ページ | 元樹種 | 掲載樹種 | 掲載言葉 |
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9 | 行李 | 行李 | 大きな行李(こうり)は新橋(しんばし)まで預けてあるから心配はない。 |
13 | 行李 | 行李 | 大きな行李に入れそくなったから、 |
16 | モモ | 水蜜桃 | 髭のある人は入れ代って、窓から首を出して、水蜜桃(すいみつとう)を買っている。 |
17 | カキ | 樽柿 | ある時大きな樽柿(たるがき)を十六食ったことがある。 |
17 | モモ | 桃 | 桃(もも)は果物のうちでいちばん仙人めいている。 |
17 | モモ | 水蜜桃 | 二人が水蜜桃を食べているうちにだいぶ親密になっていろいろな話を始めた。 |
18 | モモ | 水蜜桃 | さんざん食い散らした水蜜桃の核子(たね)やら皮やらを、 |
18 | モモ | 桃の幹 | レオナルド・ダ・ヴィンチという人は桃の幹に砒石(ひせき)を注射してね、 |
18 | モモ | 桃 | ところがその桃を食って死んだ人がある。 |
18 | 材木 | 材木 | しかもどこをどう歩いても、材木がほうり出してある、石が積んである、 |
24 | 板 | 板 | 四角な棒を四本立てて、その上を板で張ったものである。 |
24 | 森 | 森 | 上野の森をながめていたが、 |
24 | 樹 | 樹 | 構内へはいるとさすがに樹の多いだけに気分がせいせいした。 |
25 | モモ | 水蜜桃 | その様子がいくぶんか汽車の中で水蜜桃(すいみつとう)を食った男に似ている。 |
25 | カシ | 樫 | 部屋の中を見回すとまん中に大きな長い樫(かし)のテーブルが置いてある。 |
26 | 葉 | 葉と葉 | 黒ずんだ青い葉と葉のあいだは染めたように赤い。 |
26 | 森 | 森 | その森も同じ夕日を半分背中に受けている。 |
26 | 森 | 森 | 三四郎は左の森の中へはいった。 |
26 | ケヤキ | 欅 | 太い欅(けやき)の幹で日暮らしが鳴いている。 |
28 | 枝 | 枝 | 高く池の面に枝を伸ばした古木の奥をながめていた。 |
28 | 木立 | 木立 | 向こう側が高い崖(の木立(こだち)で |
28 | 木 | 木 | 大きな木が、幾本となく水の底に映って、 |
28 | 古木 | 古木 | 高く池の面に枝を伸ばした古木の奥をながめていた。 |
29 | 実 | 実 | 「そう。実はなっていないの」と言いながら、 |
29 | 木陰 | 木陰 | その薔薇が椎の木陰の下の、黒い髪のなかできわだって光っていた。 |
29 | バラ | 薔薇 | 頭にもまっ白な薔薇を一つさしている。 |
29 | シイ | 椎 | 「これは椎」と看護婦が言った。 |
29 | 葉 | 葉 | の上には大きな椎の木が、日の目のもらないほど厚い葉を茂らして、 |
29 | シイ | 椎の木 | の上には大きな椎の木が、日の目のもらないほど厚い葉を茂らして、 |
29 | バラ | 薔薇 | その薔薇が椎の木陰の下の、黒い髪のなかできわだって光っていた。 |
30 | 木立 | 木立 | 向こうの青い木立のあいだから見える赤い建物と、 |
31 | 木 | この木 | 「それから、この木と水の|感じ(エフフェクト)がね。 |
31 | 木 | 木 | 木のあいだから。ね。いいでしょう。 |
32 | カラタチ | 枳殻 | 二人はベルツの銅像の前から枳殻寺(からたちでら)の横を電車の通りへ出た。 |
33 | 棚 | 棚 | 店先のガラス張りの棚(たな)に櫛(くし)だの花簪(はなかんざし)だのが並べてある。 |
34 | ケヤキ | 欅 | 大きな欅(けやき)の下から高い空をのぞいたら、 |
34 | シイ | 椎 | 例の椎(しい)の木の所まで来て、またしゃがんだ。 |
