太宰治の小説「駆込み訴え」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は 1940年、文庫本におけるページ数は 22ページ

ページ	元樹種	掲載樹種	掲載言葉
144	モモ	桃畠	ずいぶん広い桃畠もあります
144	モモ	桃の花	春、いまごろは、桃の花が咲いて見事であります。
144	モモ	桃の畠	美しい桃の畠も無い。ヤコブもヨハネも赤貧の漁人だ。
146	香油	ナルドの香油	ナルドの香油を一ぱい満たして在る石膏の壺をかかえて饗宴の室にこっそり這入って来て、
146	香油	香油の匂い	香油の匂いが室に立ちこもり、まことに異様な風景でありましたので、
147	香油	香油を注い	この女が私のからだに香油を注いだのは、私の葬いの備えをしてくれたのだ。
160	棒	棒で殴って	捕えて、棒で殴って素裸にして殺すがよい。
160	森	途中の森	私がここへ駈け込む途中の森でも、小鳥がピイチク啼いて居りました。
161	樹	樹々の梢	立ちどまって首をかしげ、樹々の梢をすかして見ました。
161	梢	樹々の梢	立ちどまって首をかしげ、樹々の梢をすかして見ました。