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木の辞書・辞典

から始まる言葉

葉腋 (ようえき)
葉柄と枝の付け根の上側部分のことをいう。ふつうはこの部分に芽ができ「わき芽」という。
溶液 (ようえき1)
solution 固体が液体の中に溶けたもの。
葉縁 (ようえん)
葉の周辺の縁(ふち)の部分をいう。植物の種類によりさまざまな形状があり、植物の名前を同定する場合の重要な手掛かりとなる。鋸歯がある場合は鋸歯縁、ない場合は全縁と呼ぶ。
洋釘 (ようくぎ)
nail 鉄線からつくったふつうの釘。鍛造でつくった和釘に対する語。鉄線から大量に機械生産される。現在、最も一般に用いられている釘。「丸釘」ともいう。
洋小屋 (ようごや)
陸梁(ろくばり)、合掌、束(つか)、方杖(ほうづえ)などによってトラスが構成される小屋組。各部材には軸方向の力のみが伝わるため、小断面部材の構成でも、比較的大きな梁間をつくることができる。おもなものに、キングポストトラス、クイーンポストトラスなどがある。
洋小屋組 (ヨウコヤクミ)
細かい部材を三角形に構成した小屋組で、外力に対して強い。小屋梁と合掌と束で屋根重量を支える。
溶剤 (ようざい)
solvent アルコール、ガソリン、テレビン油などの、有機物質を主に多くの物質を溶液にする性質をもつ液体。
用材 (ようざい)
saw timber 薪炭材以外の産業用に使われる木材。用材に対する明確な定義はないが、製材の日本農林規格に基づく用途別木材の範囲と考えられる。用材は一般的に工業用丸太のことである。燃材は薪炭材などで開発途上国では現在もまだ大きな比重を占めている。一方、北洋材の輸入では用材とパルプ材に分類し、用材は末口14cm以上(長3m以上)の1等と2等。3等材は格外材。パルプ材は末口12cm以下のA、B(針葉樹)、C(広葉樹)に分類されている。
用材林 (ようざいりん)
high forest 伐期が長く林木が大きく育つ森林で、建築材その他の用材として優良材を生産することを目的とした森林である。人工林は大部分がスギ、ヒノキを主とした針葉樹であるが、大径木以外では伐期が短く、小径木を柱材、坑木、杭丸太用として生産する地方もある。
葉軸 (ようじく)
1.羽状複葉の葉のうち、小葉と小葉をつないでいる中心の軸の部分。2.複葉の場合、小葉がつく枝(実際には葉脈)のことをいう。
陽樹 (ようじゅ)
intolerant tree 樹木の性質による分類で、日当たりの良いところでなければ良好に生育が得られない樹木。カラマツ、アカマツ、シラカバ、ドロノキ、ウバメガシ、イヌツゲ、カイズカイブキ、ウメ、サクラ、サルスベリ、カイドウ等。ただし、ハナミズキやナツツバキなどは強い西日の当たる場所には適さない。陽樹に対応する要素をもつものが陰樹であるが、樹齢や環境条件の差によって適応性の変化がみられる。
葉序 (ようじょ)
葉の付き方、付く順序のこと。互生、対生などがある。
養生 (ようじょう)
regimen、cure、curing  1.工事中、仕上がった部分に傷や汚れがつかないように、ベニヤや紙、布などで覆い保護すること。 2.コンクリートやモルタルなどが硬化して一定の強度に達する(水和反応が完了する)まで、必要な水分や温度を保つこと。気温が極端に暑かったり、寒かったりする場合には、十分な管理が必要。 3.工事現場における危険防止用の金網やシートのこと。 4.柱、床の寄木張などが汚染しないように、砥粉塗り、紙張り、ビニールなどで木面を保護すること。⑤ボードの製造直後は含水率がほぼ0%となっているので、気乾状態にまで戻すこと。⑥木材の人工乾燥後に自然に放置して内部ひずみを放出させ、自然な状態に戻すこと。
