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も から始まる言葉
毛細管現象 (もうさいかんげんしょう) capillarity ごく細い管を液中に立てるとき、管内の液面が管外の液面より高く または低く なる現象。
孟宗竹 (もうそうちく) 本州中南部産の竹。太くて肉厚であるが、材がやわらかい。国内では最大で、比較的多くみるマダケ製のタケで、高さ20mほど、周囲50cm前後にもなる。中国の江南地方原産で「江南竹」とも呼ばれる。本州以南で植栽され、筍(たけのこ)は食用になる。建築では太さを利用して床柱や竹屋根に用いられ、外交の植栽にも利用されている。
モービルホーム MobileHomeアメリカ商務省発表の新設住宅着工数で毎月発表されている「移動住宅」。幅8フィートあるいはそれ以上、長さ40フィート以上で設置現場までトレーラーで自由に移動できるよう設計された住宅。工場を離れるとき移動のためのギアがついており、設置現場ではその後固定しても永久的な土台を必要としない。年間生産量20数万戸。阪神大震災で仮設用に輸入されたが、冷暖房完備、最低4~5人用で輸入価格はCIF、1戸15000ドル。同じ型の日本産キャンピングカーは350万円。[
モールダー moulder 型削り、型押し用機械の総称。木工機械としては自動三面鉋盤、自動四面鉋盤、自動多軸鉋盤などがいわれる。また、面取り盤のこともモールダーという。
杢 (もく) figured grain、Figure、 Burl 「紋理」または「杢目」ともいう。木目の紋様で、特に装飾価値が高い木理を「杢」と呼んでいる。 樹木が成長過程で異常気象や病虫害などのため、木部繊維が不規則な配列となって木理に現れたもの。樹種によってさまざまな杢があり、装飾性の高いものは銘木として珍重される。杢の名称は鳥の羽の模様や植物の絵姿や、見た目の模様からその名がつけられているものが多い。
たも、とち、かえで、マホガニー、シカモアなどで表れる縮(ちぢ)み杢、
かえで、とうひ、からまつ、メープルなどで表れる鳥眼杢(ちょうがん)、
ゼブラ、マホガニーなどで表れる縞(しま)杢、
その他、如鱗(じょりん)杢、舞葡萄(まいぶどう)杢、牡丹(ぼたん)杢、鶉(うずら)杢、虎斑(とらふ)杢、泡状杢、瘤(こぶ)杢、玉杢、筍(たけのこ)杢、笹杢、、蟹(かに)杢、、リボン杢、縮緬(ちりめん)杢、牡丹杢、銀杢、縞杢などがある。
木ガス (もくガス) wood gas 木材を熱分解したときに得られる気体にある成分。
木材化学 (もくざいかがく) wood chemistry 木材を原料とし、化学的処理によって2次製品、副産物を生産する方法の総称。または製品が化学的方法でできたものの取扱上の言葉。
木材加工 (もくざいかこう) wood workingまたはwood craft 木材を加工して物をつくること。「木工」ともいう。
木材加工機械 (もくざいかこうきかい) wood industrial machine 製材機械、合板機械、木工機械をも含む。広義の木工加工用の機械のこと。
木材ガス化 (もくざいがすか) gasification of wood 木材をガス化することで、方法は1.直説法と2.間接法があり、1.は木材を乾溜炉に入れて炭化させる過程で発生するガスを採取する方法で、薪ガス発生炉があり、1300cal立方メートルが得られる。2.は木炭からガスを採取する方法で、木炭ガス発生炉があり、黒炭で823~908cal立方メートル白炭で655~907cal立方メートルである。
木材関税 (もくざいかんぜい) timber tariff 主に国内の木材産業を保護する目的で関税定率法に基づいて輸入材に課せられる税のこと。税率には 1.基本税率、 2.協定税率、 3.特恵税率、 4.暫定税率がある。 1.は、関税定率法第3条に基づき長期にわたり適用されるもの。 2.は、相手国と協定して一定率以下の関税を約束しているもの。 3.は、途上国に対して、発展を促す観点から通常より低い税率を一方的に適用するもの。 4.は、とくに期間を定める場合を除いて会計年度期間に限って輸入されたものに課せられるもの(関税暫定措置法を適用)。木材の主な関税についてみると、丸太はキリ(基本5%、協定2。5%、特恵0)以外は無税であり、製材はラワン製材(基本10%、特恵5%)など一部の品目を除いて大半が無税である。合板はラワンの普通合板(10~15%、特恵は供与していない)をはじめ全品目が有税となっている。
