240 |
サクラ |
桜の一枝 |
遊ばせる玩具おもちやは学校のを盗んだ花盛りの桜の一枝だった。 |
240 |
一枝 |
桜の一枝 |
遊ばせる玩具おもちやは学校のを盗んだ花盛りの桜の一枝だった。 |
241 |
サクラ |
桜の枝 |
広次は妙に羞(はづか)しさうに、奥部屋の古畳へ投げ出された桜の枝ばかり気にしていた。 |
241 |
枝 |
桜の枝 |
広次は妙に羞(はづか)しさうに、奥部屋の古畳へ投げ出された桜の枝ばかり気にしていた。 |
244 |
クヌギ |
櫟の根つ |
炉の中には櫟の根つこが一つ、赤あかと炎を動かしていた。 |
244 |
マツ |
松葉束 |
或秋も暮れかかつた夜、お民は松葉束を抱へながら、やつと家へ帰つて来た。 |
244 |
マツ |
松葉束 |
お民は松葉束を流しもとへ投げ出し、 |
244 |
根 |
櫟の根つ |
炉の中には櫟の根つこが一つ、赤あかと炎を動かしていた。 |
244 |
風呂桶 |
風呂桶 |
が、広次をおぶつた腰は風呂桶の縁につかまらない限り、容易に上げることも出来ないのだつた。 |
246 |
クワ |
桑 |
それよりもあすこに桑を作り、養蚕を片手間にやるとすれば、 |
246 |
桑畑 |
桑畑 |
しかし養蚕は断念したものの、桑畑を作ることだけは強情に我意を張り通した。 |
246 |
桑畑 |
桑畑 |
今度は川向うの桑畑へも手を拡げると云いはじめた。 |
247 |
みかん |
蜜柑畠 |
丁度裏の蜜柑畠の一ぱいに花をつける頃、 |
251 |
ブドウ |
葡萄棚の葉 |
お住は納屋やの前を覆つた葡萄棚の葉の陰に隣のばあさんと話していた。 |
251 |
葉 |
葡萄棚の葉 |
お住は納屋やの前を覆つた葡萄棚の葉の陰に隣のばあさんと話していた。 |
253 |
カキ |
蜂屋柿 |
お住は丁度納屋の前に器用に庖丁を動かしながら、蜂屋柿を吊し柿に拵こしらへていた。 |
253 |
カキ |
吊し柿 |
お住は丁度納屋の前に器用に庖丁を動かしながら、蜂屋柿を吊し柿に拵こしらへていた。 |
254 |
カキ |
柿 |
「この柿も熟うんだら、おらにくれる?」 |