- カシ 4箇所
- モモ 1箇所
- モミ 1箇所
- ナラ 1箇所
- シイ 1箇所
太宰治の小説「猿ヶ島」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は 1935年、文庫本におけるページ数は 10ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
99 |
木 |
木 |
木が二本みえる |
99 |
カシ |
樫 |
樫に似たのが、丘の上にも、一本 |
99 |
木 |
木 |
えたいのしれぬふとい木が |
100 |
カシ |
樫 |
私は樫に似た木の傍へ行って |
100 |
カシ |
樫 |
ほんとうに樫であろうか |
100 |
ナラ |
楢 |
それとも楢か樅であろうか |
100 |
梢 |
梢 |
私は梢までずっと見上げたのである |
100 |
細イ枝 |
細い枝 |
枯れた細い枝が五六本 |
100 |
枯枝 |
枯枝 |
梢の枯枝を |
101 |
枝 |
枝 |
「降りて来い、枝を折ったのはおれだ」 |
101 |
木 |
木 |
「それは、おれの木だ」 |
103 |
カシ |
樫 |
「でも、この木は木曽樫のようだか」 |
103 |
枯木 |
枯れ木 |
枯れ木の幹をぴたぴたと叩き |
103 |
梢 |
梢 |
ずっと梢を見上げたのである |
103 |
枝 |
枝 |
枝の生えかたがちがうし |
103 |
木肌 |
木肌 |
木肌の日の反射のしかただって鈍い |
103 |
芽 |
芽 |
芽が出てみないと判らぬけれど |
103 |
枯木 |
枯れ木 |
枯れ木に寄りかかって |
103 |
芽 |
芽 |
芽が出ない |
103 |
枯レ |
枯れ |
春から枯れているのさ |
103 |
挿木 |
挿木 |
挿木でないかな |
103 |
根 |
根 |
根がないのだよ |
103 |
木 |
木 |
あっちの木は |
103 |
木 |
木 |
日が当たるし、木があるし |
104 |
木 |
木 |
水の音よりも木がなつかしいな |
104 |
青葉 |
青葉 |
青葉の香りはいいぞ |
104 |
木 |
木 |
みんな木をなつかしがっているよ |
104 |
木 |
木 |
「本でも木のあるところに坐りたいのだよ」 |
104 |
枝 |
枝 |
もう枝を折らないように |
104 |
青葉 |
青葉 |
青葉。それがまず私の目にしみた |
104 |
シイ |
椎 |
椎の若葉が美しい頃なのだ |
104 |
並木 |
並木 |
並木の青葉を眺めた |
104 |
青葉 |
青葉 |
青葉の下には |
106 |
モモ |
桃 |
桃の花のような頬をしている |
107 |
木 |
木 |
細長い木の札が立てられている |
107 |
木目 |
木目 |
裏の薄汚く赤ちゃけた木目だけを見せているが |
107 |
枯木 |
枯木 |
枯木のもとへ飛んで行った |
108 |
青葉 |
青葉 |
青葉。砂利道。人の流れ。 |
108 |
木 |
木 |
さっき私を木から落としたのは |
108 |
木 |
木 |
木があるし |