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は から始まる言葉
ハードウッド
hard wood 本来の英語の意味は広葉樹である。これに対して杉や桧や松の針葉樹はソフトウッドと言う。元々日本でもアメリカでもデッキは針葉樹を使っていたが、大規模なベイエリア開発等で熱帯雨林の高耐久の広葉樹を使うようになってからは、ハードウッドのデッキが一般住宅にも使われるようになった。そのためハードウッドの種類が増加し、針葉樹の中で比較的硬いもの(サイプレスやサザンイェローパイン)もハードウッドと言う名前で販売するようになったが、これらはあくまでソフトウッドである。高耐久のハードウッドは、それぞれに特徴・欠点があり、使用する場所に応じてこれらの欠点との適合性を考慮する必要がある。又、産地が熱帯雨林の地域の低開発国になるため、違法伐採や先進国のように同じ材種の植林が進まないため、環境破壊の影響を受け、先行きの輸入は困難になる可能性が高い
ハードボード
hard board 硬質繊維板のこと。ファイバーボードの一種で、比重0。8以上のものをいう。木材の繊維に水分を加え、抄(すい)いたのち、熱圧成形したものが湿式ハードボード、繊維を乾燥し、接着剤を加えて熱圧成形したものが乾式ハード ボードである。合板と同様に広く用いられる。また、建築の外装用として用いられる油引き(オイルテンパー)をしたものなどがある。
廃材 (はいざい) waste 役に立たない、または役に立たなくなった材料のことをいうが、木工作業では、木取りの際にできた切捨て端材をいうことが多い。
羽板 (はいた) よろい戸の1枚1枚の板のこと。
ハイブリットティー
ティー、ローズ系とパーペチュアル系との交配により作出されたバラ。花、葉とも大型で強健、四季咲き、香りにも優れている。
ハウジング
housing 1.機械などで、ある機構、部品を包容するフレームのこと。2.住宅、集合住宅などのこと。
ハウス55計画 (はうすごじゅうごけいかく) house 55 project 良質で安価な工業化住宅の供給をめざす国家的プロジェクト、昭和51年に通産、建設両省が民間と共同で計画したもので、昭和55年度までに、現行価格 当時 の約半分の低価格住宅を提供することを目標とした。現在、清水建設グループが開発、小堀住研が企業化した木質系住宅が発売されているが、価格は当初設定したものより大幅に上昇している。
羽柄材 (はがらざい) common lumbers 住宅用建築製材品の大まかに分類された呼び名。端柄材とも書く。主として小幅板、タルキ、敷居、鴨居など造作や野材に用いるものの総称である。別な言い方をすれば柱、土台、桁などの構造材以外のもの。標準住宅における使用材積は全体の40%以下。関東では羽柄問屋というが、地方ではこの言葉はあまり使われていない。
羽柄物 (はがらもの) 建築用製材の内で柱、土台、梁、桁などの軸組用材以外のものをいう。例えば、板、小幅板、挽き割類など。
矧ぎ (はぎ) joint、parallel board joint 矧ぎ合せ、幅はぎ、巾はぎともいう。一般には幅広い板を作るために、板を幅方向に接合することの総称。接着方法は合決(あいじゃく)り、実(さね)、殺ぎ、突き付けやだぼ、千切り、合釘などによって行います。
無垢で作るテーブル、カウンター、階段の段板、桐箪笥などの多くはこの方法の木材を利用している。
掃きだし窓 (はきだしまど) 窓の一番下が床の高さにある、出入りできる窓のこと。リビングなどから庭の出入り口として使われるので、デッキを取りつける場合はこの掃き出し窓から取り付ける。元々ほうきで掃除して掃き出せる窓と言う意味。
はき出し (はき出し) 和室において敷居と同じ高さで、ゴミチリを外へ出す所
剥皮機 (はくひき) debarking machine 皮むき機、原木の樹皮をはぎ取る機械。原木丸太には樹皮がついており、製材工場や木材会社に到着後樹皮をはぎ取らねばならない。しかしこの皮むきの作業は大変で素人だと1本の原木で根を上げてしまう。昭和の40年代に機械でできるようになった。
さまざまな機械があるが、主に2タイプあり水圧を利用するものと、刃物やチェーンを使うものとある。
前者は水圧バーカー(ジェットバーカー)と呼ばれ、後者はリングバーカーと言われます。
1本づつ処理するものと複数処理できるものとある。利用する原木はほんど針葉樹。
また製紙工場で用いられるものには、原木を多数入れたドラムを回転させ原木相互の摩擦を利用して剥皮するような大型の装置もある。