木材業 (もくざいぎょう) lumberman 大別して 1.素材生産業 2.木材加工工業 3.製材品販売業に分けられ、資本の性格によって産業資本を商業資本に分けられる。 1.は立木を伐採して素材を生産する業者。 2.は素材を購入して機械加工によって製材品、合、単板、集成材、繊維板等の二次製品をつくる業者、 3.は二次製品を建築業その他の中間消費者に販売する者に大別できる。なお、 1. 2. 3.以外に 1.から購入したものを 2. 3.に直接売る者に仲買業者(商社など)がある。
木材工業 (もくざいこうぎょう) wood industry 木材を原料として二次、三次加工するための各種機械、技術を使って製品を生産する企業の総称である。企業種の主なものは、製材業、合板製造業、単板製造業、集成材製造業、繊維板製造業、紙、パルプ製造業、床板製造業、木材防腐加工業、木材乾燥業、木材チップ製造業などがあり、専用機械を設備して製品を生産する。
木材工業団地 (もくざいこうぎょうだんち) Wood Industrial Complex 木材関係の単一業種あるいは木材関連業種が計画的に、地域的に集合した場所。中川木材産業の本社も大阪府南部の美原町にある(2005年より堺市)、大阪木材工場団地の中にある。
木材工芸 (もくざいこうげい) wood technology 木材の性質を究明し、これを利用して種種の木製品を加工する技術。
木材産業 (もくざいさんぎょう) woodworking industry 木材を原材料として加工、流通に関連する生産業、販売業の総称である。広義には素材生産業を含めることもあるが、一般に製材業(他の加工種も含む)、木材商による経済行為をいう。
木材倉庫業 (もくざいそうこぎょう) timber warehouse management 一定の保管料を取って商品(木材)を預かり、委託者に倉荷証券を発行すること。委託者は倉庫証券によって金融機関から融資が受けられる。木材倉庫は丸太の場合は主に水中貯木場を用い、陸上の場合は空間的に野積みするか、荷屋内に貯材する。
木材組織 (もくざいそしき) anatomy of wood 顕微鏡下で明らかにされる木材の微細構造。
木材チップ wood chip 木材の細片化した一般的な呼称であるが、紙、パルプ原料としての原木不足から、工場廃材、林地残材等を素材とした木材チップ工業が昭和32年頃からはじめられ、海外とくにアメリカ、カナダ(針葉樹)、オーストラリア(広葉樹)などから輸入チップが増え、木材工業の一翼を担う重要性をもつようになった。
木材糖 (もくざいとう) wood sugar 木材から採取した糖。
木材荷扱業 (もくざいにあつかいぎょう) wood transporter 木材の輸送や保管に当たる企業。木材の原木は長大、嵩材、重要材等商品に比し形状が大きく嵩(かさ)張るので、その取扱いも特別の技術を要することになり、木材独特の運輸業(筏業)や倉庫業(水中貯材業)が分業化している。これらの公有水面を使用するため水面管理にあたる官公庁の認可を受けて木材の運送や保管の業務を行っている。
木材の異方性 (もくざいのいほうせい)
anisotropy 木材の性能が方向により異なっていること。木材は乾燥する過程で収縮しますが、木材の繊維方向によって収縮の度合が異なります。繊維方向(板材の長さ方向)を1とすると柾目板などの場合板の幅は12.5、板目材の幅は25の比率で収縮します。この収縮度の違いをあらかじめ計算して加工組立しなければなりません。分かりやすい例としてはウッドデッキの手摺柱で、床板との接合に金物で柱を両側から固定するのと、柱からボルトで引っ張る方法があるが1-2年の経年変化で収縮による違いが出てくる。手すり柱構造は中川木材産業の特許。
木材音響効果 (もくざいのおんきょうこうか) acoustic properties of wood 音の発生は振動エネルギーに基づくが、木材の繊維組織はその伝達と吸収に適した素材であるため、洋楽器(バイオリン、ピアノ、オルガン、木琴など和楽器(琴、三味線、鼓胴、太鼓胴などに使用される。