34 | 木 | 木 | 例の椎(しい)の木の所まで来て、またしゃがんだ。 |
35 | イチョウ | 銀杏 | とっつきの大通りの左右に植えてある銀杏(いちょう)の並木が目についた。 |
35 | 並木 | 並木 | とっつきの大通りの左右に植えてある銀杏(いちょう)の並木が目についた。 |
35 | イチョウ | 銀杏 | 銀杏の並木がこちら側で尽きる右手には法文科大学がある |
35 | シュロ | 棕櫚 | 大きな棕櫚(しゅろ)の木を五、六本植えたところが大いにいい。 |
35 | 黒板 | 黒板 | 、ちょっと黒板(ボールド)をなが めていたが、 |
36 | 黒板 | 黒板 | 黒板の上に書いてある Geschehen(ゲシェーヘン) という字と |
37 | 木 | 木 | 地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。 |
37 | サクラ | 桜 | 只大きな松や桜を植えてその間だに砂利(じゃり)を敷いた広い道をつけたばかりであるが、 |
37 | マツ | 松の枝 | 地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。 |
37 | 板 | 板 | 堅い樫(かし)の板をきれいに切り込んだてぎわは素人(しろうと)とは思われない。 |
37 | カシ | 樫 | 堅い樫(かし)の板をきれいに切り込んだてぎわは素人(しろうと)とは思われない。 |
37 | マツ | 松 | 只大きな松や桜を植えてその間だに砂利(じゃり)を敷いた広い道をつけたばかりであるが、 |
37 | 枝 | 松の枝 | 地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。 |
44 | モモ | 蜜桃 | どうも上京の節汽車の中で蜜桃(すいみつとう)をたくさん食った人のようである。 |
44 | モモ | 蜜桃 | 三四郎は様子を見ているうちにたしかに水蜜桃だと物色(ぶっしょく)した。 |
48 | 生垣 | 生垣 | 台所のわきにりっぱな生垣(いけがき)があって |
48 | ハギ | 萩 | ただ大きな萩(はぎ)が人の背より高く延びて、座敷の椽側(えんがわ)を少し隠しているばかりである。 |
48 | 椽側 | 椽側 | ただ大きな萩(はぎ)が人の背より高く延びて、座敷の椽側(えんがわ)を少し隠しているばかりである。 |
51 | 椽側 | 椽側 | 椽側まで見送って三四郎が礼を述べた時は、 |
52 | 根太 | 根太 | 根太(ねだ)のぐあいか、土質のせいか座敷が少し震えるようである。 |
52 | 柱 | 柱 | いかさま古い建物と思われて、柱に寂(さび)がある。 |
54 | モモ | 水蜜桃 | 三四郎はこの時ふと汽車で水蜜桃をくれた男が、 |
54 | モモ | 水蜜桃 | どうもあの水蜜桃の食いぐあいから、青木堂で茶を飲んでは煙草を吸い、 |
57 | モモ | 水蜜桃 | そうして、水蜜桃の先生と青木堂の先生に、 |
57 | モモ | 水蜜桃 | それで水蜜桃も必ず同先生に違いないと決めた。 |
61 | 常磐木 | 常磐木 | 曇った常磐木(ときわぎ)の影が映る時のようである。 |
61 | 緑 | 緑 | 初秋(はつあき)の緑が浮いているばかりである。 |
62 | シイ | 椎 | ただ夏のさかりに椎(しい)の実がなっているかと人に聞きそうには思われなかった。 |
62 | 実 | 実 | ただ夏のさかりに椎(しい)の実がなっているかと人に聞きそうには思われなかった。 |
65 | クリ | 栗 | 汽車の中でみやげに買った栗を一人でさんざん食った。 |
66 | 生垣 | 生垣 | 三四郎は左右の生垣(いけがき)をながめながら、 |
66 | モモ | 水蜜桃 | の人とは水蜜桃すざいもく(すいみつとう)以来妙な関係がある。 |
