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木の辞書・辞典

から始まる言葉

彩色 (さいしき)
古建築の塗装や文様・デザインのこと。、朝鮮半島や中国大陸より日本にもたらされたもの。たとえば、建物外部を白、緑や黄土で塗装、連子窓を緑色に塗るなどさまざまなものがあるが時代に応じて変化している。
砕石 (さいせき)
基礎が地面に沈んでいかないように強固なものにするために、束石の下にひいて使う砂利。岩石や大きな玉石をクラッシャーなどで破砕して作った砂利。
埼玉県の木 (さいたまけんのき)
「けやき(欅)」が県の木として指定されている。
竿縁 (さおぶち)
ceiling rail 天井板を下から支えるために用いる細い部材。棹縁とも書く。形状的には平縁、丸縁、猿頬(さるぼう)縁などの種類がある。竿縁の断面はさまざまあり、数本を吹寄せ(規則的な配置や配列)にする場合もある。材料は、スギ、ヒノキ、タケ、小丸太などが使われる。
佐賀県の木 (さがけんのき)
「くすのき(樟)」が県の木として指定されている。
逆目 (さかめ)
interlocked grain 、against grain、tear grain 木の繊維・木理に逆向きにカンナをかけたときなど、材面ががささくれだったり、ざらつきができる。この鉋をかける直前の木材の状態をいう。これを防ぐには、樹種と木目の見極めと、二枚鉋(がんな)を用いること。製材の日本農林規格で欠点として扱われている。
作業道 (さぎょうどう)
spur road 林道から分岐し、立木の伐採、搬出、造林などの林内作業を行うために臨時的に作られる仮設道路。
笹繰り (ささぐり)
飛鳥・奈良時代の「和様」や「禅宗様」に見られる細部意匠である。肘木(ひじき)の上端、巻斗(まきと)と巻斗との間を薄くえぐりとった部分。また、そこの水抜き用の役目をしている。
簓 (ささら)
 1.階段の簓桁(ささらげた)の通称で段々形状のものを指す。例えば簓子下見板張りなどもその例。 2.「竹を細かに割って、束にしたもの」の意味がある。
差し鴨居 (さしかもい)
鴨居梁と同じ。背の高い鴨居のこと。柱に差すので差し鴨居という。
挿木 (さしき)
cutting、cuttings 幹、枝、葉、根などの植物体の一部を切りとり幹、枝、根などを地中に挿して発根させ、独立した新しいものを作ること。比較的簡単な繁殖法。栄養繁殖で親株の根や茎、葉といった栄養器官を使うので親株とそっくり同じ性質(クローン)の株を簡単に早く育てることができます。樹種によって難易があり、スギ、サワラ、ネズコ、アスナロ、ポプラ類などは一般に容易であるが、その他は困難である。安価なオリーブの木は挿し木で育ったものがほとんど。 挿すもの(枝や葉)を挿し穂と呼び、土の方を挿し床と呼ぶ。
挿し木床 (さしきどこ)
cuttings bed 挿し木苗を養成する場所。床づくりの条件として 1.挿し木の養成期間中、土壌湿度が十分であること、 2.気温、地温が比較的高く日による変化が少ないことがあげられる。
挿し木苗、挿木苗 (さしきなえ)
rooted cutting 挿し木によって養成した苗。無性繁殖法の一種。母樹の遺伝質を純すいに受けつぐという利点がある。
差し肘木 (さしひじき)
和様や禅宗様の肘木は柱の上に乗せる格好になるが、大仏様の差し肘木は柱を上まで伸ばし肘木を柱に挿し込む。桁や梁を直接柱で受け留めるので耐震性にすぐれる。東大寺南大門が有名。
差し母屋 (さしもや)
木材は小屋組の中にあるが妻壁から突き出た化粧母屋。
里山林 (さとやまりん)
一般の住宅地の近くに昔からあり、炭用の木を伐ったり、森から取れる実、その他の採取を通じてその地区の住民に利用されている、あるいはされていた森林。
核割れ (さなわれ)
樹木の中心部から辺材にかけてあらわれる黒味を帯びた割れのこと。木材の不均衡な乾燥時に発生すると思われる。一般に材の両端に多い。これは端の部分は乾燥の度合が激しいから。また樹種としてはブナ、ナラ、カシ、カエデなどの広葉樹にみられる。
実 (さね)
tongue 1.木工加工の一つをいい、板の傍に付けた突起をいう。普通は雄実と雌実(凹形)で仕口となる。雌実に実だけを指し込んで継ぐことを雇い実という。核(さね)とも書く。2.ログハウスの丸太材の上下、床板や野地板の左右などにつけられている。 部材のズレを防止し、固定する役目の部材。
