100 |
アーモンド |
巴旦杏 |
羅馬(ローマ)の大本山、リスポアの港、羅面琴(ラベイカ)の音、巴旦杏(はたんきょう)の味、 |
100 |
カンラン |
橄欖だの、月桂だの、 |
庭には松や檜の間に、薔薇だの、橄欖だの、月桂だの、西洋の植物が植えてあった。 |
100 |
ゲッケイジュ |
橄欖だの、月桂だの、 |
庭には松や檜の間に、薔薇だの、橄欖だの、月桂だの、西洋の植物が植えてあった。 |
100 |
バラ |
薔薇だの |
庭には松や檜の間に、薔薇だの、橄欖だの、月桂だの、西洋の植物が植えてあった。 |
100 |
バラ |
薔薇の花 |
殊に咲き始めた薔薇の花は、 |
100 |
バラ |
水々しい薔薇 |
祭壇の前に捧げられた、水々しい薔薇や金雀花(えにしだ)が、匂っているせいかも知れなかった。 |
100 |
ヒノキ |
松や檜の |
庭には松や檜の間に、薔薇だの、橄欖だの、月桂だの、西洋の植物が植えてあった。 |
100 |
マツ |
松や檜の |
庭には松や檜の間に、薔薇だの、橄欖だの、月桂だの、西洋の植物が植えてあった。 |
100 |
木々 |
木々 |
木々を幽(かす)かにする夕明の中に、薄甘い匂を漂わせていた。 |
101 |
サクラ |
糸桜が一本 |
そこには四五本の棕櫚の中に、枝を垂らした糸桜が一本、夢のように花を煙らせていた。 |
101 |
シュロ |
棕櫚の中に |
そこには四五本の棕櫚の中に、枝を垂らした糸桜が一本、夢のように花を煙らせていた。 |
101 |
木かげ |
木かげの苔 |
この時偶然彼の眼は、点々と木かげの苔に落ちた、 |
101 |
木立の間 |
木立の間 |
オルガンティノは驚いたように、薄暗い木立の間を見つめた |
102 |
エニシダ |
金雀花 |
祭壇の前に捧げられた、水々しい薔薇や金雀花(えにしだ)が、匂っているせいかも知れなかった。 |
102 |
サクラ |
枝垂桜 |
この夕闇に咲いた枝垂桜が、それほど無気味に見えたのだった。 |
102 |
サクラ |
この桜 |
と云うよりもむしろこの桜が |
102 |
サクラ |
ただの桜 |
ただの桜だった事を発見すると、恥しそうに苦笑しながら、静かにまたもと来た小径へ、力のない歩みを返して行った。 |
103 |
森 |
山にも森にも |
この国には山にも森にも、あるいは家々の並んだ町にも、 |
105 |
サカキ |
榊の枝に |
根こぎにしたらしい榊の枝に、玉だの鏡だのが下ったのを、悠然と押し立てているのを見た。 |
110 |
スズカケ |
篠懸の若葉 |
しかし後には夕明りが、径ちを挟んだ篠懸の若葉に、うっすりと漂よっているだけだった。 |
110 |
若葉 |
篠懸の若葉 |
しかし後には夕明りが、径ちを挟んだ篠懸の若葉に、うっすりと漂よっているだけだった。 |
113 |
サラソウジュ |
沙羅双樹の花の陰 |
私は親鸞や日蓮と一しょに、沙羅双樹の花の陰も歩いています。 |
113 |
バラ |
薔薇の花 |
老人は言葉を続けながら、径ばたの薔薇の花をむしると、嬉しそうにその匂を嗅だ。 |
116 |
バラ |
薔薇の花 |
薔薇の花を渡る風にもいます。寺の壁に残る夕明にもいます。 |
116 |
木 |
木木 |
我々は木木の中にもいます。 |