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小説と木
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太宰治の小説「お伽草紙」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は 1945年、文庫本におけるページ数は141ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
262 木石 ほとんど木石ではないかと疑はれるくらゐ、 ほとんど木石ではないかと疑はれるくらい、
265 林の中 ぱつぱつと飛び立つて矢のように早く、雨を避けようとして林の中に逃げ込む
266 林の中に こそこそと林の中に這入つて行く。
266 林の中 林の中は、雨宿りの鳥獸で大混雜である。
266 林の奧に いちいち上機嫌で挨拶して林の奧に進み、
266 サクラ 山桜の大木の根もと 山桜の大木の根もとが広い虚(うろ)になっているのに潛り込んで、
266 大木 山桜の大木の根もと 山桜の大木の根もとが広い虚(うろ)になっているのに潛り込んで、
266 根もと 山桜の大木の根もと 山桜の大木の根もとが広い虚(うろ)になっているのに潛り込んで、
267 松葉 松葉のよう 松葉のように一ぱいこぼれ落ちている。
267 木の虚 木の虚 蝙蝠が、はたはたと木の虚から飛んで出た。
267 木の虚 木の虚 つまらぬ事を呟きながら木の虚から這い出ると
268 林の奧の 林の奧の草原に、この世のものとも思えぬ不可思議の光景が展開されているのである。
269 林の奧の 林の奧の、やや広い草原に、異形の物が十数人、
277 木魚 木魚 「そうね。でも、木魚を頬ぺたに吊しているやうにも見えるわね。」
278 大樹 大樹 屹(き)っと月を見上げて、大樹の如く凝然(ぎょうぜん)と動かず。
284 萩の花 「砂濱の萩の花も、這い寄る小蟹も、入江に休む鴈(かり)も
301 風と桶屋 縁があつても、まづ、風と桶屋ぐらいの關係ぢやないか。
302 森閑 森閑 さうして森閑としている。
302 壁も柱 と驚いてあたりを見廻したが、壁も柱も何も無い。
303 一木一草 一木一草 蕭寂(せいじゃく)たる幽境、一木一草も見當らんじゃないか。
308 樹蔭 緑の樹蔭 やがてあたりが、緑の樹蔭のような色合いになり、
309 桜桃 海の桜桃 これは、海の桜桃です。これを食べると三百年間、老いる事が無いのです。
310 桜桃 桜桃の坂の 桜桃の坂の尽きるところに、青い薄布を身にまとつた小柄の女性が幽かに笑いながら立つている
311 樹蔭 樹蔭 どこから射(さ)して來るのか樹蔭のような緑色の光線を受けて
313 桜桃 桜桃の花 「これは海の桜桃桃の花です。ちよつと菫(すみれ)に似ていますね
313 桜桃 桜桃を含み 花びらで酔い、のどが乾けば桜桃を含み、
317 桜桃 桜桃の酒 この藻の岩に腰をおろして、桜桃の酒でも飮むさ
317 桜桃 桜桃の花びら 桜桃の花びらだけでは、はじめての人には少し匂いが強すぎるかも知れないから、
317 桜桃 桜桃 桜桃五、六粒と一緒に舌の上に載せると、
317 桜桃 桜桃二粒 花びら三枚に、桜桃二粒を添へて舌端に載せるとたちまち口の中一ぱいの美酒、
320 桜桃 桜桃の酒 と浦島はさらに桜桃の酒を調合して飮み、
320 桜桃 桜桃の花びら 桜桃の花びらを口に含んだりして遊んでいます。
320 桜桃 桜桃の酒 「そうかね。あのお方も、やつぱりこの桜桃の酒を飮むかね。
320 クワ 桑の実の 「それと、それから、桑の実のような味の藻は?」
320 桑の実の 「それと、それから、桑の実のような味の藻は?」
321 樹蔭 樹蔭のような いつも五月の朝の如く爽やかで、樹蔭のような緑の光線で一ぱいで、
328 木の実が 傍に木の実が一つ落ちているのを見つけ、
328 木の実が 傍に木の実が一つ落ちているのを見つけ、
340 柴刈り 山に柴刈りに行く気力も何も無くなつているでしょうから、
340 柴刈 私たちはその代りに柴刈りに行ってあげましょうよ。
340 十貫目の柴 一心不亂に働いて十貫目の柴を刈つて、
340 柴を刈って 山頂では狸と兎が朝露を全身に浴びながら、せつせと柴を刈っている。
342 柴刈り 柴刈りの手を休め、ちよつとそのお弁当箱の中を覗いて、
342 柴を刈つて ただ技巧的な微笑を口辺に漂わせてせつせと柴を刈つているばかりで、
342 柴刈り またもや柴刈りに取かかる。
342 柴刈姿には おれのさかんな柴刈姿には惚れ直したかな?