実肘木 (さねひじき)
斗栱組物のひとつ。全体の最上部にあり、軒桁・天井桁などを直接に受ける肘木。木口は繰り型に加工されている。
鯖の尾 (さばのお)
1.ログハウスのような建物で、丸太を組んだそのコーナー部分に見られる仕口(しくち)のこと。丸太の端が斜めに切られていて、その部分が鯖の尾鰭(おびれ)のように見えることから。 2.建築の仕口で、魚の尾のように端(先)の開いている形をいう 3.社寺開き門扉などに打ち付ける装飾用の金具(八双金物)で、魚尾形に入り込んだ形のもの44.腰貫や飛貫を貫通させないで固定するための仕口。薬医門の親柱の貫穴によく使う。
サバ幹 (さばみき)
盆栽用語。長い歳月の間に幹の一部あるいは大半が自然の災害を受け、割れたり裂けたりして木質部が現れている状態の幹を指す。当然老樹に見られ風情がある。ウロともいうが一般の樹木のウロとは別。
鞘の間 (さやのま)
1.座敷の外周に設ける細長い部屋で、単なる通路としてでなく、座敷に付属してさまざまな目的に使われる。4~6枚の丸畳や台目畳を敷き込んだり、部分的に板を張ったりして仕上げる。2.ぶつどうと鞘堂の間にある細長い空間のこと。
皿斗 (さらと)
斗形の下に敷く薄い板。皿斗には斗形と一体になってうる物と、パーツが分かれている物があります。
猿頬 (さるぼう)
ゆるい勾配で大きめに取った面(断面)の棒。竿縁天井など。
猿面 (さるめん)
えてめんともいう。棒の断面のことで猿の顔に見えることから猿面という。普通の面取りは45度で加工するが、これよりもゆるい角度で加工する。
桟瓦 (さんがわら)
普通に住宅に見られる断面がS字型の瓦。簡略瓦とも言う。一枚で、本瓦ぶきの平瓦・丸瓦の両方を兼ねるもの。 江戸中期に作られ、以後、一般住居に用いられたふつうの瓦。
材鑑 (ざいかん)
wood specimen 各種木材の標本。大きさは種々あるが、小片に仕上げたものが一般的。また板状のものや突板にしたものなどがある。各種の木材製品を鑑別するのに便利で教材としても広く利用されている。ただ製造するのは困難で商品としてはあまり成功していない。木材には種類が多く、木材業界の中でも樹種によつても業種があるくらいで、まんべんなく樹種を集めるのは困難で費用もかかる。それでそのコストを販売価格に転化すれば高額になってしまう。
材工 (ざいこう)
ある工事を完成するためにかかる一切の材料費と手間賃を合わせた費用。本来はその工事に必要となるもろもろの材料の費用と手間賃の積上げの明治が適正であるが、見積書の項目上であまり細部まで項目分けせず、ひとくくりにできる工事範囲でまとめる場合などに用いられる方式。丼(どんぶり)勘定にならないように、下準備としてはあくまでも積上げによる見積が行われている必要がある。「材工一式」などと使われる。
材質 (ざいしつ)
wood quality 各種木材の性質をいう。樹木の幹の木質部を針葉樹、広葉樹に大別し、さらに樹木の種類によって各々異なった性質を示す。針葉樹は一般に軟材で広葉樹は硬い キリなどの例外もある 。また、比重や強度など物理的な格差、利用上の美的評価、加工の難易などがあげられる。
材質的粗さ (ざいしつてきあらさ)
surface quality of wood 木材の表面を切削または研削したときにあらわれる木材特有の材質的欠点。むしれ、毛羽立ちなど、あるいはナイフ マークやツースマークなどのように、計測できない木材特有の表面性状。
材積推定法 (ざいせきすいていほう)
volume estimate method 一定の胸高直径、一定の樹齢の立木の材積を測定しないで求める方法。森林の立木は樹齢、樹高、胸高直径の等しいものは、どの樹も区の材積もほぼ等しいところから平均値を基とした材積表が作られ、それによって一定面積の立木材積の推定ができる。
材積表 (ざいせきひょう)
volume table  1.丸太材積表、 2.製材材積表、 3.樹幹材積表、 4.枝条材積表、5.全幹材積表などがある。 1.は樹木を伐採して造林された丸太の材積。 2.は製材品の材積を板類、挽(ひき割り類などに分けて材積表とし、木材取引に役立つ実用的なもの。 3.以下は立木に関するもの。 1.2.はそれぞれ「素材の日本農林規格」「製材の日本農林規格」によって材積計算の数式が示され、それに基づいた材積表が市販されている。
材面 (ざいめん)
