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木の辞書・辞典

から始まる言葉

追入のみ (おいいれのみ)
bevelled edge chisel 打ちのみの一種で、穂幅が広く、厚さが薄いのみ。
追掛け接ぎ (おいかけつぎ)
建築木工事で、土台や軒桁などの長さを継ぐために用いられる仕口継手のことである。込み栓を用いて固めるために「追掛け大栓継ぎ」ともいわれる。
追柾 (おいまさ)
bastered grain 木材の木取りによって生ずる木目の一種。板目方向と柾目方向の中間的な断面のもの。「流れ柾」、「半柾」ともいう。
オイルステイン
"oil stain 主成分は油溶性の染料または顔料を石油系の溶剤(ミネラルスピリット)に溶かし、少量の油性ワニス、ボイル油、乾性油を配合した着色剤の一種。木部の着色剤として使われる以外に、ワニスやクリヤラッカーの下塗りとしても使われる。木材の着色では、肌目が毛羽立ちせず着色性がよい。本来は着色剤で保護効果に乏しく、汚れやすいにもかかわらず染料系のものを外装に用いている例が多い。外装には少 なくとも顔料系のものを用いる。"
オイルフィニッシュ
oil finish 塗装法の一種で、乾性油に少量の樹脂、乾燥剤、着色剤などを入れて、これをチーク材などの木材表面の組織内に浸透させる方法。塗膜をつくらずに木材の天然のよさを発揮させる塗装法として、家具の仕上げによく用いられている。チーク、ローズウッド、ウォルナット等の色が濃く、木理、硬さが優れている木部に向く。淡色のナラ、タモ等には色焼けが強いので不向き。
横架材 (おうかざい)
horizontal lumber 水平方向に架けられる建築部材。梁、桁、棟木、母屋、胴差、土台などの総称で横材ともいう。
黄金分割 (おうごんぶんかつ)
golden section 短辺と長辺の比が、5対8または 1:1.6 にちなる長方形。デザイン上の基本として、線や面積を分割するのに用いる。
欧州材 (おうしゅうざい)
 欧州(ヨーロッパ)から輸入された木材の呼び名。ほとんどが製材品で、CLT(JASでは直交集成板)や一般集成材に使用する板材(ラミナ)が主体。樹種はホワイトウッド(オウシュウトウヒ等)等。
欧州唐桧 (おうしゅうとうひ)
European spruce 欧州の中北部に分布している天然木で、日本には明治時代に輸入され、気候が似ている北海道でよく育ち鉄道防雪林や一般用材として利用され、樹高は20m、胸高直径は30~40cmである。一般用材として使われる以外に、樹形が美しいため庭園樹やクリスマスツリー等にも使われる。
応接セット (おうせつせっと)
来客用の椅子とテーブルのセット。応接間に備える家具。
往復貿易 (おうふくぼうえき)
return trade 相手国に対する商品の輸出、輸入が片道貿易になることのないように、売買商品の議定書をつくり、それに基づいて商品の輸出と輸入の調整をはかりながら行う貿易のことである。
大分県の木 (おおいたけんのき)
「ぶんごうめ(豊後梅)」が県の木として指定されている。
覆い屋 (おおいや)
"主に本殿を保護するために設けられている建物で、社殿を覆うように建設された簡易な建築物。鞘堂、覆屋とも言う。 全体を囲んでいるものや、屋根のみ設置し壁を張っていないものなどさまざま。 拝殿と繋がって建てられているものも多い。"
大入れ (おおいれ)
dado joint  木の仕口の一つ。 一つの部材の端部をホゾや実の如く加工しないで、全体を他の材の一面に差し込むこと。尾入れともいう。
オオウズラタケ
Fomitopsis palustris 日本の木材防腐性能試験法で用いられる代表的な褐色腐朽菌のことで、JIS Z 1571においては、標準菌としてドイツ森林総合研究所で分離したFFPRI 0507を指定している。
OMソーラー住宅 (おーエムソーラじゅうたく)