68 | 植木屋 | 植木屋 | まっすぐに行くと植木屋の庭へ出てしまう。 |
68 | 植木屋 | 植木屋 | 与次郎は植木屋の奥の方へ駆け込んで行った |
69 | 植木屋 | 植木屋 | 植木屋の奥の方をのぞいて、 |
70 | 植木屋 | 植木屋 | この植木屋で持ってるんです。 |
70 | カラタチ | 枳殻 | 言って枳殻(からたち)の垣根の下にしゃがんで、小石を拾って、 |
70 | 植込 | 植込 | ところへ植込みの松の向こうから、与次郎が大きな声を出した。 |
70 | マツ | 松 | ところへ植込みの松の向こうから、与次郎が大きな声を出した。 |
71 | 植木屋 | 植木屋 | あの植木屋はだいぶ金持ちらしいなどとも言う。 |
72 | スギ | 杉林 | 少し行くと古い寺の隣の杉林を切り倒して、 |
73 | ケヤキ | 欅 | 細長い窓の外に見える大きな欅(けやき)の枝の奥が、次第に黒くなる時分だから、 |
73 | 枝 | 枝 | 細長い窓の外に見える大きな欅(けやき)の枝の奥が、次第に黒くなる時分だから、 |
78 | ヒノキ | 檜 | 目に触れるたびに不愉快な檜(ひのき)に、青い光りがさして、黒い影の縁が少し煙って見える。 |
78 | ヒノキ | 檜 | 檜に秋が来たのは珍しいと思いながら、雨戸をたてた。 |
78 | シイ | 椎 | 裏の椎(しい)の木に蜜蜂が二、三百匹ぶら下がっていたのを見つけてすぐ籾漏斗(もみじょうご)に酒を吹きかけて、ことごとく生捕(いけどり)にした。 |
79 | 木 | 木 | 木も草もはえていない庭の赤土のまん中に、御影石(みかげいし)でできていたそうである |
83 | 根 | 根 | しかしこれは根が隣にあるので、幹の半分以上が横に杉垣(すぎがき)から、 |
83 | 枝 | 枝 | その代り枝が半分往来へ逃げ出して、もう少しすると電話の妨害になる。 |
83 | 垣根 | 垣根 | 大きな桜がある。これはたしかに垣根の中にはえている。 |
83 | サクラ | 桜 | 大きな桜がある。これはたしかに垣根の中にはえている。 |
83 | スギ | 杉垣 | 幹の半分以上が横に杉垣(すぎがき)から、 |
83 | サルスベリ | 百日紅 | 大きな百日紅(ひゃくじつこう)がある。 |
83 | 椽側 | 椽側 | 雨戸だけをあけて、座敷の椽側(えんがわ)へ腰をかけて庭をながめていた。 |
83 | 幹 | 幹 | しかしこれは根が隣にあるので、幹の半分以上が横に杉垣(すぎがき)から、 |
84 | サクラ | 桜 | 桜の枯葉でも掃こうかしらんとようやく気がついた時、 |
84 | 枯葉 | 枯葉 | 桜の枯葉でも掃こうかしらんとようやく気がついた時、 |
84 | 椽側 | 椽側 | また椽側へ腰をかけた。かけて二分もしたかと思うと、庭木戸がすうとあいた。 |
84 | 木戸 | 庭木戸 | また椽側へ腰をかけた。かけて二分もしたかと思うと、庭木戸がすうとあいた。 |
85 | サクラ | 桜 | 上から桜の葉が時々落ちてくる。 |
86 | 梢 | 梢 | 梢(こずえ)に虫の食ったような葉がわずかばかり残っている。 |
86 | 葉 | 葉 | 梢(こずえ)に虫の食ったような葉がわずかばかり残っている。 |
86 | サクラ | 桜 | 二人(ふたり)は桜の枝を見ていた。 |
87 | サクラ | 桜 | 高い桜の桜を余念なくながめていた女は、急に三四郎の方を振りむく。 |
87 | サクラ | 桜 | 女は依然としてもとの所へ腰をかけて、高い桜の枝をながめていた。 |
87 | 枝 | 枝 | 女は依然としてもとの所へ腰をかけて、高い桜の枝をながめていた。 |
87 | サクラ | 桜 | 高い桜の枯枝を余念なくながめていた女は、急に三四郎の方を振りむく。 |
88 | 椽側 | 椽側 | 女は白足袋(しろたび)のまま砂だらけの椽側へ上がった。 |
