v11.0
つ から始まる言葉
- 対 (つい)
- pair 二つそろって一組となるもの。
- 衝立 (ついたて)
- 玄関や室内で風除けや目隠しに使われる間仕切り建具の一つ。使われ始めた奈良時代には「衝立障子」、「障子」といわれ、現代の障子は「明り障子」と呼ばれ区別された。衝立の黒漆の枠内には絵や書が配され、空間をしつられる重要な家具でもあった。
- 通関 (つうかん)
- customs 輸出入貨物に正規の手続きを経て所轄の税関を通過させること。
- 通関材積 (つうかんざいせき)
- customs check volume 日本に輸入された木材は、通関の際、税関の手によって材積が計りなおされる。その材積によって輸入免状が交付される。この税関が計って輸入免状に記載した材積を通関材積という。
- 通関寸検 (つうかんすんけん)
- customs scaling 木材は輸出国によって材積単位、検量方法が異なる場合が多く、税関で数量検査をすることになっている。 1.ラワン材はメートル建→ブレレトン法で測定される。 2.フィリピン以外の南洋材はメートル建→ホッパス法またはフィート建ホッパス法で再寸検を税関で行う。 3.米材は太平洋木材検査局(pacificlumberinspectionbureau)が検査証明を付しているので現品検査が省略される。 4.ソ連材は積出港の検尺をもって最終の取引数量とする協定があり、欠石が多いときのみ売買両者立会いで検尺する。
- 2×材 (ツーバイザイ)
- ツーバイ材、2×4材のこと、正式名はdimension lumbert(木材の規格材)のこと。アメリカカナダの建築材は2インチ×4インチから2インチ×12インチまでのものを使うが、主に使われる寸法が2インチ×4インチなので、アメリカカナダの住宅工法を2×4工法(ツーバイフォー工法)と言う。元々は荒木の状態で2インチ×4インチつまり50.8mm×101.6mmであったが、プレナーをかけて40mm×90mmになり、さらに人工乾燥をしたものが38mm×89mmと言う規格となっている。4面をプレナーし4隅はアールで面取りをしているのでDIYに向いているため、日本のホームセンターで販売されているものはこの材料が多い。但しホームセンターで販売しているものはSPF材と言う建築構造材用の腐りやすい木材なので、屋外の雨ざらしになる用途には適さない。同じ規格でもウェスタンレッドシダーか、加圧注入防腐処理されたサザンイェローパイン等の高耐久の2×4材、2×6材を使うべきである。
- 束 (つか)
- short post 短い垂直材の総称。「束柱(つかばしら)」と称されたこともある。「束の間」の束と同じく短いことを意味し、短い柱のこと。用いられる部位によって床束、縁束、小屋束、真束、斗束、釣束などがある。
- 束石 (つかいし)
- 1.住宅で束を受けるために足元に据えられる石。一般に自然石や直方体のコンクリート製品や現場打ちでコンクリートで作る。2ウッドデッキの場合は設置面が150mm×150mm以上のものが望ましい。台形になったものは、上部の面積が小さくなるので、ずれのない施工をしなければならず、望ましくはない。理想的には上部が170mm~200mm角で高さが70mm~100mmのものが多少のずれがあっても施工できるし、重くないので施工が容易である。羽子板金物がついているものや、束の穴があいているものは、設置にかなりの精度が必要であるので、望ましくはないが、デッキの奥行きがないものや斜面地の施工についてはデッキを安定させるために羽子板金物付のものが必要となる。
- 束棚 (つかだな)
- 床脇の飾り棚の形式の一つで、数段の棚板を角に束立てにして支えたもの。
- 津軽塗り (つがるぬり)
- 青森県津軽地方の漆塗りの手法。下塗りの上に基調となる色漆で細かい凸 とつ 部をつくり、乾いてからつぎつぎと数種の色漆を塗り重ね、全部が乾いてからこれを平らに研ぎ出したもので、各色の輪紋様ができる。根気よく塗り重ねるところから一名「馬鹿塗り」ともいう。
