15 |
荊蕀 |
荊蕀(けいきょく)の路 |
賢人とは畢竟ひっきょう荊蕀(けいきょく)の路にも、薔薇の花を咲かせるもののことである。 |
16 |
クワ |
採桑の農婦すら |
どうか採桑の農婦すら嫌うようにして下さいますな。 |
16 |
バラ |
薔薇の花 |
賢人とは畢竟ひっきょう荊蕀(けいきょく)の路にも、薔薇の花を咲かせるもののことである。 |
16 |
天秤 |
天秤 |
その他あらゆる天秤の両端にはこう云う態度をとるべきである。 |
20 |
炭火 |
炭火 |
もしそれでも得られるとすれば、炎天に炭火を擁したり、 |
22 |
棍棒 |
太い棍棒 |
此処に太い棍棒がある。 |
28 |
梢 |
木木の梢に |
今夜は星も木木の梢に涼しい光を放っている。 |
28 |
梢 |
木木の梢に |
聴き給え、高い木木の梢に何か寝鳥の騒いでいるのを |
28 |
木 |
木木の梢に |
今夜は星も木木の梢に涼しい光を放っている。 |
28 |
木 |
木木の梢に |
聴き給え、高い木木の梢に何か寝鳥の騒いでいるのを |
32 |
梢 |
梢だけ枯れた木 |
スウィフトは発狂する少し前に、梢だけ枯れた木を見ながら、 |
32 |
木 |
梢だけ枯れた木 |
スウィフトは発狂する少し前に、梢だけ枯れた木を見ながら、 |
32 |
木 |
あの木 |
「おれはあの木とよく似ている。頭から先に参るのだ」 |
33 |
シイ |
椎の葉 |
椎の葉 |
33 |
葉 |
椎の葉 |
椎の葉 |
34 |
シイ |
椎の葉に |
家にあれば笥にもる飯を草まくら旅にしあれば椎の葉にもる |
34 |
シイ |
椎の葉 |
学者はこの椎の葉にさまざまの美名を与えるであろう |
34 |
シイ |
椎の葉 |
椎の葉はいつも椎の葉である。 |
34 |
シイ |
いつも椎の葉 |
椎の葉はいつも椎の葉である。 |
34 |
シイ |
椎の葉の |
椎の葉の椎の葉たるを歎(た)んずるのは椎の葉の笥たるを主張するよりも確かに尊敬に価している |
34 |
シイ |
椎の葉たる |
椎の葉の椎の葉たるを歎(た)んずるのは椎の葉の笥たるを主張するよりも確かに尊敬に価している |
34 |
シイ |
椎の葉の |
椎の葉の椎の葉たるを歎(た)んずるのは椎の葉の笥たるを主張するよりも確かに尊敬に価している |
34 |
シイ |
椎の葉の |
しかし椎の葉の椎の葉たるを一笑し去るよりも退屈であろう |
34 |
シイ |
椎の葉たるを |
しかし椎の葉の椎の葉たるを一笑し去るよりも退屈であろう |
34 |
バラ |
薔薇の花 |
には蒼ざめた薔薇の花に寂しい頬笑薔薇の花を浮べている。 |
35 |
大工 |
大工の子 |
その証拠にはナザレの大工の子は、四十日の断食しかしなかったようである。 |
39 |
樹立 |
樹立する |
同時に又実際には存しない彼等の優越を樹立する、 |
62 |
サクラ |
桜の花の上に |
「たとえば日本の桜の花の上にこの論法を用いて御覧なさい |
62 |
サクラ |
桜の花の |
桜の花の『より善い半ば』は色や形の美しさであります。 |
62 |
サクラ |
桜の花の匂に |
即ち桜の花の匂においを肯定しなければなりません。 |
62 |
サクラ |
桜の花 |
これでは少しも桜の花を貶(けな)したことにはなりません。 |
64 |
木 |
木に縁って |
或は『木に縁って魚を求むる論法』よりも信用を博し易いかと思います。 |
64 |
木 |
木に縁って |
或は『木に縁って魚を求むる論法』とは先週申し上げた通りでありますが、 |
64 |
木 |
木に縁って |
名『木に縁って魚を求むる論法』と申すのは後に挙げた場合を指したのであります。 |
64 |
木 |
木に縁って |
或は『木に縁って魚を求むる論法』は痛快を極めている代りに、 |
72 |
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桃李言わざれども |
尤も「桃李言わざれども」ではない。 |
72 |
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実は |
実は「桃李言わざれば」である。 |
72 |
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桃李言わざれば |
実は「桃李言わざれば」である。 |
72 |
モモ、スモモ |
桃李 |
「桃李(とうり)言わざれども、下自ら蹊を成す」とは確かに知者の言である。 |
99 |
カエデ |
若楓 |
若楓は幹に手をやっただけでも、もう梢に簇った芽を神経のように震わせている。 |
99 |
梢 |
梢に簇った |
若楓は幹に手をやっただけでも、もう梢に簇った芽を神経のように震わせている。 |
360 |
ボダイジュ |
菩提樹下に |
悉達多は六年の苦行の後、菩提樹下に正覚に達した。 |