89 | 椽側 | 椽側 | バケツを暗い椽側へ置いて戸をあける。 |
89 | 桟 | 桟 | なるほど桟(さん)のぐあいがよくわからない。 |
90 | 木 | 木 | 「あの大きな木ですか」 |
94 | 櫛 | 櫛 | 女は長い髪を櫛(くし)ですきながら、すき余ったのを手に受けながら、 |
100 | 筋違 | 筋違 | 「へえ」と言った野々宮君は椽側で筋違に向き直った |
100 | 椽側 | 椽側 | 「へえ」と言った野々宮君は椽側で筋(すじ)かいに向き直った |
100 | 木戸 | 木戸 | 庭の木戸がぎいと開いて、野々宮さんがはいって来た。 |
100 | 椽側 | 椽側 | ぐるりと後向きに椽側へ腰をかけた。 |
100 | 椽側 | 椽側 | 野々宮さんは椽側の正面の所まで来て、部屋の中にいる四人をのぞくように見渡した。 |
101 | 椽側 | 椽側 | 野々宮さんは、椽側から立って、 |
101 | 椽側 | 椽側 | 新しい茶をついで、椽側の端まで持って出る。 |
104 | ナンテン | 南天 | 萩と南天の間に椽側が少し見える。 |
104 | 椽鼻 | 椽鼻 | 萩を通り越して椽鼻(えんばな)まで来た。 |
104 | ハギ | 萩 | 萩を通り越して椽鼻(えんばな)まで来た。 |
104 | ハギ | 萩 | 椽側に腰をかけて。 三四郎は萩とすれすれに立った。 |
104 | 椽側 | 椽側 | 椽側に腰をかけて。 三四郎は萩とすれすれに立った。 |
104 | ハギ | 萩 | よし子はこの萩の影にいた。 |
104 | ハギ | 萩 | それで萩はいちばん手前にある |
104 | ハギ | 萩 | 萩の影になった所は、いちばん遠いはずれになる。 |
104 | ナンテン | 南天 | 椽側は南天を基点としてはすに向こうへ走っている。 |
104 | 椽側 | 椽側 | 萩と南天の間に椽側が少し見える。 |
104 | ハギ | 萩 | 萩と南天の間に椽側が少し見える。 |
104 | ナンテン | 南天 | 洗水のそばに南天(なんてん)がある。 |
104 | 葉 | 葉 | 葉は便所の窓の上にある。 |
104 | 葉 | 葉と葉 | 葉と葉の重なる裏まで上ってくるようにも思われる。 |
104 | ハギ | 萩 | のあいだの萩(はぎ)が、人の丈(たけ)より高く茂って、 |
104 | 椽側 | 椽側 | 椽側は南天を基点としてはすに向こうへ走っている。 |
106 | カキ | 柿の木 | 前の家の柿(かき)の木と、はいり口の萩だけができている。 |
106 | 椽側 | 椽側 | 椽側から座敷を見回すと、しんと静かである。 |
106 | ハギ | 萩 | 前の家の柿(かき)の木と、はいり口の萩だけができている。 |
106 | カキ | 柿の木 | なかにも柿の木ははなはだ赤くできている。 |
108 | カキ | 柿の木 | 柿の木の下にある藁葺(わらぶき)屋根に影をつけたが、 |
108 | カキ | 渋柿 | 赤くできた柿が、陰干の渋柿(しぶがき)のような色になった。 |
109 | 椽側 | 椽側 | やはり椽側に腰をかけていた。 |
110 | 椽側 | 椽側 | 茶を出したのをさいわいに椽側と座敷でまた談話を始めた。 |
111 | 木戸 | 木戸 | 三四郎はここで木戸をあけた。 |
111 | 桟 | 桟 | 三四郎は要目垣(かなめがき)のあいだに見える桟(さん)をはずそうとして、 |
111 | カナメモチ | 要目垣 | 三四郎は要目垣(かなめがき)のあいだに見える桟(さん)をはずそうとして、 |
111 | 木戸 | 木戸 | 左手がすぐ庭で、木戸をあければ玄関へかからずに |
111 | 椽側 | 椽側 | 椽側には主人が洋服を着て腰をかけて、 |
115 | 木戸 | 木戸 | そのなかで木戸番ができるだけ大きな声を出す。 |