342 柴を 「もう私も、柴を一束こしらへたから、
343 刈つた柴 「どれ、それではおれも刈つた柴を大急ぎで集めて、
343 柴を脊負つて 二人はそれぞれ刈つた柴を脊負つて、歸途につく。
344 エノキ 一本榎 あの爺さんの庭先の手前の一本榎のところまで
344 柴を脊負つて この柴を脊負つて行くから、あとはお前が運んでくれよ。
347 柴が燃えてる 柴が燃えてる 助けてくれ、柴が燃えてる。あちちちち。」
354 帚など立てられているもの 襖の陰に帚など立てられているものである。
359 薄い板切 それに何せ薄い板切れでいい加減に作つた舟だから、
359 板切れの舟 板切れの舟は危いから、もつと岩乘に
361 それから、櫂でぱちやと水の面を撃つ
361 マツ 松林 うよやうだ。
361 マツ 松林を写生し この島の松林を写生して図案化したのが、煙草の「敷島」の箱に描かれてある、
362 マツ あの松 ああ、あの松か、と芸者遊びの記憶なんかと一緒にぼんやり思い出して、
364 持つている櫂 そのお前の持つている櫂をこつちへ差しのべておくれ
364 櫂で 櫂でおれの頭を毆りやがつて、
364 無慈悲の櫂が ぽかん、ぽかん、と無慈悲の櫂が頭上に降る。
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  4. 猿ヶ島
  5. 陰火
  6. 猿面冠者
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  8. 葉 
  9. 雀こ
  10. 地球図
  11. 道化の華
  12. 彼は昔の彼ならず
  13. ロマネスク
  14. めくら草紙
  15. 親友交歓
  16. トカトントン
  17. ヴィヨンの妻
  18. おさん
  19. 家庭の幸福
  20. 桜桃
  21. バンドラのはこ
  22. 正義と微笑
  23. 葉桜と魔笛
  24. 美少女
  25. 火の鳥
  26. 華燭
  27. 老人ハイデルベルヒ
  28. 八十八夜
  29. 懶惰の歌留多
  30. 春の盗賊
  31. 兄たち
  32. 新樹の言葉
  33. I can speak
  34. 誰も知らぬ
  35. 秋風記
  36. 愛と美について
  37. 人間失格
  38. 津軽
  39. 女生徒
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  45. 雪の夜の話
  46. 千代女
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  48. 誰も知らぬ
  49. 燈籠
  50. 皮膚と心
  51. 葉桜と魔笛
  52. ダス・ゲマイネ
  53. 帰去来
  54. 駆込み訴え
  55. 故郷
  56. 女生徒
  57. 走れメロス
  58. 東京八景
  59. 富嶽百景
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  61. あさましきもの
  62. モナコ小景
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  65. 貨幣
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  71. 虎徹宵話
  72. 口紅
  73. 此の夫婦
  74. 最後の太閤
  75. 私のシゴト
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  77. 掌劇 名君
  78. 針医の圭樹
  79. 赤心
  80. 断崖の錯覚
  81. 地図
  82. 彼等と其のいとしき母
  83. 負けぎらいト敗北ト
  84. 洋之助の気焔
  85. 律子と貞子
  86. 鈴打
  87. 哄笑に至る
  88. 斜陽
  89. 薄明
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  91. 十五年間
  92. たずねびと
  93. 男女同権
  94. 冬の花火
  95. 春の枯葉
  96. メリイクリスマス
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  110. 皮膚と心
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