- マツ 3箇所
- ブドウ 3箇所
- リンゴ 1箇所
- ライラック 1箇所
- モモ 1箇所
- ポプラ 1箇所
- バラ 1箇所
- ネム 1箇所
- スギ 1箇所
- クリ 1箇所
太宰治の小説「思い出」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は 1932年、文庫本におけるページ数は 44ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
27 |
リンゴ |
林檎 |
林檎の大木が五六本あったようで |
28 |
卒塔婆 |
卒塔婆 |
卒塔婆が林のように立っていた |
30 |
モモ |
桃 |
家の人には、きょうは桃の節句だから学校は休みです、と言って |
36 |
ネム |
ねむのき |
ねむのきの葉を枕のしたに敷いて寝るといいとか |
40 |
材木 |
材木 |
材木が積まれてあるところまで |
40 |
森 |
森 |
森のかげから |
41 |
マツ |
まつ林 |
松林の中に在った |
41 |
マツ |
まつ林 |
松林の裏にある |
44 |
マツ |
松 |
浪の音や松のざわめきが |
45 |
花弁 |
花弁 |
私は散りかけている花弁であった |
46 |
行李 |
行李 |
座蒲団のはてまで行李につめた |
47 |
クリ |
栗 |
中庭の大きい栗の木の下で |
48 |
行李 |
行李 |
独りして行李をあけた時には |
50 |
ポプラ |
ポプラ |
たかいポプラの繁みで囲まれていて |
52 |
スギ |
杉林 |
社の杉林がその焔を囲うようにまっくろく立って |
52 |
葉 |
落葉 |
小鳥がたくさんの落葉のように狂い飛んでいた |
58 |
ライラック |
ライラック |
咲き乱れたライラックの花の下で最初に接吻を交した |
59 |
枯葉 |
枯葉 |
枯葉の枝折をはさんでおいたのだ |
67 |
ブドウ |
葡萄 |
葡萄棚は東南の隅にあって |
67 |
板 |
板 |
その板の潜戸を |
67 |
ブドウ |
葡萄 |
葡萄のふさを摘んだ |
68 |
ブドウ |
葡萄 |
一籠の葡萄を膝の上にのせて |
68 |
葉 |
落葉 |
落葉のしきつめた田舎道を意味ふかく眺めた |
70 |
バラ |
薔薇 |
薔薇の咲き乱れた花園であった |