養生板 (ようじょういた)
1.protective board 木材の乾燥割れを防ぐため、木口面に釘つけする板。2.建築現場では一般に工事中、他の仕上り部分を傷つけないよう保護することを養生といういい、ベニア板なとを当てている。
葉身 (ようしん)
葉の葉柄より先にある平たい部分。1枚の葉のうち、葉柄を除いた部分。葉の本体にあたる部分。
容積重 (ようせきじゅう)
gravity 単位容積当たりの重さ。木材は強度がある割りに、容積重の小さい材料である。
容積密度 (ようせきみつど)
basic density 生材の体積当たりの実質量 全乾状態の質量 を、g立方センチメートルで表したものが容積密度、kg立方メートルで表したものが容積密度数。後者は、林木の質量成長量の評価に用いられる。
洋風小屋組 (ようふうこやぐみ)
Europian style roof truss 真束小屋組、対束小屋組、腰折小屋組などの、欧米から輸入された様式の小屋組。
洋風住宅 (ようふうじゅうたく)
西洋より導入された住宅形式の総称で、明治以前の日本在来の住宅形式と異なる。現代では日本の生活様式とも混合されている。具体的に洋風と何を持ってして呼ぶのかは曖昧であるが、主に内部の仕上げ、外観から判断される。
葉柄 (ようへい)
葉身を支え、物質の通路となる部分。葉柄のない種もある。
擁壁 (ようへき)
造成工事などで、切土、盛土などの土砂の崩壊を防ぐために、土圧に十分抵抗できるよう造られた壁。
幼木 (ようぼく)
幼い樹木のことをいい、幼樹も同じ意味である。厳密な定義はないが、高木の場合人の背丈に満たないぐらいのものを言う。
葉脈 (ようみゃく)
葉の表面に見られる血管みたいな細いすじのことをいう。常緑樹では、ほとんど葉脈が見えない樹種もある。
葉緑素 (ようりょくそ)
Chlorohyll 樹木の葉や針葉に緑素を与える物質をいう。植物がその栄養分を合成する光合成の過程で触媒の働きをする。葉緑素は水に溶けないが、アルコールやエテールに溶ける性質がある。
幼齢林 (ようれいりん)
young stand 森林型の一種であり、壮齢林、老齢林に対する語である。林木が小さく、林冠が閉鎖しないで、樹高の成長が盛んな林分。通常、成長の早い樹種では10~20年、遅い樹種は30年生までを幼齢林として区分している。
与岐 (よき)
樹木の切断や杣(そま)取りに用いる斧よりも幅の広い工具。刃広(はびろ)ともいう。
翼 (よく)
葉の柄の部分や、枝、実に現れる板状の突起物のこと。葉ではヌルデ、枝ではニシキギが代表的。
横木 (よこぎ)
1.横に渡した木。敷居、鴨居、長押などの名前のない木材で横になっているものをいう。 2.茶室用語で茶室の台目(だいめ)柱の下部に横方向に取り付ける部材をいう。横木の下には吹抜けとするので、袖壁(そでかべ)の壁止めの見切り縁の目的で入れられる。この部材が竹の場合は引竹といわれる。
横桟 (よこざん)
rail 建具で上端と下端の桟で、框以外の横方向の桟。
横栓 (よこせん)
2つの材を取り合わせた後に、その胴付き面に打ち込みずれを防ぐ栓。取り合い位置には溝を掘っておき、後打ちで目違いや実(さね)のような役割をさせる。敷居を柱に取り付ける場合に用いる。
横箸 (よこばし)
箸を使ううえでのマナー、タブー用語。二本の箸を揃えてスプーンのようにして料理をすくいあげる。また箸を舐めるようにすることもいう。
横羽目 (よこばめ)
板の長手方向を横にして張り上げた羽目板のこと。竪羽目に対する語。板傍(いたそぱ)は合決(じゃく)リか本実(ほんさね)加工とする。一般には「下見板」と呼ばれることが多い。
