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木の辞書・辞典
ひ
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れ
ろ
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ひ
から始まる言葉
火打ち (ひうち)
horizontal angle brace 床組や小屋組などの水平面の変形を防止するために、各コーナ部分に設ける補強材。住宅だと長さ90センチ程度。土台回りに用いるものを火打ち土台、2階床組、または小屋組に用いるものを火打ち梁という。
挽立て材 (ひきたてざい)
1.sawn wood 鋸で挽いた木材を表す。製材して日数の経っていない挽き肌の新しいもの。2.近年では注文により規格外の特別寸法に製材したもという意味で用いることがほとんどである。
引き独鈷・引独鈷 (ひきどっこ)
ふたつの木材の接合方法の一種。寄せ蟻接ぎの一種。隠し木ねじ接ぎのこと。2つの材に加工をしておき、その2つの木材を留める役目をする木材の3でなりたつ。2つの木材を繋いだ時には緩みがあるが、そこに板や車知栓(シャチセン)などを入れることによりその圧力で2つの木の部分に圧力が加わり一体化する。
ヒコ生え (ひこばえ)
Basal shoot。蘖、ヤゴ芽、シュートともいう。樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。低木性で株立ち状で自生している樹種で、樹の足元から不定芽が生えてくること、またはその芽のこと。放置しておくと成長力が旺盛で栄養を取ってしまう、それで元の樹が弱るので普通は見付け次第切り取るが、場合によってはこれを活かして株立ちや根連なりを作ることもある。その際にも適当量に間引くことは必要である。、俳句では春の季語となっている
比切削抵抗 (ひせっさくていこう)
specific cutting resistance 切削の断面積(切削幅×切削深さ)に対する切削抵抗の比。切削力を切削断面積割った値。
雛形 (ひながた)
雛は、「小さい」の意。1.sample、pattern実物をかたどって小さく作ったり、図などにかいたりしたもの。小形の縮尺模型。2.書類のきまった書き方などの見本。模してつくる、そのもとになる物。書式、手本、様式等を指す。3.一般の日本語には雛形は模型の意味合いが強く、雛型は見本の意味合いが強い。
桶端 (ひばた)
鴨居や敷居の溝の両端に残った部分を指す。中央部を「畔(あぜ)」という。外側を「外桶葉(そとひばた)」、中央部を「中桶葉(なかひばた)」ともいう。別の細い木を打ちつけて溝を作ったものは「付け桶端」という。
樋布倉矧ぎ (ひふくらはぎ)
板の矧ぎ方の一つで、一方を山形、他方を谷形にして矧ぐ方法。「矢筈(やはず)矧ぎ」ともいう。日本最大の製材メーカーの中国木材がDIY用として発売し、テレビなどで大きく報道された、杉板がこの加工を施している。
兵庫県の木 (ひょうごけんのき)
「くすのき(樟)」が県の木として指定されている。
平鉋 (ひらがんな)
common plane ふつうの平面を削る最も一般的な鉋。裏金の有無により一枚鉋、ニ枚鉋がある。仕上の程度に応じて、荒仕子(あらしこ)、中仕工(なかしこ)、上仕工(じょうしこ)の別がある。
平筋違い (ひらすじかい)
筋かいを見付けに対して平使いにしたもの。大貫を用いた細筋かいは見付け平使いとする。
平留め (ひらどめ)
何も補強を施さない接ぎ方。「いも留め」ともいう。
平割 (ひらわり)
1.plank-board 旧JAS(日本農林規格)の挽割り類のうち、断面が長方形で厚さ7.5cm未満の木材をあらわし、実際の木材建築では、敷居や鴨居(かもい)や窓枠などの造作材の他にも、構造や下地材として垂木や根太(ねだ)をはじめ、間柱などとしても平割材は多用されている。2.plank 製材した耳付きの厚板のこと
広縁 (ひろえん)
幅の広い縁側のこと。通常は1間以上あるものをさす。座敷に広がりを感じさせ、外の日射が届かなくなるため畳の傷み具合も違ってくる。
広木舞・広小舞 (ひろこまい)
軒先に沿ってタルキ(たるき)の上に取付けた平たい横木。断面は三角形~台形に近い形をしている場合がある。
広島県の木 (ひろしまけんのき)
「もみじ(楓)」が県の木として指定されている。
檜皮葺 (ひわだぶき)
檜の樹皮を密に重ねて屋根を葺くこと。厚さ1.2~2.0mm、幅9~15cm、長さ24~75cmの檜皮を短な葺き足で竹釘を用いて葺く。国宝建築では本瓦葺とともに、北野天満宮本殿、石の間、拝殿及び楽の間、本願寺唐門などの各建物など多くの建物がこの葺き方をしている。 40年毎に葺き替える必要がある。
ヒンジ
hinge 兆番の意味。
BAAC (ビーエーエーシー)
