゆか)
- 木造建築での床は。建物の内部に、土間より高く大引や根太を組んで、板張りや畳敷きとした水平な部位を指す。
- 床荷重 (ゆかかじゅう)
- 床に作用する荷重のことで、構造材や仕上げ材による床自身の自重や、床にのる物の荷重(積載荷重)などがある。また、機会の振動や物の落下した衝撃なども特殊な荷重(外力)といえる。
- 床下換気口 (ゆかしたかんきこう)
- 木造住宅の布基礎に、床下湿気の排湿のために設けられる換気口。住宅金融公庫の木造住宅工事共通仕様書には、有効開口300cm平方以上の換気口を5m以内に設けなければならない規定がある。換気口にはねずみ等の侵入防止のため、鋳鉄製やステンレス製の格子が付けられる。
- 床下地 (ゆかしたじ)
- subfloor 床仕上げ材の下面にある下地材料。
- 床下防湿 (ゆかしたぼうしつ)
- 住宅の耐久性を高めるために、床下からの湿気の立上がりを防ぐこと。一般には、床下にポリエチレンフィルムなどを敷きこんだり、厚さ6cm程度のコンクリートを打つ方法などがある。また、有効な床下換気も同時に行う必要がある。かつては木炭や石灰を厚く敷き込むなどの方法も行われていた。
- 床暖房 (ゆかだんぼう)
- 床を放熱面とする暖房方式で、 1.温水式、 2.電気式の二種類がある。温水式は45-60℃の温水を床の中に埋め込まれた配管の中を通す方法で、配管は現場で工事するのと、パネルユニットを敷くものとがある。一方、電気式は発熱体としてカーボン系またはメタル系の電熱ケーブルを使用するもので部屋全体に敷設する必要はない。
- 床束 (ゆかづか)
- floor post 一般には最下階で床の大引の下にある束。束には根搦(ねがら)み貫(ぬき)を縦横に打ち付け、足元を固定する。床下の湿気を吸収して腐朽しやすいのでヒノキの角材などが使われる。
- 床根太 (ゆかねだ)
- ツーバイフォー工法の床組のうち、床枠組を構成する部材の一つ。根太は通常、床の積載荷重のみ負担するように用いられるが、この工法では、床根太は構造用合板のような構造面材と一体になった床組となり、版として地震や風の水平力に対する高い水平剪(せん)断力剛性を得られる。→ツーバイフォーこうほう
- 床梁 (ゆかばり)
- 床組を支える横架材。支点間の距離に応じ、また他の材との取り合いによる断面欠損などを考慮した断面積が必要。大梁や小梁などその構成によって呼び方がある。
- 床面積 (ゆかめんせき)
- floor area 建築物の柱、壁で区画され、その中心線で囲まれた部分の水平投影面積をいう。算定法は全国で一貫しているはずだが、建築確認申請をする役所ごとに解釈が異なることが多い。
- 床枠組 (ゆかわくぐみ)
- ツーバイフォー工法の床組のうち、構造用合板のような構造用面材を除いた床根太 ゆかねだ 、側根太 がほねだ 、端根太 はしねだ 、ころび止め等の枠組構成部分を指す。
- 雪見障子 (ゆきみしょうじ)
- 障子の下半分に透明ガラスを入れ、小障子を上げると外が見えるようにしたもの。「上げ下げ障子」、「上げ下げ猫間」、「大阪猫間」の別称もある。また、障子の一部にガラスを入れた「額入り障子」もその一種。
- 油細胞 (ゆさいぼう)
- oil cell 柔細胞の細胞内腔に油を含んだ異形細胞。クスノキ、モクレンなどで生じる。
- 油状薬剤 (ゆじょうやくざい)
- oil preservative 薬剤自体が油状の木材保存剤で、クレオソートがその代表である。油性薬剤ともいう。
- 油性ペイント (ユセイペイント)
- 油性の塗料。木以外にも、鉄やモルタル面にも塗れて耐久性に優れる。
- 油性ワニス (ゆせいワニス)
