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7.木材・林業
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から始まる言葉
杭試験 (くいしけん)
stake test 野外の自然条件下で木材の杭を土中に埋め込み、長年月経過後、木材の劣化状況、質量減少、強度変化などを測定し、耐久性を評価する方法。実際的な評価方法であるが、長期間を要し、また暴露場所によって結果に変動を生じる。
杭丸太 (くいまるた)
piling log 土木工事、建築工事などの基礎杭として使用する丸太のこと。荷重を支える杭圧材で打込み丸太ともいう。普通は皮付きのマツ丸太を使う。最近はコンクリート製の代替品が多く使われている。中川木材産業の創業時のメイン商品。
釘 (くぎ)
nail 主に木材と木材を留めるために打ち付ける先端の尖った細い棒状の材料。金属、木、竹製のものがあり、用途や形状により種々多様である。一般に多く用いられている断面の丸いものを「洋釘」、鍛造した角形断面のものを「和釘」という。釘の材料としては、木、竹、金属(鉄、亜鉛メッキ、銅、黄銅)などがある。形態としては丸釘、ブラット釘、平頭釘、角平頭釘や丸頭釘などがある。
釘打ち機 (くぎうちき)
コンプレッサーの圧縮空気による釘を打ち出す工具。コンプレッサーを使用しない電気式のものもあるが、打ち込む力は弱い。手打ちにくらべると圧倒的に効率的。利用する釘はカートリッジとして連結されている。
釘接合 (くぎせつごう)
nailed joint 釘を用いた木構造の継ぎ手および仕口の総称。枠組壁工法の構造主体をなす材の接合に用いる。
潜り門 (くぐりもん)
土塀や板塀の一部を切り抜いて作った出入口の門のことで、「切抜き門」ともいう。通用口、勝手口など、正門に対して脇や裏の出入口として設けられることが多い。
矩形三枚継ぎ (くけいさんまいつぎ)
angle bridge joint 隅またはL形の三枚継ぎのことをいう。
楔 (くさび)
wedge 1.三角形、V字形の木片あるいは鉄片で、木を割るための工具。また、すきまに差し込んでそのすきまを広げるものもある。2.二つの部材の締めを固定させるため両材の間に打ち込む堅木の小片。使い方によって片楔、両楔、返し楔、割楔、地獄楔などがある。また、割楔などを打ち込むために、ほぞ木口に斜めを入れる鋸目を「楔道(くさびみち)」という。
腐れ (くされ)
Decay 木材の欠点の中でも最も影響の大きいもの。木材を養分とし、空気、湿度、水分により腐朽菌が繁殖して、木材主成分のセルロースやリグニンが分解され、木材組織が破壊される現象をいう。腐れは、木材強度の低下と見栄えが悪くなり、木製品・構築物、木造建築の寿命に影響を与える。屋外における木材の腐れは水が原因。水はけがよいと腐りにくい。
腐れ節 (くされぶし)
rotten knot、decayed knot 製材品の節に腐れが伴ったもの。立木で枝打ちをした切り口から水や腐朽菌などが入り、枝の跡である節が腐っていて、製材したときに穴として現れる木材の欠点。その部分は本来使用不能だが、木材の貴重な今日では、枝で埋め、木加工をして生節に見せて使用することもある。
鯨尺 (くじらじゃく)
物指しの一種で主に布を測るのに使用される。その1尺は曲尺の1尺2寸5分に当たり(約37.8m)、鯨のひげで作られたのでこの名がある。
曲物、癖物 (くせもの)
1.通直でなく曲った丸太。2.いすの脚や肘のように、曲線をした部材の工作。
躯体 (くたい)
建物の構造を支える骨組み、構造体のことで、床や壁、梁などの意味。ログハウスでは主にログ壁のことをさす。
管流し (くだながし)
flume 木材流送の一方法。→筏に組まないで木材を1本ずつ流す運材法。河川の水量不足の場合は→鉄砲堰に水を貯えて放水と同時に木材を流す鉄砲出しをする。この方法は運材費が安いかわり、木材の損傷や亡失が多いため(→管流減り)他に適当な運財法がない場合にのみ行われる。[
管柱 (くだばしら)
connective post 木造の柱で3メートル程度のもの。土台から胴差しまで、胴差しから桁までのように、各階ごとに横架材間を支える柱。管柱のみで造られた建物を「太神楽(だいかぐら)造り」という。通し柱の対語。
口埋め (くちうめ)
手鉋の刃口をせばめるために堅木を埋め木すること。
