太宰治の小説「十二月八日」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は 1942年、文庫本におけるページ数は 14ページ

ページ	元樹種	掲載樹種	掲載言葉
184	サザンカ	山茶花が凛と	山茶花が凛と咲いている。静かだ。太平洋でいま戦争がはじまっているのに、と不思議な気がした。
187	モミジ	紅葉の木	お隣りの紅葉の木の下に立って、お隣りのラジオに耳をすました。
188	りんご	林檎	主人の田舎から林檎をたくさん送っていただいたので、
188	縁	縁の下	いままで縁の下に蓆(むしろ)を敷いて居られたのだそうで、
188	縁	縁の下	どうも、縁の下を這はいまわるのは敵前上陸に劣らぬ苦しみです。こんな汚い恰好で、失礼。」
188	縁	縁の下	縁の下に蓆などを敷いて一体、どうなさるのだろう。
192	ウメ	梅の花	そしてそのおなかの真ん中より少し下に梅の花の様なおへそが附いている。
193	杉林	杉林	あの独活(うど)の畑から杉林にさしかかるところ、それこそ真の闇で物凄かった。