屋根に集めた太陽熱で軒先から入れた空気を暖め、それを床下に送り込み暖房を行なう。夏は暖かい空気を外に送り出すこともでき、低コストで高い効果が得られる。
大壁 (おおかべ)
木造建築で柱が外部に現れないように仕上げた壁。土蔵や洋室の壁によく使われる。外壁ではモルタル塗などの左官による湿式工法や下見板張りやサイディング張りなどの乾式工法がある。
大壁構造 (おおかべこうぞう)
壁などの仕上げ材料で柱を隠して壁面を構成する方法。洋風の壁構造。
大阪府の木 (おおさかふのき)
いちょう(銀杏)が指定されている。
大鳶 (おおとび)
large hook 原木の取扱いの際に用いる道具の一種で、鳶口の大形のものをいう。また、小さいものを小鳶という。
オートメーション
automation Automatic(自動的)とoperation(操作)を複合して作られた言葉で、一般に利用されているが、木工機械でいえば、加工材の供給、位置決め、固定、送り、取出しなどがすべて自動的に行なわれること。
大貫 (おおぬき)
large strips 厚さ1.5-2.4cm、幅9.5-11.5cm、長さ3.6mの板のこと。スギ、ヒノキ、サワラ、エゾマツ、米スギなどが主に使われる。
オーバースプレー
over spray 吹付け塗装をする場合で、目的の被塗物以外のところに噴霧すること。
オーバーラップ
over lap 練りつけ合板などで、突き付ける隣り同士の単板が重なり合うこと。
オーバーレイ
overlay ふつうの合板の表面にプラスチック、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、木目印刷紙、樹脂含浸紙や突き板単板などの薄い板を張り耐熱性と美粧をほどこすこと。
オーバーレイ合板
overlayplywood 普通合板の表面に突き板、化粧紙、合成樹脂シートなどを貼った、いわゆる化粧合板のこと。
大引き (おおびき)
sleeper 1階部分の床の根太を支える角材の横木。大引きのたわみを防ぐため、1m内外に床束を立てて支える。元来は木造軸組柱脚の梁間に設けられた構造材。土台や布基礎の普及により退化した。ウッドデッキの場合は大引の上に床板を乗せるのが一般。
大引き受け (おおびきうけ)
大引きの端部を支えるために、柱に添わせる横木。納まり上、大引きが土台に載せ掛からないような場合に用いる。
オープンガーデン
宅地敷地の周囲に塀を造らない、開放的な敷地まわりのこと。日本では塀や垣根等、隣との境を低くするオープン風外構が主流。ウッドフェンスやトレリスにつる性の植物をからませ、視線をさえぎる工夫も可能。オープン外構ともいう。
大間障子 (おおましょうじ)
障子の組子の間隔がとくにあらいもの。
大丸太 (おおまるた)
large log large dimension wood 大正時代に工業品規格統一調査会によって定められた規格で、建築そのほか一般用に供される丸太のうち、直径が30cm以上のもの。「尺上(しゃくかみ)丸太」ともいわれている。
オールド・グロース丸太 
OldGrowth 生物学的には樹齢200年以上で生長が限界近くに達している天然樹木を指す。ただし、林業経営計画でのオールドグロースは、将来の森林計画の中で輪伐期を越えた樹木全般について使われ、樹齢100年以上の木をすべてオールドグロースと称することもある。時折、保安林や研究林の一部、アラスカで、二次林のオールドグロースが散見されるが輸出は対象外である。
御神楽 (おかぐら)
通し柱を使わずに管柱(くだばしら)のみを束って2階建てとする構造。つまり平屋建ての上に通し柱を使わないで二階を増築することである。「太神楽(だいかぐら)造り」、「神楽」ともいう。
拝み (おがみ)
垂木や破風(はふ)など、勾配が付いている部材同士を頂部で合わせること、またはその部分をさしていう。合掌した両手の形に似ていることから。
岡山県の木 (おかやまけんのき)