- 槻 (つき)
- けやきのこと。けやきの古名とする説が有力。万葉集にはつきとある。けやきよりも低級樹とする説などある。
- 突き合せ継ぎ (つきあわせつぎ)
- butt joint 継ぎ手の1つ。床板、天井など2つの部材が一直線に並んだ状態で接合する継ぎ手である。
- 突板 (つきいた)
- slicedveneer 丸太の美しい木目の部分をスライサーで突くようにして削った、薄い単板。厚さにより薄突(0.18~0.4mm)、厚板(0.5~1mm)、特厚(1~3mm)がある。突板を下地板に貼り付けることを「練付け」といい。板に貼ったものを化粧板とか練付合板と呼ぶ。
- 突板合板 (つきいたごうはん)
- 表面特殊合板の一種。おもに建具、内装仕上げに使用する。
- 接ぎ木 (つぎき)
- grafting 2つ以上の植物をそれぞれの切断面どうしでくっつけてあらたな植物をつくる方法。切り接ぎ法、割り接ぎ法、剥ぎ接ぎ法、芽接ぎ法などがある。さし穂と台木は近縁植物でないとうまくゆかない。例えばバラは野バラの台木に接木して育てます。
- 突き付け (つきつけ)
- 継手、仕口(しぐち)の一つ。単に板同士を突き合せただけの接合。接合面になにも加工を施さないでおくこと。補強には釘や金物、添え板または接着剤などが用いられる。「突き合せ」「突き付け継ぎ」ともいう。簡潔であるため多くの継手、仕口では見え掛かりが突き付けと見えるような工夫がされている。
- 突き付け継ぎ (つきつけつぎ)
- butt joint たてつぎの次ぎ型。木口端面同士を加工しないでそのまま突き付けに合わせる接合。突き付けともいう。
- 継手仕口 (つぎてしぐち)
- 継手と仕口をひとことで言い表すことは多い。使用場所による選択にはその原理を見きわめて使う必要がある。
- 継手仕口加工盤 (つぎてしぐちかこうばん)
- 高速回転する主軸にオス、メス専用のほぞ取りカッターを取り付け、それが旋回運動することで木造住宅部材の継手、仕口を加工することができる。現在ではプレカット工法のメインとなる機種である。
- 突く (つく)
- 単板などを剥(は)ぎとること。とくに鉋で削るように材を押して削りとること。
- 作り (つくり)
- 造りとも書く。家屋、家具、建具などの出来栄えの様子。
- 造付け (つくりつけ)
- 建物の一部として、最初から家具などを造ること。本箱、収納家具、照明家具、洗面台などを、造作工事として現場で建物に取り付ける。
- 付け樋端 (つけひばた)
- 鴨居の溝を、掘ってつくらずに、細い棒を打ちつけてつくり出したひばた。
- 槌 (つち)
- hammerまたはmallet 柄の先に重くて硬いものを取りつけて、ものをたたく工具の総称。一般に頭には鋼を用いるが、硬木プラスチックを用いることもある。金槌の大形のものを玄能 げんのう 、木槌の大きいものを掛矢という。
- つなぎ輸入 (つなぎゆにゅう)
- つなぎゆにゅう 「つなぎ」ともいわれる。輸入業者が自分のリスクで入れる「見込み輸入」に対して買い手の同意 数量、価格等契約 を得て、仕入れること。このため輸入業者は一定の手数料 コミッション を得るだけで、市況変動、為替変動などに伴う危険負担がまったくない。
- 角柄 (つのがら)
- 開口部などにおいて2つの枠材を組み合わせる時、一方を長くする場合があり、長い材のほうのこと。突き出ることとなる。
、左右に突き出した場合を「横角柄」、上下に突き出した場合を「竪角柄」という。開口部での枠材の止め方には角柄以外に「芋」や「留」がある。
留めの場合は、乾燥により経年変化や、材質、仕事技術などにより仕上がりが左右されやすい。しかし角柄の収まりはばらつきが少ないものとなる。
- ツの字 (つのじ)
- おもに関東地方を中心に慣用されている木材業界の数の木のふだで3を意味する。
- 坪 (つぼ)
