1970年の大阪万博の際にも迎賓館があり、会場の西北端に位置していました。
私は当時、万博協会の職員として勤務しており(配属はお祭り広場・事業第一部製作三課、楽屋担当)、業務の一つとして電気自動車を運転し、来賓を案内する役目も担っていました。そのため、お祭り広場から迎賓館までVIPをご案内することが何度もありました。
協会の電気自動車での移動でしたので、途中の道路や迎賓館のゲートで止められることはなく、車止めのアプローチまではスムーズに入ることができました。しかし、入口から先へ一歩も足を踏み入れることは許されませんでした。
会期終了後、協会全体の同窓会が数回開かれ、その会場が迎賓館となりました。そのとき初めて内部に入ることができ、最初に足を踏み入れた瞬間の感動は今でも忘れられません。その後、迎賓館は大阪国際ホテルが運営することとなり、民間利用も可能になりました。
私は1975年に結婚しましたが、ちょうどその時期に会場利用を申し込みました。民間利用が始まったごく初期で、他の利用者もなく、迎賓館を全館終日使用することができました。このように、1970年万博の迎賓館は、私にとって非常に思い出深い建物です。
一方、2025年大阪・関西万博の迎賓館には、近づくことすらできませんでした。EXPOホール「シャインハット」の横を歩いて数分の場所にありますが、シャインハット付近で制止され、関係者パスがなければ通行できないのです。ただ一度だけ、迎賓館の横に位置する協会事務所へ行く用事があり、その際にシャインハット横を通過し、迎賓館の正門前まで行くことができました。
そのときに撮影したのが、ここに掲載している写真です。警備上やむを得ないことではありますが、自由に写真を撮れる状況ではありませんでした。塀の近くまで寄ると、外装が木製であることはすぐに分かりました。木塀は上小節のスギ板に黒色塗装仕上げが施されています。当然ながら、内部に入ることはできませんでした。