ホウ素、アルキルアンモニウム化合物系防腐剤。ホウ素化合物、アルキルアンモニウム化合物を成分とする水溶性の木材防腐剤。
BN釘 (ビーエヌくぎ)
box nail JISに規定される「細め鉄丸釘」。品質はCN釘と同じだが、釘形が小さくなるので釘長さ、本数、間隔を変え、耐力を補う。CN釘では木材が割れる場合に用いる。
B.M. (びーえむ)
Board Measure ボード、メジャーの略号。米国、カナダおよびイギリスで用いられる木材材積計量法の一つ。厚さ1インチ×1フート平方の容積で、ボード、フートといい、B.F.と略号する。1B..M.は0.002358立方メートル。実際の取引きでは1000B.M.単位で、2.358立方メートルを単位として行っている。
BL部品 (ビーエルぶひん)
建設大臣による優良住宅部品認定制度によって品質、性能、価格、アフターサービスなどが優れたものとして (財)ベターリビングが認定した住宅部品。Better Livingの略にはBLマークの証紙が貼られ、品質保証保険2年間と事故が発生した場合の損害賠償保険が付されている。
V形欠込み (びいがたかきこみ)
ログハウスなどの組み立ての時の交差部の欠き込み(ノッチ)の方法のひとつ。
B形刃物 (ビーがたはもの)
jointer knife 丸胴型カッター ヘッド用の小幅薄形の鉋刃。「薄刃」とも「ジョインター ナイフ」ともいう。
ビークル
vehicle 塗膜色になる顔料を分散結合させ、塗膜を作る塗装構成材の一つである。展色剤と訳され、木目を生かした透明仕上げの場合、ビークル自体が塗膜となる。ビヒクルと表記されることもある。
BCスケール (びいしい)
カナダBC州で長年使われてきた丸太検量方法である。最初に使われたのは1895年で、1902年には「ブリティッシュ、コロンビア、ルール」として州の公式基準となった。1972年にキュービックスケールに置き換えられたが、現在でも輸出丸太の検量などで使われている。アメリカのスクリブナースケールに比べ、欠点控除が少ないので買手にとってはやや厳しいスケールとされている。
B状態 (ビーじょうたい)
フェノール樹脂のA状態をさらに加熱により縮合反応を進めたものをいう。
B層 (びーそう)
土壌層位の1区分。A層の下部にあってA層とC層の中間的な性質を有する層。A層よりも外界からの影響の受け方が弱く、腐植による汚染も少なく、母材の色や鉄化合物の影響を受けて褐色を帯びていることが多く、層内の分化が認められる場合は、B1、B2、、、に細分される。
B・W・G (ビーダブリュージー)
Birmingham Wire Gaugeの頭文字をとった略。針金の太さ、鋸身の厚さを示すゲージ番号。数字が大きくなるほど細く、薄くなる。
ビス
bis 小ねじのこと。DIYの普及で屋外のウッドデッキやフェンスを素人が作る場合が増えてきているが、ハードウッドなどの場合は適切なビスでないと、途中で折れたり、頭がねじ切れたりする。樫木と普通の木ではビスの成分や作り方が異なる。
ビニゾール
酢酸ビニル系接着剤の商品名。
ビニル樹脂塗料 (ビニルじゅしとりょう)
polyvinyl resin coating ビニル基をもつ単量体の重合で得られる塗料の総称。酢酸ビニル、塩ビ、酢ビ共重合ポリスチレン、アクリル酸エステル、ポリビニル、ブチレンなどの種類があるが、酢酸ビニル樹脂塗料が最も多く用いられる。
病害 (びょうがい)
damage by diseases 細菌、糸状菌、ウイルスなどの病原菌により苗木や樹木の根、葉、幹、枝などが侵されて枯れるか、あるいは生育が阻害されること。その主なものは苗木では赤枯病、立枯病、くもの巣病など、また樹木ではカラマツ先枯病、ツチクラゲ病、こぶ病などがある。
鋲接ぎ (びょうつぎ)
多段の通し?状の打付け接ぎで、和風の箱組手の高級な仕口. 多段の通し?状の打付け接ぎで、和風の箱組手の高級な仕口。
ビルトイン
built-in 造り付けという意味。ビルト イン ファニチュアで室内に造り付けた家具。、造作の一部としての家具ということ。
ビロード
velludoまたはvelvet 綿、毛、絹などで織り、細かい毛を立てたなめらかで艶 つや のある織物。いす張り布地として用いる。「天鵞絨」とも書く。
琵琶板 (びわいた)
木造の社寺で、組物と蟇股(かえるまた)の間の小壁にはめ込んである板。
琵琶床 (びわどこ)
床の間形式の一つで、床の間脇に地板よりも一段高くした「琵琶棚」と呼ばれる部分をさす。琵琶棚の天板は床框(とこがまち)より約15cm上がりを目安として取り付け、棚板の木口は切り放しのままとすることが多い。前者は壁にするか倹飩(けんどん)にする。「鎧床(よろいどこ)」「達磨床(だるまどこ)」ともいう。ここに琵琶を置くというところから出た名である。また、鎧を置いたので鎧床ともいわれる。
鬢太 (びんた)