木材のカスケード利用 カスケード((cascading )とは階段状になっている滝の意味。またカスケード利用 とは、資源やエネルギーを利用すると品質が下がるが、その下がった品質レベルに応じて何度も利用すること。木材資源を良質なものから用材利用し、集成材、パルプ原料、エネルギー資源へと低質なものへ多段階に効率的に利用していくこと。
木材の含水率 (もくざいのがんすいりつ) moisture content of wood 木材の全乾したときの重量に対する含有水分量の百分比。
木材欠点 (もくざいけってん) defect of wood 樹木の欠点は2つに大別され、成長過程からあるものとして、節、曲り、割れ、あて、捩(よじ)れ。脂条(やにすじ)、金条、入皮、変色、孔、偽心材などの欠点がある。また、他から受けた損傷として、もめ、胴打ちなど伐木、造材、運材などのときに衝激を受けて起こるものに分けられる。木材の欠点は、素材の日本農林規格および製材の日本農林規格によって、それぞれ品等区分され格付されている。
発火点 (もくざいのはっかてん) ignition point 可燃物の自然発火温度をいう。木材では330~470℃といわれる。ほとんどの木材が発火するが、スギが一番発火しやすい。古代遺跡から発掘された火おこし機が利用した材はスギが最も多く、次がヒノキ。昔はヒノキが火おこし機の材料で火の木としてヒノキの語源のようにも言われるが、現在では誤りとされている。密度(比重)の高い木材ほど引火しにくく、含水率が高い木材ほど着火が遅くなる傾向があります。
木材備蓄機構 (もくざいびちくきこう) Japan Lumber Saving Organization 木材需給の短期的な不均衡に対応するため、木材備蓄、昭和49年10月1日、木材需給の短期的な不均衡に対応するため、木材備蓄を主軸として、需給、価格、情報の収集と提供などを行うために「財団法人、日本木材備蓄機構」として設立された。現在は日本木材総合情報センターと変わった。
木材腐朽 (もくざいふきゅう) decay of wood 木材が腐朽菌の出す酵素により分解される現象をいう。腐朽菌が木質にまん延し、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどを分解、これを栄養源として成長し、木質部を侵食して、用材としての利用度を低下させる。
木材腐朽菌 (もくざいふきゅうきん) wood destroying fungus 木材を分解、劣化させる菌類で、わが国では500種ほど知られている。腐朽菌の色によって、褐色腐朽菌、白色腐朽菌、中間腐朽菌、さらに水中で木材を激しく劣化させる軟腐朽菌に分けられる。
木酢液 (もくさくえき) pyroligneous liquor、wood vinegar 木炭を作るときに出る煙を集めて冷却し精製する液体。木材乾溜、松根乾留または、製炭の際に副産物として得られる赤褐色の水溶液。酢酸が比較的多量に含まれているので、酢酸をはじめメチール、アルコール、香料、染料、医薬などの工業用に利用されるが、最近は原料が石油、天然ガスに代わり木材乾留工業はほとんど企業的には行われていない。殺菌、殺虫カがあり、植物の生育促進効果もある。土や株全体に噴霧したり、液肥のように与えるなどして使用する。古くから木材に塗布して防腐剤とした。
木3共 (もくさんきょう) 「木造3階建共同住宅」の略称のこと。1992年の日米林産物協議の合意に基づき建築基準法が一部改正された。以降「防火地域」および「準防火地域」以外の所で延べ床面積3000㎡以内まで木造3階建共同住宅が建てられるようになった。
木質系プレハブ工法 昔から住宅は宅地現場で最初から組み立てるのが普通でしたが、これに対して工場であらかじめ木材の加工や部材を組み合わせて大きな面体部材として、現場で組み合わせるような立て方をプレハブ工法と呼びます。この工法には使われる素材によって鉄骨系、コンクリート系などがあり、木質系プレハブは木材が主体の木質系プレハブ工法となります。南極の昭和基地は木質系プレハブ工法で建てられています。
木質バイオマス バイオマスは再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたものの意味。森林の間伐材や木材の製材過程の廃棄物などを固定燃料(木質ペレット)にし、それを燃やしてエネルギーとして利用するもの。この活用により、林業の活性化やエネルギー危機の克服、二酸化炭素の循環による地球温暖化の防止などに期待が寄せられている。