cutting face 木材切断面のこと。材面には樹幹を軸に垂直に切った。木口と、樹幹の軸に平行な断面の柾目と、樹幹の軸に平行断面であって年輪に対して切線する板目の三つの材面がある。柾目と板目は木取りの方法で同一樹幹からも採材できる。素材の日本農林規格によると、樹幹の両横断面(末口と元口)以外の面を材面とし、それを縦に4等分したものの一つを1材面とする。
材面割れ (ざいめんわれ)
材料の面に入った割れのことで、「表面割れ」ともいう。材面に日光が当たり、急激に表面が乾いた材木の水分傾斜によって起こる「日割れ」や、割れが一つの材面から他の材面までつながってしまう「貫通割れ」、小さな割れが連続する「さな割れ」などがある。
材木屋 (ざいもくや)
timber-dealer 普通、個々の企業体で材木屋(木材屋)という場合は、素材(原木丸太)を規格に基づいて一定の寸法に製材したもの、あるいは消費者(建築業者)が用途によって、すぐ利用できるようにレディーメードされた木材を取り扱う業者をいう。このうち業種として(1)角屋物=角材を主として小丸太、割材を含めて営業するもの。(2)羽柄物=板類、合板、貫、タルキを主として扱うもの。(3)銘木=紫檀、黒檀、鉄刀木、花林、杢目板、盤などの貴重材、珍しい材など高価なものを扱うものに分けられる。最近は化学に処理した新建材やアルミサッシ等、時代の要請に応じて木材以外のものも扱う業者が増えている。また、原木丸太を専業とするものは、原木屋と呼ばれている。
在来工法 (ざいらいこうほう)
在来構法とも書く。日本の伝統的な建築工法で、「木造軸組工法」とも呼ばれている。 とくに住宅において用いる言葉でプレハブやツーバイフォー工法などと区別するために用いられている。また現在ではプレカットの普及や耐震性の考慮、金具の普及利用などがあり半世紀前の同工法とは大幅に異なっている。 土台の上に柱を立て、その上に梁を掛け渡し、斜めに筋違いを入れて補強し、壁を組んで作る。柱と梁で建物を支える構造になっているため、増改築が容易で、使用する木材によって予算にも柔軟に対応できる。ただし、職人の経験や技術の差が出やすく、施工レベルや工期にバラツキが生じやすいという問題がある。
在来軸組工法用接合金物 (ざいらいじくぐみこうほうようせつごうかなもの)
住宅用の接合金物で、通称Zマーク表示金物という。かすがいボルト、羽子板ボルト、短冊金物、かね折れ金物、箱金物、ジベルなどがある。金物に使う鋼材の材質、部材断面に応じた金物の形状や寸法、許容耐力が示されている。
在来種 (ざいらいしゅ)
native species、indigenous species  輸入種、帰化種に対応する語。日本各地に従来から生育している植物で、とくに育種的操作を受けないで自然のままに生育する種をいう。地方種ということもある。
材料強弱 (ざいりょうきょうじゃく)
strength of material 工業材料の機械的性質や、構造物の強さを研究する学問の古い呼び名。「材料力学」ともいう。
座屈 (ざくつ)
buckling 断面寸法に比べて長さが非常に大きい木材が、長さ方向(繊維方向)に圧縮力を受け、力がある限度を超えると、その方向に曲がりを生じて破壊する現象。座屈強度は、(座屈するときの力断面積)で表す。長さが小さくなると、曲がりを生じることなく破壊する。その際、まさ目面には繊維に直角に、板目面には傾斜して縦圧縮の座屈線が現れる。
雑種 (ざっしゅ)
hybrid 異なった品種または種。あるいは属の間での交雑によりできた品種をいう。品種間雑種、種間雑種は比較的容易であるが、属間雑種の実例は多くない。自然に雑種ができる場合と、人為的に作り出される場合がある。交配種(こうはいしゅ)ともいう。
座枠 (ざわく)
seat railまたはseat frame いすの座を固定する横木の枠。
残材 (ざんざい)
材料から部材を採った残りの材で、まだ何かに使える可能性を残している材。
残留歪 (ざんりゅうひずみ)
residual warp 木材に応力が生ずること、その材に相応する歪(ひずみ=変形)が起こるが、応力がなくなると元の形に戻る。しかし完全に原型に戻らないで歪が残る場合がある。これを残留歪という。繊維質の老化したものに見られる。

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