tropical zone forest 南北回帰線に挟まれた地域に分布する極めて多様な森林の総称である。年平均気温が21℃以上の地域にある森林をいい、熱帯雨林を中心に森林サバンナを含む。榕樹帯ともいう。熱帯林全体の面積は約19億haで世界の森林のほぼ半分を占めている。地域別ではその半数が熱帯アメリカに分布し、次いで熱帯アフリカ、熱帯アジアの順である。年間降雨量の多寡と季節的配分により1.多雨林2.季節林3.サバナ林等に区分される。
熱帯林行動計画 (ねったいりんこうどうけいかく)
Tropical Forest Action Plan TFAP FAO第8回熱帯林開発委員会により採択され、生活の糧を熱帯林に依存している地域住民の貧困が熱帯林の減少している根本的な要因であり、熱帯林の保全のための行動計画を提示するため優先分野の検討の勧告が各援助機関になされた。これを受けたTFAPは相互に密接な関連をもつ1.土地利用における林業、2.木材産業の開発、3.燃材とエネルギー、4.熱帯林生態系の保全、5.制度の5つの優先分野から成り立っている。
根土 (ねつち)
根が生長の過程で密着し続けてきた土のこと。台土(だいつち)ともいう。
熱伝達 (ねつでんたつ)
heat transfer 物体表面と流体が接触していて、両者に温度差があるときに、熱が移動する現象。移動する熱量は、温度差に比例する。その比例定数を熱伝達率 熱伝達係数 という。
annual ring 樹木の成長に従って樹木の横断面に毎年1輪づつ、同心円状に現われる模様。成長期(春~夏)につくられるものは細胞の形が大きく膜が薄い。夏から秋にかけてつくられる細胞は小さく膜は厚い。年輪を人間の成長に見立てて、「夏は大きく成長するが、柔らかい。厳しい冬は年輪も堅い。」と通説で言われることが多いがこれは間違い、樹木は冬は成長しない。水と紫外線が豊富な春に成長し年輪巾は大きく、色も白い。水の少ない夏は貴重な水を守るために膜が厚くなり堅くし、水が無駄に使われるのを防止する。温帯の樹木は季節の変動により年輪を形成するが、熱帯地方の樹木は年中夏のため、成長休止期がなく、年輪を形成しない。
annual ring width 1年間に形成された成長層の幅。通常、年輪幅の広狭は、木口面の半径方向における年輪の占める長さを年輪数で割った平均年輪幅、あるいはこの値の逆数、すなわち、単位長さ当たりの年輪数で表示する(平均年輪密度)。一般には針葉樹では、年輪幅が大きいと早材の比率が高く、密度が低いので、強度を始め建築用材の材質としては劣るとされている。