木栓 (もくせん) stopper、cork 樽の口栓、びんの口栓など。傾斜のついた円筒形で、主としてコルクからつくる。
木造 (もくぞう) 主要構造部が木で造られ、構造耐力を木材でささえる構造体で、建築や船、橋、エクステリアなどに用いられる。近年の工学的技術の進捗、法体系の改正などに加え、地球温暖化への対応から木材のもつ性能が見直され、木造ビルも増得てきている。
木造橋用材 (もくぞうきょうようざい) wood for bridge construction 木造橋用材には強度や耐久性の大きいことが要求される。橋脚にはマツ、ケヤキ、カラマツ、ヒノキ、スギ、ベイマツなどが用いられ、橋桁、橋台、橋板には上記樹種のほかにクリなども使われる。最近では、アフリカ産材のボンゴシなど、重くて堅い材もよく使われる。
木造建築士 (もくぞうけんちくし) 建築士のうち、木造で階数が2以下、かつ300㎡以下の建築物の設計、監理を行うことができる資格をいう。(建築士法第3条)
木造軸組工法 (もくぞうじくぐみこうほう) 日本家屋の伝統的工法。通し柱(柱)と梁でできた骨組みに筋かいを入れた軸組で構造体とする方式。設計の自由度が高く増改築も容易だが、熟練した職人の技術が必要で、依然高い人気を誇る工法。近年はプレカット化が普及し、精度も高くなり、今後も在来木造軸組工法の生産方法の主流になるのはまちがいない。
木建 (もくたて) 木製建具の略称である。アルミサッシなどの金属性建具に対しての言葉。木材の特性が見直されてきて、これからは期待される商品群。
木彫 (もくちょう) wood carving 木材を材料とした彫刻や浮彫り、丸彫りがあり、仏像彫刻、家具彫刻、欄間彫刻などに利用している。
木部 (もくぶ) xylem 植物学部でいう、形成層細胞の分裂により形成層の内側に形成される組織の総称。細胞膜壁にリグニンが蓄積して硬化し、木化(lignification)した部分。
木粉 (もくふん) cellulosin(セルロシン)ともいう。 尿素樹脂接着剤の充てん剤。ベークライトの成形品などをつくるときに入れる填料として用いる。
木片セメント板 (もくへんセメントばん) cement bonded particleboard
木質系セメント板は木毛、木片などの木質原料とセメントとを混合し、板状に圧縮成形した材料である。建築材料として、建築物の壁、床、天井、屋根下地などに用いられる。他の木質ボードに比べると密度が大きいが、耐候性、耐水性、寸法安定性、防腐、防虫性並びに防耐火性に優れている。
木材を薄く削ってリボンやひも状にした木毛を使用したものを木毛セメント板といい、木材の廃材を長さ60mm、幅20mm、厚さ2mm以下の木片を使用したものを木片セメント板という。
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木本 (もくほん) いわゆる「木」の専門的な呼び名。幹が木質化すること、冬にも地上部が残り、そこに冬芽(休眠芽)をつけることなどで草本と区別されるが、厳密な境界はいまだに曖昧な部分もある。(←→草本)
木目 (もくめ) grain 木材を木口切り、あるいは板面に切った面にみられる年輪。
杢目板 (もくめいた) 板には、原木の木理の具合や樹種によって珍しい模様が現れることがある。こうした木目を持つ板を、特に板目特別して杢目板と呼ぶ。スギの笹杢や鶉杢(うずらもく)などがよく知られ、広葉樹ではケヤキの玉杢や栃の木の葡萄杢(ぶどうもく)等、いずれも銘木として珍重されている。
木目印刷 (もくめいんさつ) wood grain print 木材の木目を紙、合板、パーティクルボードなどの他材料の表面にロールで転写すること。
木目材 (もくめざい) figured wood 杢が採れる木材。銘木として扱う杢板、盤を採材するための樹木、またはその部分。ケヤキ、クワ、クスノキ、カエデなどからは珠玉杢、牡丹杢、葡萄杢、如鱗杢などが採れる。虎斑はナラ、笹杢はスギなどに現れる。
もくめん excelsior、wood wool木毛、木綿とも書く。木を薄く細かく切ったもの。大正の始めごろ、5~6歳の子供が背負って遊び、しかも手足を付けていないのでそのまま枕にもなるという「枕人形」が流行したが、この人形の中に入れられていた。絹(じんけん)やチリメンの袋の中に詰められていた。ま和てまりの芯は木綿(もくめん)にも利用する。まれに土木資材として利用されることもある。