梔子色 (くちなしいろ)
色名。黄色に近い色のこと。Webカラーでは#FDD876 支子色とも書く。クチナシの実で染めた、少し赤みのある黄色のことクチナシは食品の色づけにも利用する。
沓石 (くついし)
柱や束(ちか)を受けるために足元に据えられる石。一般に柱小口とのなじみをよく見せるよう台形状に裾の広がった形をしている。柱との取り合いはだぼ入れか、浮上りがある場合には柱脚金物を使う。素材は自然石やコンクリート製品、現場打ちコンクリートなど
組手 (くで)
障子の骨桟の組手。2つの部材を、相互に欠込みやホゾ加工をして組み合わせて接合する仕口のこと。十字形相欠き接ぎのこと。銅付き鋸で十字形相欠き接ぎ部の切込みをすることを「くで切り」という。
組手越鑿 (くでごしのみ)
薄い箱形の穂先をもった押しのみの一種。木材の繊維に直角方向の溝、すなわち十字形相欠き接ぎなどの切込み部を加工するのに用いるのみ。
組手作里鉋 (くでさくりがんな)
組手(くみて)の相欠き溝を削る爪付きの溝鉋。「くでじゃくり(組手決り)鉋」ともいう。
久根 (くね)
敷地の境に植えられる生垣のこと。元来は地境のことを表す語で、関東、中部、東北地方で使われている。
頸切り (くびきり)
柱などの垂直材の周囲に、他の部材などと取り合いのために、欠込みや切込みをめぐらすことをいう。
熊毛刷毛 (くまげばけ)
腰の強い寸胴(ずんどう)刷毛で、熊本県産の馬の毛でつくったもの。
熊本県の木 (くまもとけんのき)
「くすのき(樟)」が県の木として指定されている。
組歯振 (くみあさり)
spring set 振り分け歯振と同じ。のこぎりの歯のこと。木材を鋸で切り進んだ際に、木材との摩擦で歯が動かなくなることを防ぐため、鋸身より少し厚く切れるよう左右に振り分けた刃先のこと。
組合せ番付 (くみあわせばんづけ)
番付の一つ。縦横に座標軸を取ったもで、現在一般に使われている。大工が作る板図には、横軸に「い、ろ、は…」、縦軸に漢数字の「一、二、三…」の記号を付す。起点の「いノ一」番を板図の右上か左上かなど、厳密なルールは決まってといない。
組木 (くみき)
solid wooden puzzle 1.多くの小部材を一定の順序に組み立てると完成し、かつその逆にすれば分解できる立体パズル。宮大工の技術から発達したもので、わが国の指物技術の枠といわれ、箱根地方 小田原 にその技術がある。2.ウッドクラフトのひとつ。小黒三郎さんが考案した、ミシンを利用した作品。遊プランが製造発売、中川木材産業でも卸販売している。
組継ぎ (くみつぎ)
box joint 2つの材がL字形に取り合うとき仕口(組手)。2つの材の材端を交互に欠込みをとって組み合わせる。接着面積が大きいため、強力な結合が得られます。そのほぞの枚数によって、何枚継ぎと称す。特に板類や家具の仕口として用いられる。box jointはボックス(箱)のコーナーまたはボックスのような構造に使用されるため、その名前が付けられています。
組手 (くみて、くで)
1.蟻掛けや渡り腮(あご)などのように、材相互に欠込みやほぞ取りをして組み合わせて接合する仕口をいう。刻まれた材同士の接する加工面が精度良く密着することが必要。、2.「くで」とも読む。直角に交わる二つの部材を組んでつなぐときの仕口。建具や家具に用いられ種類は多いが、基本は相欠き継ぎまたは留め継ぎ。矩形相欠き継ぎと丁字形相欠け告ぎは見えない部分に用いられることが多く、障子の組子に使われる。留め継ぎには平留め継ぎ、雇い実(ざね)留め継ぎ、留め方3枚継ぎ、隠し留め3枚継ぎがある。いずれも見た目の良さを優先される仕口。
雲筋かい (くもすじかい)
小屋組において、桁行方向への変形を防ぐために取り付ける斜材。「雲筋かい」ともいう。「桁行筋違い」ともいう。
クラック
crack 亀裂、ひび割れのことをいう。構造亀裂、地図蒸気裂、ヘアクラックなどがあり、下地の変形、材料の乾燥、収縮、膨張などが原因で起こる。貫)や木摺りの材料を選び、ボードの継ぎ合せ部分に割れ止めの補強を施し、細砂を除き、すさを増やすなどの方法が効果がある。
クラフト
craft 技能、技巧、熟練した腕前。Craftmanshipとは精巧な技術のこと。
クランプ