- tusboJapanese measurement unit メートル法施行以前の面積を計量する場合の単位の一つ。一辺を6尺とした正方形、立方体。メートルに換算すると面積は3。30582㎡。
- 坪刈り (つぼかり)
- spot weeding 下刈の方法の1つである。造林木を中心に径1mほどの円形内で生育の障害となる雑草木を刈払う方法。
- 坪単価 (つぼたんか)
- 1坪(約3.3m2)あたりの価格のこと。建物の全体または部分の建築費を延べ床坪数で割った金額をいう。建物のグレードや、その会社の価格帯を比較する目安のひとつになる。しかしこれは荒っぽい比較となりがちで、工事面積の大きさや設備・材料の仕様によって金額が大きく変わるので、坪単価だけでは比較できない場合も多い。
- 坪庭 (つぼにわ)
- 建物や塀などで囲まれた小さな庭のこと。灯籠を置いたり、小さな木を植えることもある。採光や、換気に役立つほか、四季を感じる小自然としての効果もある。「坪の内」ともいう。
同じような言葉に中庭があるが、プライベートな空間を確保しつつ自由に使うことを目的とした中庭に対して、装飾を目的とした庭を坪庭といいます。例えば中庭でウッドデッキは取り付けることもありますが、坪庭に使うことはほとんどありません。
- 妻板 (つまいた)
- gable board 切妻造りの妻側に張る板。正面に対して脇に用いる板。戸袋や出窓、付書院の側面に打ち付けられる板や引き出しの側など。
- 端板 (つまいた)
- 1.side panel 箱物家具や引出しなどの側面の側板。妻板・褄板とも書く。かき板とも呼ぶ。2.壁・脇障子・板塀の羽目板。この場合は「はたいた」と読む。
3.庇(ひさし)の両側、縁側の先端などに用いる板。この場合は「はたいた」と読む。
- 妻飾り (つまかざり)
- 切妻、入母屋屋根の妻の三角形部分の装飾。
- 妻壁 (つまかべ)
- 小屋組みの三角形の壁。
- 妻桁 (つまげた)
- 合掌や輪小屋の梁間方向にかける上屋(じょうや)梁のうち、妻面に見えてくる梁を側桁(がわげた)に対してこのように呼ぶ。→がわげた
- 妻戸 (つまど)
- 建物の側面にある板戸、端戸 はしど の意味で、「小脇戸」ともいう。地方によっては、おもな出入口ではない裏口をさすこともある。
- 詰め物 (つめもの)
- packing いす張りの充てん材料。綿、藁、ゴム、ウレタンフォームなどがある。
- 艶消し (つやけし)
- matting、frosting 塗装面の光沢をなくすように表面仕上げすること。
- 艶出し (つやだし)
- polishing、glossying 塗装面が光るように磨いて表面仕上げすること。
- 面一 (つらいち)
- flat、level 1.接合された二つの部材の合せ目で両方の面に凹凸(おうとつ)のないこと。目違いのないこと。摩り(さすり)とも言う。2.「つら」は見え掛かりの平面のことで、「いち」は同一を意味する。
- 面付け金物 (つらつけかなもの)
- 扉や戸の框または桟の見付き面に取りつける金物類。
- 吊り壁 (つりかべ)
- 垂れ壁の一種で、吊り束などを用いて天井から下げた壁。吊り床上部に設ける壁は、吊り壁である。
- 釣木 (つりぎ)
- hanging strut 吊木とも書く。造作を上部から吊り支える部材。天井板を支えるなどに用いる。
- 吊り木受け (つりぎうけ)
- 天井吊り木を受ける横材を指し、二階床梁や小屋梁に取り付ける。吊り木受けを省略して吊り木を直接根太 ねだ や梁に打ち付けることもある。
- 釣込み (つりこみ)
- 開き戸を丁番で柱や戸枠に取りつけること。
- ツンドラ
- tundra 高緯度の大陸ヨーロッパ、ロシア、シベリア北部、アラスカ、カナダ北部、グリーンランドなどに分布する凍土をいう。夏の2ヵ月ほど僅かに表層部分が融雪するが、下層土は凍結し、氷雪に地表はおおわれている。ミズゴケ湿地では一般に樹木は見られない。泥炭土の1種である。