「あかまつ(赤松)」が県の木として指定されている。
沖縄県の木 (おきなわけんのき)
「りゅうきゅうまつ(琉球松)」が県の木として指定されている。
屋上緑化 (おくじょうりょくか)
屋根面に芝をはったり蔦をはわせて、夏の室内の温度上昇を防ぐために行われるものと、鑑賞のためにベランダに土や砂を入れ低木などを植えるものがあるが、日本は雨が多いので木造の場合は、建物に悪影響を及ぼすためあまり行われない。
奥地林開発 (おくちりんかいはつ)
inaccessible forest development 国有林で行う林種転換造林のことで、天然林の伐採跡に生産性の高い木を植えて人工林をつくること。
送り (おくり)
feeding 製材作業用語。原木を鋸歯に当てて挽く動作、または送材車の進行の早さなどを意味する。
送り機構 (おくりきこう)
feederまたはfeeding device 自動鉋盤などの送りローラー機構という、加工材などを送り進める設備や機能の事を指す。
押入 (おしいれ)
普通住宅に最初から付けてある寝具収納設備。江戸時代以降、木綿布団の普及に伴い一般化した。奥行き3尺、間口6尺程度が標準的。
押しのみ (おしのみ)
玄能でたたかずに手の力で押し削るのみで、他ののみで削った孔を正確に仕上げるのに用いる。穂が薄くて長く、冠のない平のみ。手仕上げ用に、押しまたは突いて用いる。「突きのみ」または「薄のみ」ともいう。
おしゃか (おしゃか)
お釈迦 お釈迦 失敗するという意味。また、つくりそこなって役に立たなくなったもの。
尾垂木 (おだるき)
"軒下に尾のように出す材で、軒先を支える役目のもの。 瓦屋根は重くなり、軒を大きく出すと垂木だけでは耐えることができません。軒先に柱や支え棒を取り付けるには美観を損ねる。そこで、垂木より太い木材(尾垂木)を軒先から建物内に長く入れ、テコの原理で軒を支えます。"
おち
丸柱材などの自然の材において元口(根元)と末口(先)の差をいう。
オッファー
offer 売買の申し込みのことで、売買条件の提供を意味し、輸出者が輸入者に品名、価格、数量、船積期、支払条件などを問いただすことである。以前は電報の時代やテレタイプ・テレックスの時代もあった。
落掛け (おとしがけ)
床の間や書院窓の上方に架して小壁を受ける横木。床框、床柱とともに一組となって床をつくる。天井から垂れ下がった壁(垂れ壁)の見切り程度の意味しかないが、様々な銘木使って素材を楽しむところ。けやき、くわなどの銘木、竹などを用いる。その納まりには、平角(ひらかく)の柾目(まさめ)を正面に向けて横にして使うもの、タケを利用したもの、見付けの部分を細く見せる刀刃の落し掛けなどがある。床の間に合う材料が選ばれる。「おとしがき」とも読む。落掛け、落し掛けとも書く。
落し釘 (おとしくぎ)
secret nail 隠し釘で、床板を取り付ける場合に用いる。本核の溝部に打ち込み、一種の忍び釘打ちである。
鬼瓦 (おにがわら)
棟の先端にある鬼の顔をかたどった瓦。装飾性のある瓦。
鬼斗 (おにと)
斗の一種。隅肘木(すみひじき)の上にあって、上部の直角に交わる肘木の交点を支える特殊な形の斗(と)。菊斗( きくと) 、 隅斗 (すみと) とも言う。
男梁 (おばり)
薬医門など冠木(かぶき)のある門で、外から門を向いて縦方向に入っている長い梁のこと。柱に乗る格好になる梁。
帯金物 (おびかなもの)
ツーバイフォー工法に用いる各構造部材および壁、床の枠組み同士の接合補強金物の一種で、住宅金融公庫融資住宅の仕様では、外壁隅角部の隅柱および開口部両端の壁枠組と床枠組および土台との緊結用、床根太上枠や頭つなぎ同士の緊結用、外壁に両面開口を設けた時の開口部両端の壁枠組と床枠組および土台との緊結用棟部垂木相互の緊結やオーバーハングした床組隅角部の緊結用の4種類がある。
雄松 (おまつ)
くろまつのこと
表玄関 (おもてげんかん)