剥離 (はくり) 1.合板の単板がはがれることをいう。
2.delamination、peeling 施工や工作時に塗料を用いて、塗膜または塗膜層を作ることがあるが、塗層間の分離によるはがれのこと。下塗層の強度不足、施工時の急激な乾燥、下地の表面が平滑すぎて物理的に上層部を支えきれないなどの原因によることが多い。「下塗層は上塗層よりも強くなければならない」という原則がある。
刷毛 (はけ) 塗装用の工具の一種.ワニス、ラック、ラッカー用の筋違刷毛、平刷毛、ペイント用の寸筒(ずんどう)刷毛、漆用の漆刷毛などがある.また使われる毛には、馬毛、羊毛、豚毛などがあり、最近はナイロン刷毛も用いられる。 ウッドデッキの塗装では使わない。
羽子板ボルト (はごいたボルト) 在来軸組構法用の接合金物の一種で、木造の仕口部分が外力を受けたときに抜け落ちないように、2つの材を連結する羽子板上の形をしたボルトのこと。ドリル穴開けだけで簡単に取り付けができる。ただし、座金部分の座彫りをしないと、仕上材などとの取り合いがうまく行かない。小屋梁と軒桁、軒桁と胴差しなどの接合に用いられる。
箱金物 (はこかなもの) 在来軸組構法用の接合金物の一種。コの字形に曲げられた建築用の(補強)金物で土台と柱、通し柱と胴差しなどの仕口の緊結用に用いられる。
端根太 (はしねだ) ツーバイフォー工法による床組を構成する部材の一つである。根太は、それぞれの部位によって、床根太、端根太、側根太がある。床根太と平行に最端にある根太を側根太、床根太と直交する最端の根太を端根太といいます。
播種期 (はしゅき) sowing season 1.秋まきは、地中の発芽条件に適していて発芽率が高い。2.春まきは、その年の長期気候条件などを考えて適期に遅れないことが必要。3.夏まきは床替えをしない方がよい樹種で7~9月に播種して据え置く。4.取りまきは、採種して直ちにまきつけるものでヤマナラシなど翌春まで種の貯蔵が困難な樹種で行う。以上の4つに区分される。
柱間 (はしらま) 柱と柱の間の距離、またはその空間。古くは柱間を一つの単位として平面が構成された。現在にあっても、尺やメートルによるモジュラー上で柱間が決められ、間取りを構成することが多い。
裸山 (はだかやま) 山肌の露出している山。はげ山のことだが、林野的には伐採後、樹木が生育せず、森にならない山または、植林されていない山のこと。シカなどの被害の拡大と林業生産意欲の低迷により、年々増加の傾向にある。
ハッチ積み (はっちづみ) cargo in hatch 貨物船の倉庫に貨物を積み込むこと。
端落ち (はなおち) 製材品の一端が欠けている欠点の一つをいう。角材の端が欠如しているもので、旧JAS(日本農林規格)の針葉樹正角(しょうかく)の品質基準には、特等異化同基準で欠如の厚さの最大値と最小値の平均値が正角一辺の10%以内、材長方向の欠如長さが20cm以内でなければならないとされている。鼻落ちとも書く。「カツオブシ」「面だれ」「だれ」ともいう。先に丸みのある端太角(バタ角)をさすものではない。
鼻隠し (はなかくし) 端隠しとも書く。軒先で垂木先端の木口を隠すために取り付ける横板。幅や取付けの角度など、軒先の重要なデザイン要素がある化粧板。「鼻搦(はながら)み」「風返し」「尾垂れ」ともいう。
ウッドデッキにも床板を隠すために取り付ける板も同様にいう。
花見 (はなみ) 桜の花を見て楽しむこと。桜の木のもとで宴会をすること。花見は桜の花、として言葉が使われている。観桜(かんおう)ともいう。
ハニカムコアー合板
honeycomb core plywood 軽量合板の一種。樹脂加工した紙を蜂の巣状にしたものを心板かわりに用い、これに単板のそえ心板、表、裏板を組み合わせて接着したもの。
浜 (はま) market 市場会社が集荷問屋に貸す区画。浜に製材品を出品する問屋を浜問屋という。
ハンドカット
ログハウス用語で、ログハウスの制作に機械加工ではなく、ほとんどの作業を手作業でおこなう方法。
ハンドクラフト
hand craft 手で作った細工。手加工のもの。
半柱 (はんばしら) 壁の片側にだけ出る、正角でない柱をいう。同様のものに付け柱があるが、これは化粧的なもので造作材、半柱は構造的な要素が大きいく構造材になる。
斑フクロウ (はんふくろう) Northern Spotted Owl ノーザン、スポッテド、アウルアメリカ西部林業の環境問題の原点ともいうべきものが「斑フクロウ」 ノーザン、スポッテド、アウル である。ESA 危機に瀕した生物保護法 に基づいて国有林の伐採を差し止めたため国有林依存度の高いオレゴン州を中心に木材工業の凋落を来した。このフクロウは樹令120年以上のオールドグロスの成熟木の頂上部分の空洞に棲息しており、国有林地帯が中心だ。西部三州の棲息数は2千つがい見当と発表されている。[
