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小説と木
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  5. ツバキ 1箇所

芥川竜之介の小説「舞踏会」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1920年、文庫本におけるページ数は 10ページ
元樹種 掲載樹種 掲載言葉
マツ あかりがつく時分にはもう、庭の松に張ってある雪よけの縄(なわ)がたるむほどつもっていた。

ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
137 バラ 薔薇の花 それから濃い髪に匂つているたつた一輪の薔薇の花
137 薔薇色 薔薇色 初々しい薔薇色の舞踏服、品好く頸へかけた水色のリボン、
138 薔薇色 薔薇色 それは皆同じやうな水色や薔薇色の舞踏服を着た、同年輩らしい少女であつた。
140 薔薇色 薔薇色 だから彼女の華奢な薔薇色の踊り靴は、物珍しそうな相手の視線が折々足もとへ落ちる度に、
141 イチヂク 無花果 或は又柘榴と無花果との三角塔を築いたりしていた。
141 ざくろ 柘榴 或は又柘榴と無花果との三角塔を築いたりしていた。
141 ブドウ 葡萄の葉 そうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のような葡萄の房が、
141 ブドウ 葡萄の房 そうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のような葡萄の房が、
141 格子 格子 明子はその金色の格子の前に、頭の禿げた彼女の父親が、
141 松露 松露 或は肉と松露との山を盛り上げたり、
141 葡萄の房 そうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のような葡萄の房が、
141 葡萄の葉 そうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のような葡萄の房が、
142 ツバキ 椿の花 そこで黒い天鵞絨(びろうど)の胸に赤い椿の花をつけた、
142 バラ 薔薇 仄暗い森の噴水と凋(すが)れて行く薔薇との幻も、一瞬の後には名残りなく消え失せてしまはなければならなかつた。
142 森の噴水 仄暗い森の噴水と凋(すが)れて行く薔薇との幻も、一瞬の後には名残りなく消え失せてしまはなければならなかつた。
143 ひつそりと枝を交し合つて、その梢に点々と鬼灯提燈(ほおづきぢょうちん)の火を透すかしていた。
143 ひつそりと枝を交し合つて、その梢に点々と鬼灯提燈(ほおづきぢょうちん)の火を透すかしていた。
143 針葉樹 針葉樹 欄干一つ隔てた露台の向うには、広い庭園を埋めた針葉樹が
143 針葉樹 針葉樹 まして暗い針葉樹の空に美しい花火が揚る時には、
143 落葉 落葉の匂 下の庭園から上つて来る苔の匂や落葉の匂が、かすかに寂しい秋の呼吸を漂はせているようであつた。
143 欄干 欄干 欄干一つ隔てた露台の向うには、広い庭園を埋めた針葉樹が
144 針葉樹 針葉樹 庭園の針葉樹を圧している夜空の方へ眼をやつた。
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