一つの部材の幅の一部を欠いた残りの平面部分のこと。隅留めほぞや桁(けた)幅より太い柱を桁にほぞ差しして桁上端まで柱があるように見せる場合などに用いる。「鬢面(びんづら)」、「鬢太延(びんたの)ばし」ともいう。
鬢太欠き (びんたがき)
びんづら欠きともいって、あがり框などを柱に取付ける際、見栄えをよくするため柱からすこし出して取付ける。柱から出た部分をびん太といい、その仕口をびんづら欠き、びん太欠きという。
鬢面留め (びんづらとめ)
主に土台の出隅部分に用いられている仕口をいう。一方を鬢面として、出隅部分をとめら納め、入隅部分には目違いを用いてずれを防ぎ、鬢面側に小根ほぞを付けて割くさび打ちで固める。隅留めと類似した納まりとなる。
ピーアンドピー
P&P Piece&Piece ログハウス用語で、ピース&ピース、ピエンピー、ピエンドピースともいう。柱構法のログハウスで、柱とそれに対する柱にキー溝を彫り、柱と柱の溝への丸太を横に落とし込んで積み上げていく軸組構法であり、筋違いが必要である。
PEG処理 (ぴーいーじーしょり)
損傷の防止、乾燥期間の短縮のために、木材をポリエチレングリコール溶液に数日間浸漬すること。
PSL (ピーエスエル)
parallel strand lumber の略称。パラレルストランドランバー 厚さ2~4mmの単板を幅16㎜、長さ2。5mの細長い木片(ストランド)に裁断したものを、軸方向にそろえ接着剤によって積層圧着して製造した板。主用途は柱、梁材。LVLに比べると、接着剤が多く必要。「パララム」は商品名。
PF処理 (ピーエフしょり)
PF系の防腐剤で木材を処理することをいう。防腐効果は持続性もあるが、水溶性なので、雨水が掛かると持続性が損なわれる欠点があり、使用は減少している。
PL法 (ピイエルほう)
Product Liability 製造された製品の欠陥が原因となって、第3者が身体にケガをしたり第3者の財物が壊れたりした場合に、製造業者や流通業者にかかる損害賠償責任のこと。世界の流れに沿って日本でも平成6年6月22日に「PL法」が成立し、平成7年7月から施行された。木材業界も保険制度の創設などで対応している。
ピークドーマー
Peak Dormer 屋根の斜面に飛び出した三角形の姿が山の頂(ピーク)のようであることからこう呼ばれる。
ピート鉢 (ピートはち)
ピートで作られた、育苗専用の鉢。普通の鉢形のもの、いくつか連結している四角いもの、中身もピートで、そのまま植えられるものなどがある。適切に使えば、苗の移植傷みが少なくて便利である。
PV砥石 (ピーブイといし)
polyvinyl stone 木材の研削仕上げ用砥石。ポリビニルょ基材とし、これに酸化アルミニウムを点在させたものでつくった一種の砥石車。
ピーラー
peeler ベイマツの柾目材をいう。大系材から製材されるため、目幅が細かく均一なもので、構造材から造作材までで幅広い用途がある。
ピーラー級丸太 (ぴーらーきゅうまるた)
PeelerLog輸出用丸太に対する輸出国のグレーディング格付の一つである。各国により規定は異なるが、ピーラー級丸太は良質の代名詞でピーラーNo。1、No。2等に分けられている。南洋材ではフィリピン森林局がピーラーNo。1、No。2の格付けを規定し、また米国においても米松、米ツガ丸太のピーラー級を規定している。ピーラー級丸太はロータリーで生産可能な丸太との定義が一般的である。
ピーリング
1.ログハウス用語で、丸太の皮を剥ぐ作業。 2化粧合板の一種で.合板を下地にして、溝の入った化粧材を貼り付けたもの。この商品の影響から、建築現場、大工らのあいだでは化粧板状のものピーリングとよぶこともあった。合板のピーリングは現在はあまり生産されていない。
ピッチ
pitch 1.刻み;一定時間または距離で繰り返す間隔。同じものが等間隔に並んでいるときのその間隔。鋸歯の歯距がピッチである。 2.滓(かす)石油やタールから精製物を採った残り滓。
ピッチドログ
Pitched Log 屋根の勾配に合わせて母屋、桁等に付ける傾斜で垂木の取り付けのため。
ピロディン
Pyrodine 木材の劣化診断器の一つで、釘を一定圧力で打ち込んだ深さで劣化の程度を判断する。
ぴん角 (ぴんかく)
柱などの部材の角に面を全く付けずに仕上げたものをいう。丸みの無い角材。
ピンホール
pinhole 木材の表面に、文字通り針であけたような径が2mm以下程度の小さい穴のこと。これより大きな、テッポウ虫等によるワームホールやビートル ホール等は「穴」として取扱い、ピンホールとは区別している。日本ではラワン等の南洋材を使った家具にヒラタキクイムシの食害によるピンホールが多いが、これはほとんどの場合、日本国内で、産み付けられたものによる。
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