ページ | 元樹種 | 掲載樹種 | 掲載言葉 |
---|---|---|---|
152 | イチジク | 無花果のかげに | おぎんは井戸端の無花果のかげに、大きい三日月きを仰ぎながら、しばしば熱心に祈祷を凝らした。 |
152 | バラ | 野薔薇の花 | 素朴な野薔薇の花を交えた、実りの豊かな麦畠である。 |
153 | マツ | 松が五六本 | 墓原の松が五六本、天蓋(てんがい)のように枝を張っている。 |
153 | 桶 | 飼桶 | ぜすす様の産湯のために、飼桶に水が湛えられている。 |
153 | 柱 | 太い角柱 | 一々罪状を読み聞かされた後、太い角柱に括くくりつけられた。 |
155 | 薪 | 薪を踏ふまえたまま | が、彼等は三人とも、堆(うずたか)い薪(たきぎ)を踏ふまえたまま、同じように静かな顔をしている。 |
156 | マツ | 墓原の松 | ただ眼は大勢の見物の向うの、天蓋のように枝を張った、墓原の松を眺めている。 |
157 | マツ | 松のかげに | あの墓原の松のかげに、 |
157 | マツ | 天蓋のような松 | その訣(わけ)はふと向うに見える、天蓋のような松の梢に、気のついたせいでございます。 |