- 透明仕上げを施す場合、現在はウレタン塗装が中心であるが、かつては油性ワニスが用いられた。1990年末でJISによる製品規格も廃止された。乾性油に天然樹脂や合成樹脂を配合したもの。内外装およびオイルステインの用材に用いられた「油ワニス」ともいう。
- 油点 (ゆてん)
- 植物体の内部に点在する精油分のこと。葉を下から透かすと、精油の部分が点となって見えることがある。
- 裕り (ゆとり)
- allowance 嵌合(かんごう)などの際に必要があって計画的に与えるすきまのこと。
- ユニット
- unit 全体の中の一構成単位。
- ユニット家具
- unit furniture 一つでも家具としての役割を果たし、これを集合したも家具としての役割を果たす家具。単品家具だがそれぞれのデザインは統一されている。組合わせ家具、小住宅向きの組み立て家具。
- ユニット住宅
- unit house 組み合わせ式の住宅。納期の短縮と施工の簡便、コストダウンのために考えだされた住宅の既製品化で、種々の見本をみて注文すれば直送される。量産住宅の典型的なもの。さまざまな方式が考えられたが成功例というほどのものはない。
- ユニバーサルジョイント
- universal joint ある角度をもって交わっている2軸をつなぐ上下、左右に屈曲できる継手。「自在継手」「万能継手」ともいう。
- ユニバーサルデザイン
- 普遍的なデザインという意味。バリアフリーデザインに代わって提唱された。特定の誰のためというのではなく、高齢者、障害者でも、健常者と同様に使えるように配慮されたデザインのこと。
- 輸入課徴金 (ゆにゅうかちょうきん)
- import surtax 国内産業の保護を目的とした1種の関税引上げ措置。木材などの輸入品に対し通常関税に付加して課せられる国内税で、一時的に輸入を抑制するのが目的の制度。
- 輸入材、輸入木材 (ゆにゅうざい)
- imported timber 国産材に対する語。外国産で日本に輸入する木材の総称、木材業界では次のように分類している。南洋材、ニュージ材、米材、ロシア材、欧州材、アフリカ材など。
- 輸入住宅 (ゆにゅうじゅうたく)
- 厳密な定義はないが、通産省ジェトロが打出している「輸入資材の50%以上」が一応の目安とされている。1990年代に入り、為替ルートの円高に伴い、住宅建設資材の海外調達が国内調達より有利なため、住宅のみならず一般建設資材や家具の輸入が急増した。商社や住宅メーカーが輸入して個人に供給したり、個人が並行輸入する場合もある。規格化した木材で枠組を作るツーバイフォー工法もその一つ。断熱性や防音性に優れ、独特の外観や内装、設備等に人気が集まっている。
- 油膜 (ゆまく)
- oil film 油の薄い層のこと。すべり軸受では、軸と軸受の間に油膜をつくって摩擦、磨耗を防ぐ。
- 弓反り (ゆみぞり)
- bow crook 製材品の板目面が弓のように曲がる縦方向の反り。乾燥に伴う応力や樹木の時のアテ、木取りによる木の癖などの原因で起こる。
- 弓鋸 (ゆみのこ)
- bow saw 幅の狭い鋸身を弓形の背金の両端に取付けて緊張されたもの。硬い材や竹材を挽くのに用いる。竹挽き鋸、弦鋸ともいう。
- ユリア樹脂 (ユリアじゅし)
- urea resin 尿素樹脂のこと。尿素とフォルマリンを縮合させてつくった合成樹脂。
- ユリア樹脂接着剤 (ユリアじゅしせっちゃくざい)
- urea resin adhesive 熱硬化性樹脂接着剤の一種。尿素(ユリア)にホルムアルデヒドを反応させ接着剤にしたものである。木造用接着剤消費量の約30%を占め、用途は合板、パーティクルボードのほか、屋内用集成材に使われる。安価で適応範囲が広いが、ホルムアルデヒドの放散と老化の早いのが欠点。色は無色。
- ユリ接着剤 (ユリせっちゃくざい)
- 尿素樹脂接着剤の商品名の一つ。