木毛セメント板 (もくもうセメントばん) wood wool cemented board 長さ10~30cm、幅3。5mm、厚さ0。3~0。5mmの木毛にセメントを混じて板としたもの。難燃建築材として用いられる。よく似たものに木片セメント板があるが、これに比べると性能が低い。断熱、吸音性が高いことを利用して、建物の内外装壁体、屋根下地等に使われている。ドリゾールの商品名で市販されている。
木理 (もくり) 木目と同じ意味であるが、木目の中でその樹独特のものという意味が強い。木材の表面に見える、年輪などの要素によって現れている模様のこと。通直木理は木材の軸方向に平行して走る木理をいい、ら(螺)旋状木理はねじれた形の細胞の配列で斜走木理または目切れという。綾目木理、波状木理のようにいわゆる杢として高く評価される場合もある。
木理斜交角 (もくりしゃこうかく) 木材の切削で刃物の進行方向と繊維のなす角度。繊維に対して、完全平行を0°とし、直角な横切削を90°とする間の切削抵抗の変化。0°から90°までの間に切削抵抗は漸増する。
木蓮科 (もくれんか) Magnoliaceae 樹木の科名。広葉樹。樒、こぶし、ほおのきなどを含む。
モザイクパーケット mosaic parquet 最長辺が22.5cm以下の挽板(ピース)を2枚以上並べて組み合わせ、素地床の上に張り込むもの。
持送り (もちおくり) braceまたはbracket 張出し部を支える腕木。突っ張りのこと。上部の荷重を支持する部材またはその構法をいう。小さな部材でも重ねながら持ち送れば、大きな出を造ることができる。
木橋 (もっきょう) Timber Bridge 「きばし」、木造橋とも呼ばれる。主要構造部材が木材、木質材料である橋のことで、わが国では戦後全く省みられることがなかったが、木造の先進国では様々な技術開発が進み、近代的な木造橋が高速道路橋や鉄道橋としても建設されてきた。平成7年7月には日本木橋協会が設立された。中川木材産業では、構造が鉄骨で、木材をラミネートする工法を多数施工した。
木金合板 (もっきんごうはん) metal plywood 金属の薄板を木材とともに接着した合板をいう。鉛合板などがあり、防音合板として使われる。
木工 (もっこう1) wood work 木材加工の略称。
木工事 (もっこうじ) 建築工事の項目のうち木材の加工、組立てなどに関連する工事のこと。「大工工事」ということもある。構造躯体工事や造作工事などがある。
母屋 (モヤ) purlin 1.垂木を受けて小屋組を固める軒桁に平行な横木。2.和風住宅の構成で、離れ屋に対して常住に用いる家屋をいう。3.寝殿造りにおける寝殿室内の中央部分。
模様木 (もようぎ) 盆栽樹形の一つで、幹が模様を描くように、Sの形に曲がっている樹をいう。樹種もいろいろで最も普通に見られる樹形。幹模様の外側に枝を配置していけば、美観上も映え、また樹形維持もしやすい。
幹模様が左に流れている感じのものを「右勝手」、右に流れている感じのものを「左勝手」という。 また左右だけでなく前後にも幹模様はあり、一般的に前後の曲は前屈みになっているものがよいとされる。
モルダー moulder 自動四面鉋(かんな)盤のこと。加工材を自動送りして、高速回転する複数のカッター軸により、加工材の上下左右の四面を同時に切削する機械。木材の曲がりを補正したり、木材の角をアールの面を取ることも同時にする機械をモルダーと言う。木材加工業者の間では同じ意味で使われていることが多い。木材加工及び木材の使い方の分野では日本は海外の先進国に遅れているところがあり、木材の加工機械についても日本の加工業者が使うモルダーは高価ではあるがドイツ製を使っているケースが多い。
モルタル 一般にセメント・砂・水を練り混ぜたセメントモルタルをいう。これに砕石がプラスされる、コンクリートになり、さらにコンクリートが弱い引っ張り強度をアップするために鉄筋を中に入れると鉄筋コンクリートとなる。セメントを使う作業は単純ではあるが、一般の方には少し困難で、デッキ本体の木工事は初級者でもできるが、セメントを使う工事はDIYのレベルは中級となる