バーカー
barker 剥皮機。原木、丸太の皮剥ぎ機械のことで、回転刃物で剥ぐものや水圧噴射(water jet)で行なうものなどがある。中川木材産業でも時々水圧噴射を利用していた。
バーク
丸太の荒皮をいう。 樹皮のことであり、砕いたものをパークチップという。未発酵のパークチップは鉢や花壇のマルチング材として使う。またパークチップを発酵させて腐らせたパーク堆肥は、土壌改良材に使う。
バイオ植物 (ばいおしょくぶつ) バイオテクノロジーで開発された植物のこと。遺伝子組み替え、細胞融合などの技術進歩により、今までになかった植物が数多く登場している。現在はまだない色や花形、さらには全く新しい植物などがこの技術により登場する可能性がある。
バイオマス
バイオマスとは、生態学で特定の時点においてある空間に存在する生物の量を、物質の量として表現したものであり、質量あるいはエネルギー量で数値化する。
林業木材業では 、再生可能な、生物由来の有機性資源で化石燃料を除いたものいう。廃材、古紙、稲わらなどの植物系資源エネルギー資源として利用するだけでなく、食糧や飼料、アルコールなどの油脂や医薬品を生産するなど総合的利用が期待されている。また木材は水と二酸化炭素と太陽がある限り、光合成により育ち、再生可能な資源となります。
梅見門 (ばいけんもん) 表千家の露地(茶室に付属する庭)にある門で、外露地と内露地の境に設けられる中門(ちゅうもん)の一種。杉皮葺き切妻造りの屋根を二本柱で支え、竹簀戸(すど )を両開きとした透かし門の形式となっている。
端太角 (ばたかく) バタ角。一辺10cmほどの角材で、コンクリート型枠の支保工や土木工事に用いられていたが、近年は鋼製の単管などの材料に置き換わり需要は減少している。多くの場合丸みが付いている。端太というのは木の端(はし)の意味から、かならず丸みが出るため。現場ではバタと呼ぶこともある。
バタフライ屋根 (バタフライやね) 両側を高くし、中央に谷を作ったV字形をした屋根形式。ちょうど蝶が羽を開いた形。谷部分の雨仕舞への考慮が必要。
撥歯振 (ばちあさり) swege set あさりの一種。木材を鋸で切り進んだ際に、木材との摩擦で歯が動かなくなることを防ぐため、鋸身より少し厚く切れるよう左右に振り分けた刃先のこと。
番付 (ばんづけ) 建物を新築または解体移築する場合などに、柱、梁、桁(けた)、束(つか)といった部材に付けられる符牒(ふちょう)またはそのシステムをいう。現在では、縦、横の通り心で座標とした組合せ番付が用いられることがほとんどである。他に回り番付、時香り番付などがある。
みずぐり
butt&pass dovetail notch ログハウス用語で、上下の丸太が交差する部分の加工法。最も単純といえるやり方です。ノッチを組まずに1段(1本)づつずらして重ねてゆく方法です。通常は、ホゾとホゾ穴で固定し強度を高めている場合が多いようです。
パーゴラ
住宅の軒先に設ける棚のことで、本来はつる植物をからませて日陰を作るための棚。ウッドデッキ同様、人気がある。
パティオ
スペインの南部に多く見られる中庭のこと。アメリカでは野外テラスのことも指す。建物に囲まれた中庭。
パネルデッキ
長さ0.3m~1m程度の木材の床板を裏桟をつけて正方形のパネル上にしたデッキのことで、マンションのベランダなどに敷き詰めることにより、手軽にウッドデッキに変身させることができる木製のパネル。しかし大引きや根太でデッキ面を水平にすることができないため、コンクリートの勾配がそのままデッキの勾配になるので本格的なデッキとして使いにくい。又、4隅に脚をつけて地面に設置できるようにしたパネルデッキもあるが、理論的には4隅の脚をカットすることにより水平は出せるが、現実には余程正確な光学器械と精度の高い切断機がないときっちりとは組み立てられないのであくまで仮設のデッキと考える方がベターである。
パレット
pallet 荷物をフォークリフトで運ぶときに用いる木製の運搬台。
パレット用合板 (パレットようごうばん) pallet-use plywood 工場の中で使われる荷受け台に用いる合板。JAS(日本農林規格)ではその強度上、厚さの薄いものには樹脂指定を設け、安全のため厚さによって色分けをしている。強度は構造用やコンクリート型枠用合板の中級以下で、包装用材程度。