clamp 1.冷圧により圧締し、プレスから取り出した合板の堆積物をI型ビームとターンバックルを用いて一定時間加圧状態を保持しておく装置。集成材の接着工程でも用いる。2.木材を固定する締め付け工具。DIYに使用するクランプでも100kg近くの力で締め付けることができるので、ビス打ちの際にずれることがない。日曜大工の隠れた優れものである。床板などを取り付けるときに固定する。 価格は1000円程度
クリア
clear 塗装現場では、透明塗料 各種ワニス、クリアラッカー、透明仕上げ、クリア仕上げ等を指して使う用語、決まった種類の塗料というわれではないので発注には注意しないといけない。「クリヤー」ともいう。
クリアー材 (くりあーざい)
clear 米材規格品の品位別の上材。クリアー1、2、3等の階級があり、日本の製材規格のほぼ上小節に当たる。このほか、コンモン、マーチャンタブルの等級に分かれている。
クリアラッカー
clear lacquer 透明なラッカー。
クリーンカット
clean cut 軽く、しかもきれいに削れること。
繰形、刳形 (くりかた)
moulding 1.板でつくられた曲線状の切抜き。2.えぐってあけた形。3.縁を削ってつけたカーブ。
繰戸 (くりど)
雨戸のこと。戸袋から1本の溝で繰り出す戸ということ。
刳舟 (くりぶね)
縄文時代の、日本で出土している木を刳り抜いた丸木舟のことである。この刳舟は外洋向きではなく一般的に内海や平水用であると言われている。
クリヤラッカー
顔料を加えない透明な仕上げ塗料。乾燥が速く、室内の小物には向いているが、耐候性がなく、屋外に使用すると塗装面がぼろぼろになり、すべてを剥ぎ取らないと再塗装ができなくなる。ウレタンと同様屋外での使用には適さない。
クルミ殻粉末 (クルミからふんまつ)
walnut shell flour クルミの殻を粉末にしたもの。フェノール樹脂やレゾシノール樹脂接着剤の充填材および増量剤として用いる。
クレオソート
Creosote、creosote oil 主としてコールタールの蒸留によって得られた芳香属の炭化水素で構成される木材防腐薬剤。かつては木材防腐剤の主流を占めていたが、鉄道枕木、電柱、杭など野外で土壌に接して使用される木材の防腐剤として古くから用いられてきた。しかし、近年の規制で、一般消費者には販売してはないないことになった。
クローネ
crown 樹冠の意味。
クローン
挿し木、取り木、接(つ)ぎ木、株分けなどの方法で母樹の一部を取って無性繁殖(生殖)法で増やした個体群。遺伝子工学では、特定の遺伝子を適当な宿主、ベクター系により大量に繁殖させ、全く同じ遺伝子の集合をあつめることが必要であり、この集団をクローンと呼び、こうした特定のDNA断片を増殖することをクローニングという。
黒木 (くろき)
1.皮付きの丸太のこと。この材料を用いた建築を「黒木造り」といい、大嘗祭の正殿や鳥居などはこの形式で作られている。 2.を指す場合もある。 3.黒壇を指す場合もある。
クロスバンド
crossband 添え心単板。5プライ以上の合板において、表板、裏板および心板を除く単板。
黒文字垣 (くろもじがき)
クロモジ(クスノキ科)を材料にして作られた垣根で、袖垣(そでがき)に用いられる。この木は枝を楊枝(ようじ)に使う。
燻蒸 (くんじょう)
1.人工乾燥法の一つ。廃材などを燃焼させた熱と煙により、いわば木を燻製にするため、乾燥の終わった木材は煤(すす)けて真っ黒になる。改質もでき、ケヤキを鉋(かんな)掛けすると軟木のような鉋屑(かんなくず)が出る。他の人工乾燥と同様に、性急な乾燥スケジュールでは著しく歩留りが落ちる。2.植物検疫法で丸太輸入にはすべて燻蒸処理が義務づけられている。丸太に潜む害虫を有毒ガスでいぶして駆除するもの。通常、着港で本船デッキの蓋を締め24次間、駆除作業を行うのを「本船燻蒸」といい、主流を占めている。オンデッキの丸太は、港頭置場でブルーシートなどでかぶせてガスを入れ燻蒸する。
グラインダー
砥石車(といしぐるま)を高速で回転させ、木材・石材・金属などの表面を磨き滑らかにする電動研磨機。
グリーンツーリズム
都市住民が農山村を訪れ、自然環境、農林業、伝統文化などを体験・交流する滞在型の余暇活動。都市と山村との共生関係を構築し、地域の活性化を図る方策である。「農村民泊」などとほぼ同じ意味。エコツーリズムと混同されやすいが異なる。
群馬県の木 (ぐんまけんのき)
「くろまつ(黒松)」が県の木として指定されている。
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