横持ち (よこもち)
搬入路が狭いなどで資材運搬のトラックが所定の場所まで行けない時に、一度下ろせる場所まで小運搬すること。一般にはこの小運搬には別途の運搬費 横持ち料金 が請求される。
よしず
おもに日よけに使う、葦を並べ糸で編みつらねて作ったすだれ。。
吉野杉 (よしのすぎ)
奈良県吉野地方に産出する杉材。屋久杉、秋田杉と並んで有名。天井板などに用いる。磨き丸太としても有名。
吉野丸太 (よしのまるた)
奈良県吉野地方産の磨き丸太のこと。
吉野林業 (よしのりんぎょう)
Yoshino forestry 奈良県吉野郡吉野川流域地方で行われているスギを主としヒノキを混じえた密植(ha=平均10000本内外)、頻(ひん)度間伐、高伐期、皆伐作業を特徴とする林業。吉野林業の起源は判然としていないが、灘、伊丹地方(阪神地区)の酒造用の酒榑(くれ)樽丸材の供給を促進され、地域外資本の投入による借地林業によって樽丸材の生産がはじめられたのが発端となったと考えられる。間伐材の細いものは海布丸太に、やや太いものは磨丸太として床柱用に仕上げられる。大径材は柾目天井板などに木取りされる。
寄植え (よせうえ)
1.造園工事において一つの景を造るために、一種類または数種類の樹木を幾本かまとめて植えること。ナツツバキ、ヒメシャラなどの雑木がこの形で植えられることも多い。2.盆栽樹形の一つで、創作盆栽の一ジャンルとして古くから人気のある仕立て方。浅く広い鉢を使い、文字通り複数の幹を寄せるようにして植える。強弱の付け方や間の取り方など、樹の配置次第で大きく表情を変えるため、つくり手の力量が問われる。
寄木細工 (よせぎざいく)
parquetry、wooden mosaic、marquetry、parquet  木材固有の色を利用したクラフトの一つ。樹種はキワダ、サクラ、カエデ、ツゲ、ナラ、シタン、チークなど多くのものが使われ、乾燥材を薄片として工芸的に張り合わせたもの。箱根細工が有名。
寄せ猿 (よせざる)
雨戸などで縦猿を上げたあと、それが下がるのを防ぐためにつける横方向の木片楔。「ねこ」ともいう。
寄棟・寄棟屋根 (よせむね)
四つ屋根ともいう。和風建築の屋根の形式の一つで四方流れ屋根のこと。日本では切妻に次いで多い屋根の形である。雨の流れも良く落ち着いた感じが出せるため、和風、洋風のどちらにも合う。四周に軒が回るので雨仕舞が良い。妻面がないために、小屋裏の換気には工夫を必要。
寄棟造 (よせむねづくり)
よせむねづくり 大棟の両端から四方に隅棟がおりる形式の屋根 ; 国宝建築物の屋根は 浄瑠璃寺本堂、唐招提寺金堂などこの造が入母屋造、切妻造に次いで三番目に多い。
淀 (よど)
軒先で広小舞の上に取り付ける平らな横木をいう。瓦の据付をよくすることと、軒先の見え掛かりをよくする。広小舞を省略した場合には、淀を広小舞ということもある。
予備穴 (よびあな)
beforehand hole 釘打ち、木ねじ締めのための下穴。
予備伐 (よびばつ)
preparatory cutting 傘伐作業の1つ。林冠の閉鎖を緩和して陽光を林内に入れるため林木の一部を伐採すること。母樹の結実を促し、かつ地表を種子の発芽に適する状態にするために行われる。
四枚ほぞ (よまいほぞ)
部材先端にほぞを2枚、2段作ったもの。おもに建具框の仕口に用いられる。
鎧板 (よろいいた)
louver board 遮光と通風を兼ねて、一定の間隔で横に並べて斜めに取りつけた小幅板。
鎧戸 (よろいど)
louver door よろい板を組み込んだ戸。「ガラリ戸」ともいう。

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