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木の辞書・辞典

から始まる言葉

無炎発火 (むえんはっか)
inflaming ignition 可燃性の混合気体が形成されない条件下で、熱分解によって生じた活性炭素表面に酸素の吸着が起こり、比較的低温で炎を形成しないまま生じる燃焼。
剥き裏 (むきうら)
loose side ロータリー単板の木裏面。
無機顔料 (むきがんりょう)
mineral pigment 鉱物質から得た顔料の総称。亜鉛華、鉛白、リトホン、パライト、胡粉(ごふん)、鉛丹、洋朱、黄土、紺青、群青、弁柄(べにがら)など、実際に使われる顔料のほとんどが無機顔料である。
無機質材料 (むきしつざいりょう)
inorganic material 植物など炭水化物 有機 を主にした材料に対して、鉱物質の材料。生命のある材料に対して生命のない材料。
剥き芯 (むきしん)
rotary core 合板を製造機械のロータリーレースで単板を剥ぎとった残りの円筒形をした材。樹心を含むが、裁断、製材して枠心合板などの心材に用いられたり、杭丸太にも利用される。
無垢 (むく)
穢(けが)れのないものという意味だが、木そのものの材料をいう。「無垢材」の略。「正物(しょうもの)」ともいう。
無垢板 (むくいた)
solid board 製材したままの一枚板。合板のように貼り合わせてつくった板ではなく、正真正銘の一枚板のこと。重厚で高級感があるが、合板よりも歪みやすい。ソリッドとも言う。
無垢材 (むくざい)
合板や表面に紙などに木目を印刷した合板などと区別するために使われてきた言葉で、すべてが天然の木で、接着剤など使っていない製材品のこと。節がある、ないは関係がない。、厚みは関係ない。無節の造作材を指すことがある。英語のソリッド、ランバーがこれに当る。[
起り (むくり)
屋根面などで、上に向かって凸状に湾曲している曲面や曲線のことをいう。
起り破風 (むくりはふ)
破風板が凸形に反っている破風のことをいう。
無欠点裁面 (むけってんさいめん)
clear surface 国産広葉樹製材の板類に適用される規格。製材の日本農林規格に規定された標準寸法の幅、長さの材面に節、反(そ)り、捩(ねじ)れ、丸身、木口割れ、目回りなどの欠点のないものをいう。[
無限軌条 (むげんきじょう)
caterpillar chain キャタピラの意味。
向う板 (むこういた)
back board 引出しの前板の反対側の板。「先板」ともいう。また、茶室の板畳の一種で、点前座(てまえざ)の向こう(前方)の壁と畳の間に入れる板のこと。
無孔材 (むこうざい)
non-pored wood  針葉樹のこと。広葉樹にみられる道管(切り口に穴が見える)が、針葉樹では見られない。
向待ち鑿 (むこうまちのみ)
mortise chisel 打ちのみの一種で、深いほぞ穴用ののみ。穂幅に比して厚さが大きい。穂幅は穴幅に合わせていろいろある。穂が1本のものと二枚ほぞ用の2本のものとがある。「穴のみ」または「ほぞのみ」ともいう。
虫食い (むしくい)
worm hole、beetle hole木材の表面や中が昆虫などに食い荒らされること。白蟻、ひらたきくい虫のように木材に徹底的な害を与えるものが多いが、一部の海虫のように木材に自然的な奇形を与え、銘木化することもある。
虫籠 (むしこ)
窓の竪格子を防火のために土で塗り込める手法。格子の材料を心にして縄を巻き付け、その上に土を塗り、漆喰 しっくい で仕上ることもある。「虫籠格子」、「虫籠窓」ともいう。
無地障子 (むじしょうじ)
全部紙張りの障子。ガラス入り障子に対しての語。
武者立ち (むしゃだち)
樹木の樹形の一つで、地際より3本以上の幹が立ち上がっている形式のもの。おもな高木(こうぼく)類に適用される呼称。コブシ、ナツツバキ、ヒメシャラ、アラカシ、コナナラなどに見られる。
無臭合板 (むしゅうごうはん)
odorless plywood ホルムアルデヒド放散量が低い合板。
無双釘 (むそうくぎ)
床の間の正面壁上部の天井回り縁の無双四部一に取り付ける稲妻釘をいう。
無双中釘 (むそうなかくぎ)
床の間正面の壁に濡れ込み花入れを掛けるために用いる釘で、折釘の部分だけを抜差し自由にしたものをいう。
棟木 (むなぎ)
ridge piece、ridge、ridge beam 棟を支える横木で木造住宅の一番頂上にある構造材。母屋とともにたるきを受け、小屋組みを構成する主要部材の1つである。家の構造材を構築する時に、土台から柱、梁と組み上げていき、最後に棟木を取り付けた時点で「棟上げ式」を神儀として行う。地方によっては施主が棟の上に乗り、餅まきをして祝う習慣がある。
棟束 (むなづか)
小屋梁や敷梁にのり、棟木(むなぎ)を支える小屋束。
棟上げ式 (むねあげしき)
celemony of framework completion 建前(たてまえ)が終わって、棟木を取り付けた時点で行う建築儀礼。上棟式ともいう。
棟越し (むねこし)
庭木が高木 たかぼく の場合に、建物の棟より高く伸びたもので、建物に接近する場合はあまり好ましくないとされる。
無節 (むぶし)
knotless 製材品の材面に節のないこと。無地ともいう。無節にも種類があり、上無節、柾無節、板目無節、片面無節、曲折(かねおり)、打抜、三方、四方無節などがある。曲折は角材の連続2面に節があり、他の連続2面が無節。打抜は角材いずれかの対面に節があって別の対面が無節。製材の日本農林規格では、材面の節の長径と数、節の種類などによって品等を区分している。
無目 (むめ)
taransom「ぬめ」ともいう。敷居や鴨居用の部材で、溝が掘っていないもの。窓のサッシを上下または左右につなげる際に、サッシ同士の間に用いる部材、またはその隙間をふさぐ部材。無目敷居、無目鴨居という。
村格子 (むらごうし)
縁側の欄間に付いている格子のこと。
無立木地 (むりゅうぼくち)
unstocked land 通常、樹木が生立していない林地をいうが、国有林野経営規程は、林種を立木地と無立木地に分け、無立木地をさらに伐採跡地と未立木地に区分し、樹冠の投影面積が20%以下の林地を無立木地と規定し、民有林では同じく30%以下としている。

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