117 | 葉 | 葉 | 花と葉が平に隙間(すきま)なく衣装の恰好(かっこう)となるように作ったものである。 |
117 | 木彫 | 木彫 | ただし顔や手足はことごとく木彫りである |
119 | 板橋 | 板橋 | 門の手前から板橋をこちら側へ渡り返して |
120 | 古板 | 古板 | 一尺に足らない古板を造作なく渡した上を、三四郎は大またに歩いた。 |
121 | 森 | 森 | 畑の先が森で森の上が空になる。空 |
128 | サクラ | 桜 | 玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。 |
132 | カキ | 柿の木 | し子のかいた柿の木の比ではない。 |
141 | 木造 | 木造 | 木造の廊下を回って、部屋へ這い入るはいると、 |
146 | 板 | 板 | 三四郎は板の間にかけてある三越(みつこし)呉服店の看板を見た。 |
148 | 黒板 | 黒板 | 計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。 |
148 | 黒板 | 黒板 | やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。 |
149 | 黒板 | 黒板 | 野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。 |
150 | 木 | 高い木 | まるで高い木をながめるような目であった。 |
150 | 枝 | 枝 | 二人は枝の隙(すき)から明らかな日向(ひなた)へ出て来た |
150 | 紅葉 | 紅葉 | 薄く色づいた紅葉(もみじ)の間に、さっきの女の影が見えた。 |
153 | 木陰 | 木陰 | 女は丘の上からその暗い木陰(こかげ)を指さした。 |
153 | 紅葉 | 紅葉 | 青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。 |
153 | 木 | 木 | 「あの木を知っていらしって」と言う。 |
153 | 枝 | 枝 | 青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。 |
153 | 木 | 木 | 島にはただ二本の木がはえている。 |
153 | マツ | 松 | 青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。 |
153 | シイ | 椎 | 「あれは椎(しい)」 |
154 | マツ | 松 | 大きな松と御殿の一角(ひとかど)と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。 |
160 | マツ | 松 | 先生松を一鉢(ひとはち)お買いなさいなんて妙なことを言う。 |
160 | マツ | 松 | 松を座敷へ入れたまんま雨戸をたてて錠をおろしてしまう。 |
160 | マツ | 松 | 帰ってみると、松が温気(うんき)でむれてまっ赤になっている。 |
164 | 肥桶 | 肥桶 | 臭いものの蓋(ふた)をとれば肥桶(こえたご)で、 |
164 | 木地 | 木地 | 形式だけ見事だって面倒なばかりだから、みんな節約して木地(きじ)だけで用を足している。 |
169 | 木立 | 木立 | 木立(こだち)をうしろに、明るい方を向いているところを等身(ライフサイズ)に写してみようかしらと思っている。 |
171 | スギ | 杉垣 | 杉垣(すぎがき)に羽織の肩が触れるほどに、赤い提灯をよけて通した。 |
179 | 異を樹てる | 異(い)を樹(た)てる。 | めいめいが自分の存在を主張しようとして、稍(やや)ともすれば異(い)を樹(た)てる。 |
183 | 柱 | 柱 | 瓦葺(かわらぶき)の門の柱に里見恭助という標札が出ている。 |