来客専用の玄関のことをいう。家人専用の出入口は「内玄関」で、農家や町家の玄関の内部に見られ、裏の出入口は「勝手口」や「裏口」と呼ばれた。また、出入口が2つあるのは避難する上でも合理的であった。
親方 (おやかた)
現代では、各職人の雇い主を意味する場合も多いが、従弟制度により、その職の長が子方・弟子の技能養成とそれらの労働力で事業経営を行っていた時代の名残りである。
親株 (おやかぶ)
挿し木をするとき、さし穂をとる株のこと。
親柱 (おやばしら)
手すりを支える太い柱のこと。階段や廊下の手すりの両端部分あるいは曲り部分にくる、手すりを支える柱。柱頭部は手で触ることと目にとまりやすいことから、いろいろな装飾的な形がある。社寺建築で見られる擬宝珠(ぎぼし)、逆蓮(ぎゃくれん)はその代表例。
折合釘 (おりあいくぎ)
"両先端がとがり、L形に曲がった釘のこと。 襖と襖の縁を止める場合などに利用する。 隠し釘の一種。合折釘、合い折れ釘、折れ合い釘ともいう。"
折戸 (おりど)
foldingdoor 蝶番があって2~3枚に折りたたんで開閉できる扉のことをいう。
折れ形切削 (おれがたせっさく)
木材切削のしくみの一つ。折角角、切りくず厚さがやや大きいとは、切りくずが刃裏面で一節ずつ折り曲げられるようになって出てくるような切削のこと。切りくずが厚くて剛性をもつため先割れが生じ、順(ならい)目に削ると繊維の毛羽が残り、逆目に削ると先割れが材中に食い込んで削り面を見苦しくする。逆目を止めるには、あまり先割れを材中に深く食い込ませないうちに折り曲げる必要があり、そのために二枚鉋を用いる。亀裂形切削ともいう。ながれがたせっさく、ちぢみがたせっさく
折れ釘 (おれくぎ)
hooked nail. 頭が鉤形に曲がっている和釘で、軸物などを掛けたりする際に柱などに打つ釘で、「無双釘」ともいう。
尾鷲林業 (おわせりんぎょう)
Owase forestry 三重県尾鷲市周辺から産される人工林のヒノキで、小角材の生産を目標とした40年生前後の短期密植林業で、植付け本数はha当り6000~10000本である。心持ち柱角材は年輪が密で、材質が強く狂いがなく光沢があるため建築用材として用いられ、尾鷲材の名で知られる。
温室効果ガス (おんしつこうかがす)
地球温暖化の原因とされている物質(気体)で、京都議定書で次の物が対象とされている。二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン(HFCs:フロンの一種)、パーフルオロカーボン(PFCS:フロンの一種)、六フッ化硫黄(SF6)。このうち二酸化炭素(CO2)の吸収に樹木が、固定化に木材・木製品が最も効果的であることから、近年木が注目されだした。
温帯林 (おんたいりん)
cool temperate forest ブナ帯ともいい、年平均気温6~13℃の地域に成立する森林。日本では本州北部および北海道の西南部の地帯である。針葉樹では秋田スギ、青森ヒバなど有名な森林があり、広葉樹ではブナ、ナラ、イタヤカエデ、トチ、シオジ、ケヤキなどの森林があるがブナ優勢林が多い。温帯南部地域には木曽ヒノキを代表格としてサワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ、モミ、ツガなどの森林がみられる。
オントラ
港頭置場のトラック積込みの状態で輸入製品を買手に引渡す売買契約の一方法。約定書にオントラPerm3と明記されている。輸入製品でCIFあるいはC&F契約は置場までの荷役量、置物ハエつけ料、保管料 トラック積込料を含むケースが多いが、オントラは在庫管理と金利負担などトラック積込みまでの面倒がない。しかしオントラ契約でも船積み前の「つなぎ」と「現物」の2種類あるため、市況状況によって違ってくる。

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