right of common 特定地域の住民の団体が特定の山林原野に対して共同利用を営む慣習上の権利。なお、市町村や財産区の所有する山林原野のうち、その市町村の住民の一部だけで旧来の慣習によって使用することが認められている権利を旧慣使用権という。入会権は所在住民の生活上の必要から自然発生した慣習によって認められた権利であり、契約や時効の規制はないが、一般的な社会道徳の義務は負わなければならない。
入会林野 (いりあいりんや)
common farm forest 民法で規定する入会権の目的となっている林野。その地域の住民が昔からの慣習の下に共同して管理し、採草、放牧、木材生産などに利用していることをいう。
入側 (いりかわ)
side board 1.濡れ縁と座敷との間のある縁側部分。神殿造りにおいては、廂(ひさし)の間にあたる。その幅は1間から1間半程度が取られる。またこの部分を畳敷きとすることもあり、その場合は「縁座敷」と呼ばれる。 2.引き出しにあっては、その両側の側板をいう。
pilot ignition 固体の表面に発火源を与えながら加熱したとき、その物質が炎を発して燃え始める現象で、その温度を引火点という。木材の場合、一般に比重の大きい樹種ほど、含水率の高いものほど着火は困難になる。木材は低温(100~200℃)での長期加熱によっても低温着火を生じるが、普通の建築部材の引火点は、木材が急速に熱分解を開始する温度として260℃とされている。