183 | カキ | 格子 | 玄関は細いきれいな格子(こうし)でたてきってある |
198 | スギ | 杉 | 少し待てばやみそうである。二人は大きな杉の下にはいった。 |
198 | 樹 | 樹 | 「あの樹の陰へはいりましょう」 |
198 | 樹 | 樹 | 雨を防ぐにはつごうのよくない樹である。 |
198 | 森 | 森 | 女は雨のなかに立って、見回しながら、向こうの森をさした。 |
205 | リンゴ | 林檎 | ニュートンが林檎(りんご)が引力で落ちるのを発見したりするのは、 |
222 | カキ | 樽柿 | 中には樽柿(たるがき)がいっぱいはいっている。 |
223 | カキ | 柿 | 三人で柿を食いだした。 |
223 | カキ | 柿 | 三四郎は柿の核(たね)を吐き出しながら、この男の顔を見ていて、情けなくなった。 |
226 | マツ | 松 | 向こうを見るとまた松がある。 |
226 | マツ | 松 | 曙町へ曲がると大きな松がある。 |
226 | マツ | 松 | 松の下へ来ると、家が違っている。 |
226 | マツ | 松 | その先にも松がある。 |
226 | マツ | 松 | 松がたくさんある。 |
226 | マツ | 松 | 多くの松を通り越して左へ折れると、生垣(いけがき)にきれいな門がある。 |
226 | 生垣 | 生垣 | 多くの松を通り越して左へ折れると、生垣(いけがき)にきれいな門がある。 |
226 | 木理 | 木理(もくめ) | その標札は木理(もくめ)の込んだ黒っぽい板に、緑の油で名前を派手(はで)に書いたも |
226 | 板 | 板 | その標札は木理(もくめ)の込んだ黒っぽい板に、緑の油で名前を派手(はで)に書いたも |
226 | マツ | 松 | この松を目標(めじるし)に来いと教わった |
229 | 木 | 木 | 大きな木の雁首(がんくび)を指でおさえて、二吹きばかり濃い煙を髭の中から出したが、 |
240 | シイ | 椎の木 | 「そら、あなた、椎(しい)の木の下にしゃがんでいらしったじゃありませんか」 |
249 | マツ | 松 | 門内に大きな松がある。 |
250 | マツ | 松 | 巨人の傘(からかさ)のように松を広げて玄関をふさいでいる。 |
250 | マツ | 松と、松 | 松と、松の上にある時計台ばかりであった。 |
253 | バラ | 薔薇 | ローマ人は薔薇(ばら)を affect(アッフェクト) すると書いてある。なんの意味だかよく知らないが、おおかた好むとでも訳するんだろうと思った。 |
254 | 板 | 板 | 湯から上がって、二人が板の間にすえてある器械の上に乗って、身長(たけ)を測ってみた。 |
258 | 森 | 森 | ぼくがなんでも大きな森の中を歩いている。 |
258 | 森 | 森 | さめてみるとつまらないが夢の中だからまじめにそんな事を考えて森の下を通って行くと、突然その女に会った。 |
269 | 枝 | 枝 | 風が枝を鳴らす。三四郎は急いで下宿に帰った。 |
269 | 柱 | 柱 | 雨の音を聞きながら、尼寺へ行けという一句を柱にして、 |
269 | 柱 | 柱 | 先生はどんな柱を抱いているだろう。 |
273 | リンゴ | 林檎 | ところがその女が林檎(りんご)を持って停車場(ステーション)まで送りに行くと言いだしたんで、ぼくは弱ったね」 |
273 | リンゴ | 林檎 | 「どうしたか知らない。林檎を持って、停車場に待っていたんだろう」 |
276 | ミカン | 蜜柑( | よし子は風呂敷包(ふろしきづつ)みの中から、蜜柑(みかん)の籠(かご)を出した。 |
277 | 葉 | 葉 | 女は青い葉の間から、果物(くだもの)を取り出した。 |
277 | ミカン | 蜜柑 | 「蜜柑をむいてあげましょうか」 |